「〜をもちまして」は誤用?「~をもって」との違いや例文など詳しく解説!
何かの事柄が終了する時によく聞くのが、この「〜をもちまして」という表現です。
目次
- 「〜をもちまして」とは?
- 「〜をもって」が正解ですが…
- 「これをもって終了」はいつ終了?
- 「9/1って終了」はいつ終了?
- 「〜をもって」を使った例文と意味を解釈
「〜をもちまして」とは?
「〜をもちまして」とは、その「〜」で最後だという意味で使う表現です。
例として、「この演目をもちまして、本日の舞台は終了となります」のような形で使われます。
とても丁寧な言い回しに聞こえますが、実はこの使い方は日本語として誤用になります。
正しくは、「〜をもって」という形で、「〜をもちまして」と比べて簡単な表現ながら、こちらでないと間違いになります。
「〜をもって」が正解ですが…
上のように、「〜をもちまして」は間違った日本語の使い方となってしまうので、この「〜をもって」と言い換えてください。
しかしながら、結婚披露宴などの厳かな場でも、この「〜をもちまして」と使われているのが現状で、正確には誤用ながら、すっかり市民権を得ている表現だとも言えるかも知れません(政府・公的機関などでは、さすがに使わない表現です)。
「これをもって終了」はいつ終了?
「これをもって終了」と使った場合、「ここで(これで)終わりです」と言っているのと同じだと解釈していいでしょう。
この表現は、何かのイベントで司会者が終了前に使うことが多く、誤用でもありません。
「9/1って終了」はいつ終了?
「〜もって終了」という表現は、期限に対して使うこともできます。
この「9/1って終了」とした場合、その9/1で終わりだという意味になります。
「このセールは9/1をもって終了です」といった場合、9/1がそのセールの最終日ということです。
「〜をもって」を使った例文と意味を解釈
「〜をもって」を使った例文と、その意味の解釈です。
「〜をもちまして」ではなく、こちらの正しい表現の方で挙げていきます。
- 「〜をもって」を使った例文
- 「〜をもって」を使った例文
「〜をもって」を使った例文
「4/1をもって、我が社は3周年を迎えた」
開業から2年目が1周年、3年目で2周年なので、3周年ということは、4年前の4/1に開業したことが分かります。
会社としての歴史の4年目に突入したと言っています。
「〜をもって」を使った例文
「あのお店は6月をもって閉店することになったらしい」
6月の末(6/30、もしくはそれ以前のお店としての最終営業日)で閉店だと使っています。
年単位でも使うことができる表現で、「2018年をもって」とすると、年末の12/31か、それ以前の最終営業日で終了という意味になります。
「〜をもちまして」は誤用ながら、一般的にはそれほど気にせずに使われている表現だと言っていいでしょう。
そこまで公的な場面でもない場合には、そう使っているのを見聞きしても、そこまで気にする必要はありません。