「怜悧」とは?意味や類語、反対語や例文を紹介
「怜悧」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「怜悧」という言葉を使った例文や、「怜悧」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「怜悧」とは?
- 「怜悧」を使った四文字熟語
- 「怜悧」の類語や類似表現や似た言葉
- 「怜悧」を使った例文や短文など
- 「怜悧」の反対語
「怜悧」とは?
「怜悧」という言葉を知っているでしょうか。
身近に「怜悧な人」がいて、その人の顔が浮かんだという人もいるでしょう。
一方で、「怜悧」という言葉の読み方すら分からない人もいるかもしれません。
そこで「怜悧」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「怜悧」の読み方
- 「怜悧」の意味
「怜悧」の読み方
「怜悧」は「れいり」と読みます。
「怜悧」はとても難しい言葉のため、いきなり正しく読むのは難しいかもしれません。
これを機会に、「怜悧」は「れいり」と読めるようにしましょう。
「怜悧」の意味
「怜悧」という言葉の意味を紹介します。
「怜悧」には、「頭が良く、賢いこと」という意味があります。
「怜悧な人」という場合は、「頭が良く、賢い人」という意味になります。
「怜悧」の「怜」「悧」ともに「賢い」という意味がある言葉で、ふたつ同じ意味の言葉を重ねて、賢いという意味を強調した言葉になっています。
このように「怜悧」には「頭が良く賢い人」という意味があります。
「怜悧」を使った四文字熟語
続いて「怜悧」という言葉を使った四文字熟語を二つ紹介します。
それぞれの意味を知り、「怜悧」の意味をより深く理解しましょう。
- 「温和怜悧」【おんわれいり】
- 「怜悧狡猾」【れいりこうかつ】
「温和怜悧」【おんわれいり】
「温和怜悧」は、四文字熟語です。
「温和怜悧」には、「穏やかで優しく、賢いこと」という意味があります。
「温和」には、「穏やかで優しい」という意味があり、「温和な人」と単独で使うこともあります。
もし「温和怜悧」ない人が身近にいたら、理想的な人と感じるかもしれません。
彼女や彼氏が「温和怜悧」だったら、頼れる存在になりそうです。
「怜悧狡猾」【れいりこうかつ】
「怜悧狡猾」は、四文字熟語です。
「狡猾」には「悪賢い」という意味があります。
そのため「怜悧狡猾」には、「小賢しく悪賢い」という意味になります。
「怜悧」には、「賢い」という意味がありますが、「怜悧狡猾」になると、「小賢しい(こざかしい)」という意味に変わります。
「怜悧」という言葉に、どことなくネガティブなイメージを感じている人は、この「怜悧狡猾」という四文字熟語のイメージがあるためかもしれません。
しかし「怜悧」単独の場合は、ネガティブなイメージがないことを知っておきましょう。
「怜悧」の類語や類似表現や似た言葉
次に「怜悧」の類語や類似表現を紹介します。
「怜悧」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「聡い」【さとい】
- 「賢明」【けんめい】
- 「聡明」【そうめい】
「聡い」【さとい】
「聡い」には、「悟るのが早い」という意味があります。
また「賢い」という意味もあります。
ちなみに「悟る」という言葉には、「物事の本意を良く知る」という意味があります。
何かを見た時に、素早く本質を理解する人は、「聡い」と呼ばれます。
「賢明」【けんめい】
「賢明」には、「賢くて道理に明るいこと」という意味があります。
「賢明な処置」という時は、賢い判断で、さらに道理にかなった処置をしたという意味があります。
「道理」には、「この世で成すべきこと」「正しい道」などの意味があります。
「聡明」【そうめい】
「聡明」には、「物事に聡く、道理に明るいこと」という意味があります。
「聡明」はただ賢い人に対して使われるよりも、人格的に優れている人に対して使われることが多い言葉です。
そのため「聡明」と言われたら、能力的にも、人格的にも高い評価がされていると考えられ、高い評価を得ていると考えていいでしょう。
「怜悧」を使った例文や短文など
「怜悧」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「怜悧」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「怜悧」を使った例文1
- 「怜悧」を使った例文2
「怜悧」を使った例文1
「今年の新入社員の中に、『怜悧』な若者がいるらしい」
この例文のように、「怜悧」と評価されながら、職場に配属される新入社員がいるかもしれません。
「頭が良くて賢い新入社員」という意味があるため、かなり期待されていると考えていいでしょう。
「怜悧」を使った例文2
「A課長の娘さんは、とても『怜悧』そうな顔立ちをしている」
社内レクリエーションのバーベキューなどで、上司の家族と会うことがあるかもしれません。
そのような時に、この例文のような感想を持つことがあるでしょう。
A課長の娘さんは、きっと頭が良く、賢そうな顔立ちだったのでしょう。
「怜悧」と言われれば、きっとA課長も喜ぶのではないでしょうか。
「怜悧」の反対語
最後に「怜悧」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「怜悧」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「愚か」【おろか】
- 「暗愚」【あんぐ】
- 「馬鹿」【ばか】
「愚か」【おろか】
「愚か」には、「知恵が乏しいこと」「考えが足りないこと」という意味があります。
「愚かな考え」という言葉には、「知恵が乏しい考え」「考えが足りない」という意味があります。
また「愚か者」という言葉で、「知恵が乏しい人」「考えが足りない人」を皮肉ることもあります。
「暗愚」【あんぐ】
「暗愚」は「あんぐ」と読みます。
「暗愚」には、「道理に暗く愚かなこと」という意味があります。
例えば天下人になったような英雄の息子が、愚かで道理に暗い時、「二代目が暗愚とは、この国も先行きが暗い」などと言われます。
「馬鹿」【ばか】
「馬鹿」は誰もが使ったことがある、一般的に知られた言葉でしょう。
「馬鹿」には、「愚かな様子」「愚かな人」という意味があります。
「馬鹿なことをするな」と説教された経験が、誰でもあるのではないでしょうか。
この言葉には、「愚かなことをするな」という意味があります。
ちなみに「馬鹿」の語源は、サンスクリットの“baka”とされています。
“baka”には「無知」や「迷妄」という意味があります。
また「馬鹿」という漢字が使われるようになったのは、古代の中国が由来になっています。
ある高官が鹿を、馬だと言った時、「鹿ではなく、馬です」と指摘した人が暗殺されたという事件がありました。
そのことから、権力を笠に着て、間違ったことを押し通す人を「馬鹿」と呼ぶようになりました。
「怜悧」という言葉について見てきました。
「怜悧」という言葉の意味を知ったのを機会に、頭がいい人、賢い人をみつけたら、「怜悧な人」と言ってみましょう。