「責任を負う」の意味とは?「責任を負う」と「責任を取る」の違い・英語・類語
「責任を負う」、という言い回しを使ったことがあるでしょうか。
特に社会人になると、責任を持って行動しなければいけなくなります。
それならば「責任を負う」、という表現はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは責任をおうという表現について解説します。
目次
- 「責任を負う」の意味とは?
- 「責任を負う」の読み方
- 「責任を負う」の英語(解釈)
- 「責任を負う」と「責任を担う」の違い
- 「責任を負う」の言葉の使い方
- 「責任を負う」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「責任を負う」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「責任を負う」の類語や類義表現
- 「責任を負う」と「責任を取る」の違い
「責任を負う」の意味とは?
「責任を負う」、というのは物事の結果に伴い、自分の責任として生じた苦労や厄介事を引き受ける、という意味になります。
責任を取る、という意味でもあります。
責任を取る、という言い方であればよくわかるという人もいるのではないでしょうか。
例えば、プロジェクトのリーダーをしていてそのプロジェクトが失敗した場合、「私が責任を取ります」などということもありますね。
場合によっては辞職を指す場合もあります。
「責任を負う」の読み方
「責任を負う」という表現は「せきにんをおう」と読みます。
「私が責任を負います」という時にも、もし読み方を間違ってしまえば非常に格好悪いですので、しっかり読めるようにしておきましょう。
「責任を負う」の英語(解釈)
「責任を負う」、という表現を英語にすると“take responsibility”になります。
もしも「彼は責任を負った」と批判的に言いたいのであれば、“he got what he deserves.”と表現することもできます。
この場合、そう言っている人も「あの人が責任を負うべきだ」と考えている、ということになります。
一般的には“take responsibility”という表現が使えますので、例えば「私が責任を負います」ということであれば“I will take responsibility for this.”になります。
「責任を負う」と「責任を担う」の違い
「責任を負う」という表現と責任を担うという表現は若干意味合いが異なります。
「責任を負う」、というのは自分だけ、あるいは何人かいる中で自分が責任者となる、という意味になります。
しかし、責任を担う、という言い方であれば自分は何人かいる責任者の1人ということになり、連帯責任ということになるのです。
誰かが「責任を負う」時、自分もそれに追随する、ということになります。
「責任を負う」の言葉の使い方
「責任を負う」、という言い回しは責任を取る、という言い方よりも使われないかもしれません。
しかし、プロジェクト等が失敗した場合など、「私が責任を負います」などと表現できます。
特にドラマだとでは簡単に辞職という言葉が出てきますが、「私が責任を負って辞職します」などというセリフが使われることもありますね。
しかし、特に社会人ならばこのぐらいの覚悟を持って仕事に集中することも大切です。
責任逃れはしないようにしたいものです。
「責任を負う」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
ここでは「責任を負う」、という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「責任を負う立場」
- 「責任を負う覚悟」
「責任を負う立場」
これは何かがあったときに責任をとらなければいけない立場ということです。
例えば、高校3年生に受験指導をする場合、指導をしてきたにもかかわらずその生徒の成績が伸びない、良い成績が取れない、むしろその成績が落ちている、そして受験に落ちてしまった、などという場合、その教員が責任を負わなければいけない場合もあります。
高校1年生に勉強を教えるよりも、高校3年生に勉強を教える方が「責任を負う」立場にいるということになります。
「責任を負う覚悟」
これは、責任を取る覚悟を持って仕事などに当たるということです。
何か重要な仕事をする時、失敗するリスクを持ちながら仕事に当たらなければいけないということがありますね。
しかし、だからといってリスクを恐れていては意味がありません。
また、万が一失敗した場合は自分が「責任を負う」、という強い気持ちを持ってプロジェクトなどを成功させようと努力しなければいけません。
何かがあった時には誰かを責めれば良い、自分には責任がない、などという考え方はいただけません。
「責任を負う」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「責任を負う」を使った例文1
- 「責任を負う」を使った例文2
「責任を負う」を使った例文1
「あのドラマでは、教員が生徒の不祥事の責任を負い、辞職を求められていた」
学園モノのドラマでは、生徒の不祥事の責任を求められ、担任が辞職するなどということが多いですね。
実際には、少なからず年度内に教師が辞めてしまったら、その穴埋めをしなければいけませんし、場合によっては代理の先生を探すという必要が出てきます。
そのため、年度内に教師が辞めさせられるという事は滅多にありません。
「責任を負う」を使った例文2
「何かあったときには君が責任を負わなければいけないんだよ?」
仕事などで、誰かが非常に重要な仕事になった場合、その人の覚悟を確認する意味で上司が「君が責任を負わなければいけなくなる」などと注意喚起をすることがあります。
生半可な気持ちで引き受けてはいけない、何かがあった場合は降格等という処分もあり得る、ということを本人に伝えているのです。
しかし、そのようなリスクを負ってでも仕事をし、成功できれば、それが昇進につながる可能性もあります。
「責任を負う」の類語や類義表現
「責任を負う」という表現の類義語を紹介します。
- 非を認める【ひをみとめる】
- けじめをつける【けじめをつける】
非を認める【ひをみとめる】
非を認めるという表現は、不正なことをした、自分に責任があった、と認めるという意味です。
それは自分のしたことである、自分の罪を認める、といった発言をするという意味も持っており、責任を認める、ということになります。
けじめをつける【けじめをつける】
けじめをつけるという表現は区別をはっきりさせるという意味もありますが、物事を解決して事案を終わらせる、過失や非難に対して明白な形で責任を取る、という意味があります。
自分の失敗を認め、「責任を負う」、ということになるのです。
「責任を負う」と「責任を取る」の違い
責任をおうという表現を検索すると、「責任を取る」と表記されることがあります。
しかし、これらは若干意味合いが異なります。
「責任を負う」、というのは実行されたことに対し、自分が本来の責任者であるということを認める、という意味になります。
それに対し、責任を取るというのは何か不祥事が起こったとき、その責めを受けるという意味になります。
そのため、責任を負ったからといって責任を取るわけでは無いのです。
責任を取るという表現の方が重い、と覚えておきましょう。
責任逃れは社会人として恥ずかしい行動です。
何かを実行するときには、責任もって行動するということを忘れないようにしましょう。