「聡明」とは?意味と使い方!例文と対義語!類語や英語を紹介!
「あの人は聡明だ」と言われると褒められているのが分ります。
どの様な点を褒められているのか意味を紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「聡明」の意味とは?
- 「聡明」の読み方
- 「聡明」の対義語
- 「聡明」の言葉の使い方
- 「聡明」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「聡明」の類語や言い換え
- 「聡明」の英語(解釈)・例文など
- 「聡明」を使った四文字熟語
「聡明」の意味とは?
「聡明」の意味と言葉の成り立ちについて紹介します。
- 「ものごとを理解する能力が高いこと」の意味
- 「祭事に神にお供えするもの」の意味
- 「聡明」の言葉の成り立ち
「ものごとを理解する能力が高いこと」の意味
目の前の出来事に対してどの様な状態なのかを素早く理解して、更に自分がどんな行動を取るべきか判断した上で行動ができます。
知識が深く現在の状況に合わせてそれらの知識を活用できる能力があることを言います。
「祭事に神にお供えするもの」の意味
お祭りの時に、神に供える「餅・きび・肉」のことです。
「神籬(ひもろぎ)」「そうめ」とも言われます。
「聡明」の言葉の成り立ち
「聡明」の意味をより理解する為には言葉の成り立ちについて知っておくと良いでしょう。
「聡」という漢字は「耳+公+心」で成り立ち「耳でよく聞き、広く内容を知り、内面で正しく理解して判断すること」という意味を表しています。
「明」は「日+月」で成り立ち「どんな時でも常に周囲の状況がはっきりと見えること」という意味があるのです。
これらの漢字が組み合わさり「その場の状況や雰囲気に気を配り、ものごとを正しく理解して次なる行動を判断する」という意味で使われる様になりました。
「聡明」の読み方
「聡明」は「そうめい」と読みます。
読み方は難しくないのですが、「聡」を「総」と書き間違わないようにしましょう。
「聡明」の対義語
「聡明」の対義語は「愚昧(ぐまい)」です。
意味は「ものごとを理解する能力に乏しく、正しい判断ができない様子」のことです。
「愚」は「おろか」という意味があり、「昧」は「ものごとに対しての情報や知識などに暗いこと」という意味です。
「聡明」の言葉の使い方
「聡明」の言葉の使い方のポイントは以下の通りです。
- 名詞として使う
- 褒め言葉として使う
- 勉強の成績意外にも使える
名詞として使う
「聡明」は名詞ですが「聡明な人」などと形容動詞として使うことが多くなります。
「聡明だ」と文末にくることもあり活用範囲の広い言葉です。
褒め言葉として使う
「聡明」は非常に優秀だという意味があるので褒め言葉として使います。
当然ながら人に対して使う言葉で、自分に使うと自慢になってしまいます。
勉強の成績意外にも使える
「聡明」は勉強の成績が良いだけではなく「頭がスッキリと冴えている人」「洞察力がある人」などに対しても使われます。
ビジネスの場では「頭がいい」というのは「勉強ができる」だけではなく「判断力があり、その場の状況に合わせて臨機応変に対応できる」という意味もあります。
「聡明」はその様なものごとをスムーズに進められる能力も含んでいるのです。
「聡明」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「聡明」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「聡明」を使った例文1
- 「聡明」を使った例文2
「聡明」を使った例文1
「彼女はとても聡明で事務職にしておくには勿体ない」
その女性はとても優秀で、洞察力と判断力があり、的確にものごとを処理できる能力があります。
事務職であっても他の従業員とは違い、全てにおいて評価の高い仕事をしているのでしょう。
受け身の作業が多い事務職では勿体なく、営業や企画開発に配属された方より能力を発揮できると言われているのです。
「聡明」を使った例文2
「彼は聡明な奥さんを持って幸せだ」
この人は毎晩残業で遅くなったり、家事の手順が悪くて家で役に立たなかったりするのでしょう。
本来ならば配偶者から文句を言われたり見放されたりするところですが、かなり頭の良い奥さんで、夫をどの様に扱えば良いを心得ているのです。
ある時には「頑張って」とはげまし、ある時には黙って愚痴を聞いてあげて、ある時には「お願いこれやって」と甘える様に頼んだりと、その場に応じて上手く夫を扱っていることを表しています。
「聡明」の類語や言い換え
「聡明」の言い換えには以下の言葉があります。
- 「賢明」【けんめい】
- 「利発」【りはつ】
- 「知的」【ちてき】
「賢明」【けんめい】
意味は「ものごとに対する理解力が高く、知識があり正しく判断ができること」です。
「賢い」は「頭が良い」という意味ですが、そこに「明るい」が加わることで「知識がある」という意味も含まれるのです。
「聡明」はその人の能力自体を表しますが、「賢明」の場合「賢明な判断」などに使われる様に、その能力プラス何らかの結果が伴うことが多くなります。
「利発」【りはつ】
意味は「頭の回転が速く賢いこと」です。
「聡明」よりもとにかく理解力が早くテキパキと判断して行動するという意味が強くなります。
「知的」【ちてき】
意味は「知識が豊富で、その使い道が正しく頭の良さを感じること」です。
こちらはより勉強や仕事など実生活に役立つ知識の深さを表し、それを使って人よりも優れた行動を取る人に使われます。
「聡明」が「ものごとを理解する能力」がメインなのに対し、「知的」は「知識量も豊富であること」という意味が強いのです。
「聡明」の英語(解釈)・例文など
「聡明」の英語訳は実に数が多く、簡単な単語で普段よく使われている表現を紹介します。
- “My brother is the cleverest in the class.”
- “He is called a wize-man from his friends.”
- “His son is so bright.”
- “His secretary is so smart.”
“My brother is the cleverest in the class.”
「私の兄はクラスで一番頭がいい=私の兄はクラス一聡明だ」になります。
“clever”は日本語でも「クレバー」と使われることがあり「(勉強ができて)頭が良い」という意味があります。
“He is called a wize-man from his friends.”
「彼は友達から『賢者』と呼ばれている=彼は友達から聡明な人と言われている」になります。
“wize”は「経験豊富で知恵がある」「賢い」という意味で使われ、聖書に表記されている「三人の賢者」の意味で使われます。
“His son is so bright.”
「彼の息子はとても利口だ=彼の息子は聡明だ」になります。
“bright”は「よく気が利いて利口な」という意味があります。
「聡明」の「明るい」部分をイメージしていると思うと理解し易いでしょう。
“His secretary is so smart.”
「彼の秘書はとても頭がいい=彼の秘書は聡明だ」になります。
“smart”はアメリカで最も良く使われる表現で「頭がいい」「抜け目ない」という意味です。
日本語の「スマート」は「細身の」という意味で使われていますが、全く違う意味があるので覚えておきましょう。
「聡明」を使った四文字熟語
「聡明」を使った四文字熟語を紹介します。
- 「聡明叡知」【そうめいえいち】
- 「聡明剛毅」【そうめいごうき】
「聡明叡知」【そうめいえいち】
意味は「生まれついてものごとに通じる優れた能力があること」です。
四つの漢字はそれぞれ聖人が身に付けている4つの徳を表しています。
「聡明剛毅」【そうめいごうき】
「そうめいごうき」と読みます。
意味は「ものごとの理解力があり強い意志を持っていること」です。
「聡明」は「ものごとに対して理解力があり知り通せること」という意味です。
「聡明」な人と言われたら素直に喜びましょう。
尊敬できる先輩や友達に対して使うと喜ばれるでしょう。