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「蒙昧」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「蒙昧」とは、「知識・理性が不十分であるために、道理にくらいこと」です。

「蒙昧」「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。

蒙昧

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目次

  • 「蒙昧」の意味とは?
  • 「蒙昧」の読み方
  • 「蒙昧」の英語(解釈)
  • 「蒙昧」の言葉の使い方
  • 「蒙昧」を使った言葉と意味を解釈
  • 「蒙昧」を使った例文・短文(解釈)
  • 「蒙昧」の類語や類義の表現


「蒙昧」の意味とは?

「蒙昧」の意味とは?

「蒙昧」の意味は、「知識・理性が不十分であるために、道理(物事を理解する筋道)にくらいこと」「啓蒙されておらず文明社会で生きる知識・知性に欠けていること」になります。

「蒙昧」の原義は「暗いこと=知識や理性の光で照らされていないこと」であり、その意味が転じて「知識・理性が不足していて、世の中のことを正しく知るための道理・道筋に暗いこと」という「蒙昧」の意味が生まれたのです。

「蒙昧」という言葉は、物事や世界、人間(人心)などを正しく理解するための知識や情報、理性が不十分な状態(=啓発・啓蒙されていない無知な状態)を示唆しているのです。



「蒙昧」の読み方

「蒙昧」の読み方

「蒙昧」の読み方は、「もうまい」になります。

「蒙昧」の英語(解釈)

「蒙昧」の英語(解釈)

「蒙昧」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“ignorant、ignorance”(名詞形)(「無知・蒙昧・暗愚」などを意味する一般的な英語表現になります。)

“I'm utterly ignorant of system of capitalism. ”(私は資本主義のシステムについてはまったく蒙昧です。)

上記と同じ意味を、“I know nothing about system of capitalism. ”の英文でも表現することができます。

“unenlightened、uncivilized”(“unenlightened”「啓蒙の光が与えられていない・光がなくて暗い」から「蒙昧」を意味し、“uncivilized”「文明化されていない」から「蒙昧」を意味します。)

“Unenlightened(Uncivilized) people were rioting without perpose. ”(蒙昧な人々が目的もない暴動を起こしました。)

“the dark ages”(「暗黒の時代」から「無知蒙昧の時代」を示唆します。)

“obscurantism”(「反啓蒙的な蒙昧主義」を意味する固有の英単語です。)

“Obscurantism will corrupt people. ”(蒙昧主義は、人々を堕落させてしまいます。)



「蒙昧」の言葉の使い方

「蒙昧」の言葉の使い方

「蒙昧」の言葉の使い方は、「知識・情報・理性が不十分な状態」「物事・世界を正しく理解するための道理に暗い人」に対して使うという使い方になります。

「蒙昧」という言葉は「文明的な知識・情報・理性の光が届いていない暗い状態」を示唆して使われる言葉で、「文明社会の啓蒙の影響を受けていない無知な状態や人」に対して、やや差別的に使うケースもあります。

例えば、「蒙昧で野蛮な人たちに、理性的な話し合いは通用しないものです」といった文章には、知識・知性で優位に立っている文明や個人の優越感が反映されています。

「蒙昧」を使用した文章としては、「民主主義の現代社会では、政府が国民に必要な情報を知らせずに、国民をわざと蒙昧な状態にとどめることは許されません」などを上げることができます。

「蒙昧」を使った言葉と意味を解釈

「蒙昧」を使った言葉と意味を解釈

「蒙昧」を使った言葉には、「蒙昧主義(もうまいしゅぎ)」「無知蒙昧(むちもうまい)」があります。

この項目では、「蒙昧主義」「無知蒙昧」の意味を解釈していきます。

  • 「蒙昧主義」
  • 「無知蒙昧」

「蒙昧主義」

「蒙昧主義(Obscurantism)」の意味は、「意図的に意味(趣旨)をぼかした曖昧な表現をしたり、ある問題・事実・真実が明らかになることを妨げたりするような態度・考え方」になります。

「蒙昧主義」とは、新しい啓蒙的な知識・情報・認識が広まることに反対する立場や思想のことを意味していて、「反啓蒙主義」と翻訳されることもあります。

「蒙昧主義」「オブスキュランティズム」と表記する時は、文学・芸術・思想などの分野で、意図的に曖昧・難解な表現を使う方法や信条のことを意味しています。

日本語では、「韜晦趣味(とうかいしゅみ)・衒学趣味(げんがくしゅみ)」と言われます。

「無知蒙昧」

「無知蒙昧」の意味は、「知識・情報・知恵がなくて、物事を理解するための道理に暗いこと」になります。

一般的に、相手の知性や理性を軽視して、上から目線で言われることが多い言葉なので、目上の人や人間関係を壊したくない人に対しては使うことができません。

「無知蒙昧」「無知」「知識・知性が無い」を意味し、「蒙昧」「知識・理性が不足して道理に暗いこと」を意味しています。

「蒙昧」を使った例文・短文(解釈)

「蒙昧」を使った例文・短文(解釈)

「蒙昧」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「蒙昧」の例文1
  • 「蒙昧」の例文2
  • 「蒙昧」の例文3

「蒙昧」の例文1

「現代の政治家は有権者でもある大衆を蒙昧と侮ってしまうと、選挙で落選する洗礼を受けることもあります」

この「蒙昧」を使った例文は、「現代の政治家は、大衆(有権者)を知識のない無知な人たちだと侮れば、その後の選挙で落選する結果になりやすいこと」を意味しています。

「蒙昧」の例文2

「かつての知識人や文化人は、蒙昧な人々を新しい時代に適応できるように啓蒙する役割を果たしていました」

この「蒙昧」を使った例文は、「かつての知識人・文化人はその豊富な知識を生かして、世の中(物事)の道理を知らない人々に対し、新時代に適応できるように知識を与える役割を果たしていたこと」を意味しています。

「蒙昧」の例文3

「経済を知らない無知蒙昧と批判されても、私は自分の信念を曲げてまでお金が欲しいとは思えないのです」

この「蒙昧」を使った例文は、「経済的な損得勘定ができない、知識も知恵もない道理を知らない人物だと批判されても、私は自分の信念を曲げてまでお金が欲しいとは思わないということ」を意味しています。

「蒙昧」の類語や類義の表現

「蒙昧」の類語や類義の表現

「蒙昧」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「蒙昧」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。

  • 「愚昧・暗愚」
  • 「無知・無学・浅薄」

「愚昧・暗愚」

「蒙昧」の類語・類義表現として、「愚昧(ぐまい)・暗愚(あんぐ)」があります。

「愚昧」の言葉の意味は、「物事の道理に暗くて愚かであること」になります。

「暗愚」というのは、「物事の是非善悪を判断する力がなくて愚かなこと」を意味しています。

知識が不足していて道理に暗いを示す「蒙昧」の類語として、「愚昧・暗愚」が上げられます。

「無知・無学・浅薄」

「蒙昧」の類語・類義表現として、「無知(むち)・無学(むがく)・浅薄(せんぱく)」があります。

「無知」とは「知識・知恵が無いさま」「無学」とは「学問・学歴・知識が無いこと」を意味しています。

「浅薄」とは、「人間性・知性に深みがなくて表面的なこと」「思考・人間性が浅はかであること」を意味しています。

「蒙昧」の類義表現として、「無知・無学・浅薄」を指摘することができます。

icon まとめ

「蒙昧」という言葉について詳しく解説しましたが、蒙昧には「知識・理性が不十分であるために、道理にくらいこと」などの意味があります。

蒙昧の類語・類義表現としては、「愚昧・暗愚」「無知・無学・浅薄」などがあります。

「蒙昧」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。