「愚か」の意味とは?「愚か」と「馬鹿」の違い・読み方・対義語・類語・英語
「愚か」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「愚か」の英語や「愚か」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「愚か」の意味とは?
- 「愚か」の意味
- 「愚か」の英語
- 「愚か」の対義語はある?
- 「愚か」の類語や類義表現
- 「愚か」を使った例文
- 「愚か」と「馬鹿」の違い
「愚か」の意味とは?
「愚か」という言葉を知っているでしょうか。
「愚か」は「おろか」と読み「ぐか」などと読みませんので注意しましょう。
誰かから、「愚か」と言われた経験があるかもしれませんし、誰かに対して「愚か」と感じたり、実際に「愚か」と口に出した経験がある人もいるでしょう。
一方で「愚か」という言葉をまるで知らない人もいるかもしれません。
そこで「愚か」の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、誰かに「愚か」と言われたのはなぜか、その理由が分かるかもしれません。
「愚か」の意味
「愚か」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「愚か」には、「知恵が乏しい事」「考えが足りない事」という意味があります。
例えばビジネスシーンでは、会議の席でアイデアがまるで足りない意見を言った時に、「愚かな意見だ」と言われてしまうかもしれません。
また恋愛の場面では、彼氏が彼女の気持ちを考えずに不適切な発言をして怒らせてしまった時は、「愚かな彼氏」と言われてしまうでしょう。
日常生活でも、知恵が乏しいと感じる言動をしたり、考えが足りない事から失敗してしまった時に、「愚か」という言葉を使ってみましょう。
このように「愚か」には「知恵が乏しい事」「考えが足りない事」という意味があります。
「愚か」の英語
「愚か」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「愚か」は英語で“foolish”(フーリッシュ)になります。
“foolish”には「愚か」「馬鹿」という意味があります。
また“stupid”(スチューピッド)にも「馬鹿」「愚か」という意味があります。
さらに“punch-drunk”(パンチドランク)にも、「酔っ払い」や「愚か」という意味があります。
このように「愚か」という言葉はたくさんの英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「愚か」の対義語はある?
「愚か」の対義語を紹介します。
「愚か」と反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味を立体的に理解できるようになるかもしれません。
- 「賢い」【かしこい】
- 「利口」【りこう】
- 「賢明」【けんめい】
「賢い」【かしこい】
「賢い」は「かしこい」と読み、「才能が優れている」「利口だ」という意味があります。
さらに「抜け目ない」という意味もあります。
例えば子供なのにしっかりと敬語を使える時、利口だと感じるため「賢い子供」と言われます。
また、主人の言う事を忠実に守る犬は利口なので、「賢い犬」と言われます。
このように頭がいいなと感じる人や言動に対して、「賢い」という言葉が使われます。
「利口」【りこう】
「利口」は「りこう」と読み、「呑み込みが早く、物事を巧みにこなす事」という意味があります。
例えば習い事を始めたばかりの頃は、知識も技術も足りないため、あまり上手に物事をこなせないでしょう。
しかし、中には呑み込みが早く、物事を巧みにこなせる人がいます。
このような人は「利口な人」と言われます。
「賢明」【けんめい】
「賢明」は「けんめい」と読み、「賢くて道理に明るい事」という意味があります。
例えば会社で誰かがミスをした時に、適切な処置を施したとします。
その処置が素晴らしく道理に明るいと感じられたら、「賢明な処置」と言われます。
ビジネスシーンでは判断が微妙で、どのように処置をすれば正解なのかが見えにくい物事がありますが、それらの微妙な案件を適切に処理した時に「賢明」と言われる事が多くなります。
「愚か」の類語や類義表現
「愚か」の類語や類義表現を紹介します。
「愚か」とよく似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「暗愚」【あんぐ】
- 「低能」【ていのう】
- 「阿呆」【あほう】
「暗愚」【あんぐ】
「暗愚」は「あんぐ」と読み、「道理に暗く愚かな事」という意味があります。
物事がどのように出来ているのか、どのようにすべきなのかが分からずに、知恵が足りず考えも足りない事を「暗愚」と言います。
「愚か」よりもさらに意味が強く、ダメな感じがする言葉が「暗愚」になります。
「低能」【ていのう】
「低能」という言葉があります。
「低能」には「知能の程度が水準よりも低い事」という意味があります。
例えば職場でもとめられている知能の水準が50の時に、30だと思われてしまうと「低能」と呼ばれるかもしれません。
もちろん厳密に知能指数を計測するわけではなく、言う人の主観によるもので、間違っている事の方が多いでしょう。
「阿呆」【あほう】
「阿呆」は「あほう」と読みます。
「阿呆」には「愚かな事」「愚かな人」という意味があります。
「お前は愚かだ」という代わりに「お前は阿呆だ」と言います。
「愚か」や「馬鹿」などと言い換えられる言葉として覚えておきましょう。
「愚か」を使った例文
「愚か」という言葉を使った例文を紹介します。
さらに「愚か」という言葉を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「私は『愚かな』人間だ」
この例文のように、自分の言動を激しく後悔した直後などに、「愚かな人間」と自分を責める事があります。
「愚かな人間」は、良く使うフレーズですので覚えておくと便利でしょう。
例文2
「人間は地球にとって『愚かな』存在だろう」
この例文のように地球スケールで物事を見た時に、人類を「愚かな存在」とみなす事があります。
自然を破壊し、一緒に暮らしている生き物に迷惑を掛けるような出来事に注目すると、「愚かな存在」にしか見えなくなるでしょう。
「愚か」と「馬鹿」の違い
「愚か」という言葉とよく似た言葉に「馬鹿」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「愚か」には、知恵が乏しい、考えが足りないという意味がありますが、「馬鹿」には、「愚かな様子」「愚かな人」という意味があります。
そのため「愚か」と「馬鹿」は、ほとんど同じ意味があると言えます。
「愚かな人」と「馬鹿な人」は言い換えてもまるで同じ意味になるでしょう。
また「愚かな人類」や「馬鹿の一つ覚え」など、「愚かな」や「馬鹿」という言葉を使った定型句のような言葉があります。
そこで、どのようなフレーズを使いたいかを考慮して、「愚か」と「馬鹿」という言葉を使い分けてみましょう。
「愚か」という言葉の意味や使い方を見てきました。
誰かに対して悪口を言いたい時に、「愚か」や「馬鹿」「阿呆」などの言葉を知っていると便利でしょう。
これらの言葉を使い分けて悪口を言うと、相手にダメージを与えられそうです。