「暗愚」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「暗愚」という言葉をご存知でしょうか?
この頃では、この言葉を耳にしたり自ら使うようなことが、あまりないと思います。
しかし、この「暗愚」が当てはまることは、色々な場面であるはずなので、今回はこの言葉について考えてみることにします。
目次
- 「暗愚」とは?
- 「暗愚」の対義語
- 「暗愚」の表現の使い方
- 「暗愚」を使った例文と意味を解釈
- 「暗愚」の類語や類義語
「暗愚」とは?
「暗愚」とは「道理に暗くて愚かなこと」、あるいは「愚か者」ということを指しています。
「物事が良いことなのか、悪いことなのかいう判断ができない低能」と解釈することができます。
- 「暗愚」の読み方
「暗愚」の読み方
「暗愚」は「あんぐ」という読み方になりますので、ここできちんとチェックをしておいてください。
「暗愚」の対義語
「愚かなで物事の判断を適切にできない」という「暗愚」の対義語としては、次のような言葉が挙げられます。
- 「聡明」【そうめい】
- 「英明」【えいめい】
「聡明」【そうめい】
「頭がとても冴えており、深い理解力と洞察力を持ち、人格に優れて賢い」という意味があります。
「英明」【えいめい】
「才知が優れていて物事の道理に明るいこと」という意味になります。
「暗愚」の表現の使い方
「暗愚」という言葉には「道理が分からずに愚かなこと」という意味がありますので、愚かな振る舞いや、物事をしっかりと判断できない人を指し示すような時に使われることになります。
「暗愚」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「暗愚」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「暗愚」を使った例文1
- 「暗愚」を使った例文2
「暗愚」を使った例文1
「徳川家定は、現在においても暗愚な将軍として評価されることが多いのですが、大河ドラマでは違ったキャラクターで描かれていた」
「暗愚」という言葉は、過去の歴史に出てくる人の中でも、当てはまる人がいました。
江戸末期の将軍・徳川家定という人も「暗愚」として評されいますが、大河ドラマでは、表向き「暗愚」のふりをして実は頭の良い人として描かれていました。
「暗愚」を使った例文2
「あの家のご主人は、暗愚だという噂が、最近広まっている。本当のところはどうなのだろうか?」
近所で、「あの家の人は暗愚だ」なんてことを言われてしまったら、とんでもないことです。
どうしてそんな噂が広まるのか分かりませんが、とても恐ろしいことです。
「暗愚」の類語や類義語
「暗愚」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「愚鈍」【ぐどん】
- 「蒙昧」【もうまい】
「愚鈍」【ぐどん】
「愚鈍」という言葉が「暗愚」の類義語として使うことができる類義語で、「頭が悪くて、やることが間抜けなこと」という意味になります。
「愚鈍」という言葉を耳にするだけで、その対象となっている人の愚かさを象徴しているように聞こえてしまいます。
そのためにたとえ「愚鈍」な人がいたとしても、名指しでこの言葉を使うことは注意していた方がいいでしょう。
「蒙昧」【もうまい】
「蒙昧」という言葉もありますが、「知識が低く道理に暗いこと」という意味で使われています。
この「蒙昧」は、聞く人によっては差別的な言葉に聞こえる可能性もあるので、できることなら、普段の会話やメールの文章の中で使うことがないようにしておく必要がいるかもしれません。
「暗愚」という言葉の意味や使い方を紹介してきました。
この言葉を意味が当てはまる人が、もしかすると、自分の周りにもいる可能性あるかもしれません。
本当は「暗愚」な人がいないことが望ましいことなのです。
それでも、この「暗愚」の意味や使い方を知っておくだけでも、とても便利になることはいうまでもありません。
それでもできるなら「暗愚」を使わないよう済むことを願いたいと思います。