「責任転換」とは?誤用なの?!意味など簡単に説明!
「責任転換」という表現は誤用なのか?ということについて説明していきます。
「責任転嫁と責任転換の意味の違い」と「転換を使った言葉の意味」についても分かりやすく解説します。
目次
- 「責任転換」とは?誤用?
- 「責任転嫁」の意味
- 「転換」を使った言葉と意味を解釈
「責任転換」とは?誤用?
「責任転換(せきにんてんかん)」という言葉は、「責任転嫁(せきにんてんか)」という言葉の誤用です。
「責任転換」という表現は「自分が負うべき責任の方向や矛先を向け変えること」という意味で使われていますが、実際には存在しない言葉であり、「責任転嫁の文字・読み方の誤用が広まったもの」なのです。
「責任転換」は「誤用」ですがすでに広まってしまったため、誤用と知らずに「責任転嫁」とほぼ同じ意味で使ってしまっている人が多いのです。
「責任転嫁」の意味
「責任転嫁(せきにんてんか)」の意味は、「自分が負うべき責任や罪過を他者(環境・社会)のせいにすること」を意味しています。
「責任」とは、「自分が負うべき義務・責務(役割)」や「失敗・損失による責めを負うこと」を意味する言葉です。
「転嫁」とは「再び嫁にやること=再婚」が原義ですが、夫の嫁に対する責任放棄のニュアンスから、「人に責任を押し付ける・人のせいにする」の意味を持つようになりました。
「転換」を使った言葉と意味を解釈
「転換」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「配置転換」【はいちてんかん】
- 「気分転換」【きぶんてんかん】
「配置転換」【はいちてんかん】
「配置転換」という表現は、「企業がその人事権を行使して、従業員の職位・役割・職種・勤務地などの配置を変更すること」を意味しています。
例えば、「新年の配置転換によって、私は北海道の札幌支店長として転勤することになりました」といった文書で使用できます。
「気分転換」【きぶんてんかん】
「気分転換」という表現は、「別の事柄に気分を向け変えて、嫌な気分を改善しようとすること」や「不快・苦痛な気分を明るく楽しい気分に変えることを目的にした行為」を意味しています。
例えば、「家族で温泉旅館に旅行に出かけて、良い気分転換になりました」といった文章で使うことができます。
「責任転換」という言葉は「責任転嫁」の誤用です。
正しい言葉を使うのであれば、「責任転嫁」の言葉を使いましょう。
「責任転嫁」「転換を使った言葉」について調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。