「高め合う」とは?意味と使い方!四字熟語、例文や類語や英語を紹介!
この「高め合う」ことは、様々な分野においてとても大切です。
では、どのようなことはそれなのでしょうか。
目次
- 「高め合う」の意味とは?
- 「高め合う」の読み方
- 「高め合う」の言葉の使い方
- 「高め合う」を使った言葉と意味を解釈
- 「高め合う」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「高め合う」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「高め合う」の英語(解釈)・例文など
- お互いに自分を高め合うような意味の四字熟語
「高め合う」の意味とは?
高め合うとは、相手と競ってお互いに向上していくことです。
「技術を高め合う」などという使い方になり、競い合うことで、お互いの知識や技術、能力などが向上することだと解釈してください。
同業界のライバル社同士は、常にこれを行っていると考えていいでしょう。
相手が会社が新商品を発表すれば、すぐにそれに対応した商品の開発に着手するといった形でお互いに「高め合って」います。
「高め合う」の読み方
「高め合う」は、「たかめあう」と読む言葉です。
漢字二文字とも簡単なものなので、間違って読む方が難しいでしょう。
尚、平仮名を抜かした「高合」(こうごう)とすると、チタンのような炭素鋼が原料の「高合金」(こうごうきん)の略称となってしまい、全く意味が異なるので注意してください。
「高め合う」の言葉の使い方
高め合うという言葉は、それができる相手があってこそ使える言葉です。
いい「ライバル」が存在していると、この「高め合う」ことでお互いに向上し合えるでしょう。
お互いに特に意識していなくても、結果的に「高め合っている」ことは決して少なくありません。
自動車業界が特にそれで、他社から新技術を採用した車の発売があれば、すぐにそれに負けない技術の開発が行われるという繰り返しです。
「高め合う」を使った言葉と意味を解釈
高め合うを使った言葉の解釈です。
お互いに向上し合うという意味はそのまま、よく見聞きする使い方です。
- 「共に高め合う」
- 「高め合う力」
「共に高め合う」
相手と意識し合って、共に技術や知識などを向上させていくことです。
「共に高め合うことができた」などと後からそれができたと使うことも多いです。
その時には意識しておらず、「結果的に共に高め合うことになった」という場合もあります。
そのどちらなのかは、前後の文脈から判断してください。
「高め合う力」
この「高め合う力」は、学校の「教育目標」でよく見聞きします。
これを育む教育などと用いられる言葉で、それができる相手と共に、お互いに成長していける能力だと解釈してください。
これをもった人同士が集まることで、全体的なレベルアップに繋がるのは間違いありません。
もちろん学校などでの教育に関してだけでなく、様々な職種においても大切になる能力です。
「高め合う」を使った例文や短文など(意味を解釈)
高め合うを使った例文や短文です。
難しい意味がある言葉ではないので、解釈はとても簡単です。
- 「高め合う」を使った例文1
- 「高め合う」を使った例文2
「高め合う」を使った例文1
「ハイブリッド車の技術は、お互いのメーカーが高め合うことでかなり向上したと言える」
世界初の量産型ハイブリッド車は、ご存知のトヨタのプリウスです。
その登場から、各ライバル社ともそれに追随する車の開発に取り掛かり、今では各社からそれに負けず劣らずの性能をもったハイブリッド車が発売されています。
もちろん特許技術も絡む話なので、各社とも独自の技術によってそのような車を開発しているところも素晴らしい「高め合い」だと言えるでしょう。
「高め合う」を使った例文2
「彼とならお互いに高め合うことができそうだ」
勉強や研究などでは、それほどそれについての能力が離れていない同士が一番高め合う相手としてちょうどいいと言えるでしょう。
片方のレベルが高過ぎると、高め合うどころかついていくことさえできない場合も多いので、追い付こうと思えば追い付ける、それに対して相手が更に上にいく、またそれに追い付き追い越す、という形が理想的な「高め合い」です。
「高め合う」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
高め合うと似た意味で使える言葉や、言い換えに使用できる表現です。
「競い合う」は意味そのものなので含めていません。
- 「刺激し合う」【しげきしあう】
- 「張り合う」【はりあう】
- 「くつわを並べる」【くつわをならべる】
「刺激し合う」【しげきしあう】
これによって、「高め合う」ことになる場合が多いと言えるでしょう。
直接「高め合う」という意味ではありませんが、高め合っている同士は「刺激し合って」おり、それがいい方向に向くと高め合うことに繋がると考えてください。
「張り合う」【はりあう】
「高め合う」と似た響きがありますが、「向上し合う」という意味に薄く、単にライバル視しているという意味で使われる言葉です。
「あいつと張り合うことになった」は、その人が何かの分野において自分の相手(ライバル)になったという意味で、特に「高め合う」ことになる訳ではありません。
「くつわを並べる」【くつわをならべる】
同じ目的で集まることに対して使われる言葉です。
それが勉学の場だという場合も多く、集まった人たちで「高め合う」姿も珍しくありません。
直接の言い換え表現にはなりませんが、先のように、ここから「高め合う」ことに発展する場合が多いと言えるでしょう。
「高め合う」の英語(解釈)・例文など
高め合うは、英語では“enhance each other”と表現します。
以下が、この形を使った例文です。
- “Let's study together to enhance each other.”
- “Collaborate to enhance each other's abilities.”
“Let's study together to enhance each other.”
「お互いを高め合う為に一緒に勉強しよう」という表現です。
それができる(自分に合った)相手が居れば、お互いに高め合うことができるでしょう。
“Collaborate to enhance each other's abilities.”
「お互いの能力を高める為に協力しよう」と言っています。
“Collaborate”は「コラボレート」というカタカナ語でもお馴染みの言葉で、「協力」を意味します。
この形は英語でよく使われる表現でもあります。
お互いに自分を高め合うような意味の四字熟語
四字熟語で「高め合う」と表現できるものを挙げていきます。
多少の違いはありますが、よく似ている意味をもっています。
- 「切磋琢磨」【せっさたくま】
- 「砥礪切磋」【しれいせっさ】
「切磋琢磨」【せっさたくま】
この「切磋琢磨」は、「お互いに励まし合って向上する」ことです。
この「励まし合って」という部分がある言葉なので、意識せずに「高め合ている」ことになっていたような場合には使えません。
よって、お互いにそれを意識している「彼と共に高め合った」といった形の場合の言い換え表現になります。
「砥礪切磋」【しれいせっさ】
「勉学や人格、教養などを高めていくこと」で、先に「お互いに」と付けないと使った人自らだけのことになってしまうので注意してください。
上の「切磋琢磨」には、その「お互いに」という意味が含まれていますが、それでも実際には「お互いに切磋琢磨した結果〜」などと使われることがほとんどなので、こちらの「砥礪切磋」も対象になる勉学や人格、教養などについては同様に使うことができると考えていいでしょう。
高め合うことは、その相手の為にもなり、もちろん自分にも大きなメリットをもたらしてくれます。
それができる相手が居るというのは、とても幸せなことです。