「愚鈍」の意味とは?「愚鈍」と「馬鹿」の違い、対義語や英語、使い方や例文を紹介!
「愚鈍」とは、判断力や理解力がにぶいことや、頭が悪くてのろまなことを言う言葉です。
意味からしても人に向かって直接言う言葉ではありませんので日常会話で聞く機会も少ないのではないでしょうか。
この「愚鈍」という言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しましたので一緒に見ていきましょう。
目次
- 「愚鈍」の意味とは?
- 「愚鈍」の読み方
- 「愚鈍」の英語(解釈)
- 「愚鈍」と「馬鹿」は同じ意味?
- 「愚鈍」の言葉の使い方
- 「愚鈍」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「愚鈍」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「愚鈍」の対義語
- 「愚鈍」の類語や類義表現
「愚鈍」の意味とは?
「愚鈍」の意味は、物事に対する判断力、理解力がにぶいことや、頭が悪い、のろまなことを言います。
人に対して表す言葉ですが、意味を見てもわかりますように、直接本人に言うべき言葉ではありませんから注意が必要です。
「愚鈍」の読み方
「愚鈍」とは「ぐどん」と読みます。
「愚(ぐ)」はおろかなこと、馬鹿げたことといった意味を持ちます。
「鈍(どん)」はにぶい、のろまといった意味を表しますが、おろかという意味もあります。
「愚鈍」の英語(解釈)
「愚鈍」を英語で言い表す場合は“stupidity”が代表的です。
意味は馬鹿、おろか、馬鹿げている、愚行といったことになりますので、日本語の「愚鈍」と同じ意味合いになります。
他には“imbecility”もあります。
こちらの意味も低能、おろかさ、馬鹿な行動といったものになります。
例文は“Your imbecility disgusts me.”で「あなたの愚かさにうんざりだ」といった意味になります。
「愚鈍」と「馬鹿」は同じ意味?
「愚鈍」と「馬鹿」はどちらも低能であるとか、おろか者であるといったことを表す言葉ですが、同じ意味なのでしょうか。
「馬鹿」の意味は案外広く「愚鈍」と共通するおろかなこと、理解力や判断力が劣ることの他にもいくつかの意味があります。
例えば社会の常識に欠けている人、つまらないこと、無益なこと、役に立たないこと、機能を果たしていないことといった意味も持っている言葉です。
判断力、理解力があっても意図的に非常識な言動をする人もいますので、そういった人は「愚鈍な人」ではなく「馬鹿な人」と表現する方がしっくりくるのではないでしょうか。
悪意があり、わざとにおろかなことをする人は「馬鹿」で、判断力、理解力の欠如によるおろかさは「愚鈍」と使った方がいいでしょう。
一般的には「馬鹿」の方がよく使われる言葉ですし、「愚鈍」の意味は知らないという人もいます。
「愚鈍」の言葉の使い方
「愚鈍」の言葉の使い方ですが、言葉の意味からしていい意味合いではありませんから、直接人に向かって使うべきではないと理解しておきましょう。
「馬鹿」「アホ」といった言葉と同じく相手を侮辱する言葉でもありますので「あなたは本当に愚鈍だ」などと言えば相手を傷つける言葉になります。
その為実際の生活において「愚鈍」といった言葉を聞く機会は少ないことでしょう。
しかし、小説などの類には「愚鈍」という言葉はわりとよく見る機会があるかと思います。
「愚鈍」と一言で判断力、理解力がにぶい、おろかであるといったことを表すことができます。
「愚鈍」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
「愚鈍」を使った言葉をいくつか紹介しましょう。
- 「愚鈍な人」
- 「GUDON 愚鈍」バンドとは?
「愚鈍な人」
「愚鈍な人」とは判断力、理解力がないこと、おろかな行動をするといった人に対して使います。
それ以外のニュアンスとしては自ら動こうとせず向上心がないとか、決められたことしかせず気が利かないといった人にも使う場合もあるでしょう。
いずれにしても「愚鈍な人」と言われることは能力が低いとどこか下に見られていることになります。
通常は、本人に直接言うことはないでしょう。
また自虐的に自分自身が「愚鈍な人間なので」と使うこともあるかもしれません。
いい意味合いはなく褒め言葉にはならないということを覚えておきましょう。
「GUDON 愚鈍」バンドとは?
「GUDON 愚鈍」とは、1984年結成のジャパニーズ、ハードコアバンドのことで、アーティスト名となります。
youtubeなどで当時の映像がいくつか見ることができます。
「愚鈍」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「愚鈍」を使った例文を紹介しながら、意味の理解を深めてみてください。
- 「愚鈍」を使った例文1
- 「愚鈍」を使った例文2
「愚鈍」を使った例文1
「愚鈍な女が、ヒステリーを出しているだけだ」
判断力、理解力に乏しい人と話していますと、こちらの言うことに対して正しい理解ができず、怒り出したり、ヒステリーを出されることがあります。
理解力がない人に常識や相手の価値観、考え方を理解させるということはとても難しいことで、わかり合えないことの方が多いものです。
「愚鈍」を使った例文2
「彼の言動は愚鈍そのものだ」
会話やその人の行動から、大体の人間性は見えてくるものです。
愚鈍な人というのは、行動に取りかかることが遅いことがあります。
それは理解力や判断力が欠けているからであり、チャンスを逃してしまったり、損をすることも多いのです。
しかし、その事実に本人は気がついていないといった有様なのです。
「愚鈍」の対義語
「愚鈍」の対義語は「利発」になります。
意味は頭の回転が速いこと、才知がある、賢いといったことです。
「愚鈍」の類語や類義表現
「愚鈍」の類語、似た表現などを紹介しましょう。
- 「鈍くさい」【どんくさい】
- 「間抜け」【まぬけ】
「鈍くさい」【どんくさい】
「鈍くさい」とは、のろま、素早く動かないこと、学んだり理解することが遅いことを言います。
また物事に無関心で人より行動が遅くなるといった意味にも使います。
自分のことを「鈍くさい」と言うこともありますし、人に対して「何をやっているんだ」「仕方がないなあ」といったニュアンスで使うこともあります。
そういった場合は愛情を含んでいる場合もありますが、意味合いとしてはいい意味ではありませんので、目上の人には使うことはあまりないでしょう。
「間抜け」【まぬけ】
「間抜け」とはおろかなこと、軽率な行動をすることによって失敗するといった意味があります。
とんま、あほう、軽はずみなども同様の意味があります。
考えが足りない、判断力が欠けているといったことになります。
いかがでしたでしょうか。
「愚鈍」というあまり聞き慣れない言葉の意味、使い方、例文などを紹介しました。
人に対して性質、能力などを表す時に使われる言葉ですが、直接本人に言えば「馬鹿」「アホ」といったように侮蔑の意味となりますので使い方には注意が必要ですし、差別的な表現になる可能性もありますので気をつけるようにしましょう。