「雑」とは?意味や使い方!例文や解釈
「雑」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「雑」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「雑」とは?
- 「雑」の表現の使い方
- 「雑」を使った言葉と意味を解釈
- 「雑」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「雑」の反対語
- 「雑」の類語や類義語・言い換え
- 「雑」の英語と解釈
「雑」とは?
「雑」とは精密ではないさま、粗末、いい加減という意味で使う言葉です。
- 「雑」の読み方
「雑」の読み方
「雑」とは「ざつ」と読みます。
「雑」の表現の使い方
「雑」とは、細かい点まで注意が行き届いていないこと、粗末、いい加減といった意味があります。
その為「雑」という言葉を人や物に使う時は悪い意味として捉えられることの方が多いでしょう。
例えば「あの人の仕事は雑」と言えば、仕事がいい加減であるという意味になりますし「雑な作り」と言えば、物の品質などが悪い、粗末といった意味となりますので、悪い意味として使われているとわかります。
そして直接、人に向かって「雑」と言ってしまうのは強い言葉になることもあると覚えておきましょう。
「雑」を使った言葉と意味を解釈
「雑」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「雑なつくり」
- 「雑な扱い」
- 「雑な仕事」
「雑なつくり」
「雑なつくり」とは丁寧ではなく、いい加減につくってあること、粗末な出来栄えという意味になります。
「こんな、雑なつくりで売り物にするとはプロ意識がないと言われても仕方ない」「今は雑なつくりの安物が増えた、高くてもいいから質がいい物が欲しい」「非常に雑なつくりで、すぐに壊れました」などと使います。
「雑な扱い」
「雑な扱い」とは、いい加減、適当な応対であったり、物の使用、操作などが悪いことを言います。
「彼らは、雑な扱いをして備品をすぐに壊してしまう」「大事な取引相手とも知らず、随分と雑な扱いをしたようだ」「僕は家庭において雑な扱いを受け続けていましたし、今更妻に未練などあるわけありません」という風に使います。
「雑な仕事」
「雑な仕事」とは仕事ぶりがいい加減であること、また仕事の内容、仕上がりなどが細かい点が行き届いていないことを言います。
「彼女の雑な仕事ぶりはどうかしなければならない」「この商品を見る限り、雑な仕事だと思う」「あの男は、雑な仕事しかできない癖に、給料を上げろなど不満ばかり言う」などと使います。
「雑」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「雑」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「雑」を使った例文1
- 「雑」を使った例文2
「雑」を使った例文1
「君は、全てにおいて雑なのだ、だからこういう事態を招いてしまうわけ」
生活面、仕事、性格、人に対しての態度などが、大雑把でいい加減ということを「全てにおいて雑」という言葉で言い表すことができます。
しかし、人に直接言うのは叱責、非難、罵りといったことになりますので、使う時は慎重になる必要もあります。
「雑」を使った例文2
「こんな、雑な仕事ぶりで今までよくクレームが入らなかったと思う」
「雑な仕事ぶり」とは、精密ではない仕事のやり方という意味になりますので、細かいところまで気配りができていない、作り方がいい加減、出来栄えがよくないといったことになります。
「雑」の反対語
「雑」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「丁寧」【ていねい】
- 「精密」【せいみつ】
「丁寧」【ていねい】
「丁寧」とは注意深くて、細かい点にまで行き届いていること、心がこもっていることという意味になります。
「丁寧なつくり」「丁寧な対応」「丁寧な仕事をしてある」などと使います。
「精密」【せいみつ】
「精密」とは細かいところまで、巧みに作られていること、注意が細かく行き届いていることをいう意味になります。
「精密機械」「精密な計画を立てている」「精密検査」などと使います。
「雑」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「雑」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「大雑把」【おおざっぱ】
- 「ぞんざい」【ぞんざい】
- 「お粗末」【おそまつ】
- 「低質」【ていしつ】
- 「アバウト」【あばうと】
「大雑把」【おおざっぱ】
「大雑把」とは細かいところまで注意が行き届いていないことを言います。
粗雑という意味と同じです。
「大雑把な性格の人に任せるわけにはいかない仕事」「大雑把ではあるが計画を作ってきた」「そんなに神経質にならずに、もっと大雑把にやればいい」などと使います。
「ぞんざい」【ぞんざい】
「ぞんざい」とは物事の取り扱いが丁寧ではないこと、いい加減なこと、礼儀がなく乱暴であることを言います。
「ぞんざいな口をきいて、生意気な奴め」「彼は社長の大事な客をぞんざいに扱ったことで、左遷された」「こんなにすぐに不具合が出るなんて、ぞんざいな工事をしたに違いない」などと使います。
「お粗末」【おそまつ】
「お粗末」とは上等ではないこと、不手際があることを言います。
自分のことは謙遜で使いますが、他人に言う場合は皮肉、批判となりますので気をつける必要もあります。
「お粗末様でした」「なんともお粗末な結果だ」などと使います。
「低質」【ていしつ】
「低質」とは品質がよくないという意味で使います。
「低質なものを使うのは体に悪い」「低質なのは、触ってみればわかる」などと使います。
「アバウト」【あばうと】
「アバウト」とはおおまかな、大雑把なという意味になります。
「アバウトな人だから気にしなくていい」という風に使います。
「雑」の英語と解釈
「雑」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“careless”(不注意な)、“slipshod”(いい加減な)、“rough”(大まかな)という英単語を使います。
例文は“slipshod work”(雑な仕事)、“He does things carelessly”(彼は雑だ)などと、なります。
いかがでしたでしょうか。
「雑」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。