「無理」の意味とは?「無理」と「無茶」の違い・読み方・対義語・類語・英語
最近では、10代の女の子が「無理」という言葉をよく使うみたいですね。
「無理」は普通の会話の中でも時々使われている言葉ですが、何となく使っていることも多いのではないでしょうか?
実は、この「無理」という言葉は、意味を調べると、意外に奥が深い言葉なのです。
ここでは、この「無理」について見ていこうと思います。
目次
- 「無理」の意味とは?
- 「無理」の読み方
- 「無理」の英語(解釈)
- 「無理」の対義語
- 「無理」の言葉の使い方
- 「無理」を使った言葉と意味を解釈
- 「無理」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「無理」と「無茶」の違い
- 「無理」の類語や類義表現
「無理」の意味とは?
「無理」とは、元々、「道理に反すること」という意味があります。
「無理が通れば道理が引っ込む」、「お前が怒るのは無理もないことだ」という言いい方で使われることがありますが、「理由が立たないこと」という意味や、「行いにくいのに押してすること」、「できないこと」という意味でも使われる言葉です。
「無理」の読み方
「無理」は「むり」と読みますが、日常的に使われている言葉なので、読み方で間違ったり、分からないということはあまりないでしょう。
「無理」の英語(解釈)
「無理」を英語で訳すと、「Unreasonable」という表現で言うことができます。
「無理」の対義語
「無理」の対義語を考えた場合には、「道理に反すること」、「できない」という意味があることを説明しました。
このことを踏まえて、2つの対義語を挙げてみました。
- 「道理」
- 「可能」
「道理」
「物事の筋道」という意味を持つ「道理」ですが、「無理」の対義語として扱うことができるでしょう。
「道理の通らない話は聞けない」というような使い方があります。
「可能」
「ある物事ができる見込みがあること」という意味でよく使われているのが、「狩野」ですね。
これも「できない」という意味の「無理」の反対の意味を持つ言葉として解釈することができます。
「無理」の言葉の使い方
「無理」という言葉は、筋が通らないことで使われたり、実現することが難しそうな時に使われています。
日常会話からビジネスシーンまで幅広い分野で用いることができる言葉ですね。
「無理」を使った言葉と意味を解釈
この「無理」は、若い世代の人もよく使っていますが、ちょっと面白い言葉を紹介しましょう。
- 「無理of無理」
- 「無理ゲー」
「無理of無理」
今、若い女性の間で使われているのですが、実現するのが難しい時や、押し切って物事を行うことを表現する時に出てきます。
特に、腐女子と呼ばれる人達の中では、はキャラクターへの愛情が強すぎて、この言葉を使うことがあるようです。
「無理ゲー」
「無理ゲー」も若い世代で使われる言葉で、「難易度が高すぎてクリアするのが無理なゲーム」を意味している言葉です。
ゲームの操作スキルを上げることや、レベルを上げたり、普通では絶対に思いつくレベルの努力ではクリアが困難な場合によく使われています。
「無理」を使った例文や短文・意味を解釈
では、ここで身近な会話のレベルでの「無理」を使った例文を見ていくことにしましょう。
意外と普通の場面で使える言葉であることが理解できると思います。
- 例文1
- 例文2
例文1
「今回の試験に対しては、肩の力を抜いて無理なく勉強することにした」この時の例文では、「精神的に負担にならない程度に勉強する」という意味で、「無理」が使われています。
このように必死にならなくてもいいような場面でも出てきます。
例文2
「次の試合に備えて、身体の痛みを抑えて無理矢理、練習した」この例文では、「難しいことを分かった上で無理に押し通すさま」を指しています。
ここでの「無理」は、「実行することが難しい」、「できない」というニュアンスで使われています。
身体の痛みを我慢してまでも、「無理矢理にトレーニングすることは、果たしていいことなのでしょうか?
「無理」と「無茶」の違い
「無理」と対比される言葉に「無茶」という言葉があります。
意味としては、「無茶」は「筋道が立たず、道理に合わないこと」、「度を越していること」という意味かあり、「無理」と意味がほとんど似ている言葉です。
しかし、「無理」は「難しい」、「無茶」は「度を越している」というニュアンスの違いがあるので、「無茶」の方が実現させる可能性が低いながらも、残されている感じがあります。
「こんなことは無茶だけど、無理じゃないね」というようなセリフがあるアニメ番組の中で、出てきたことがあるのですが、まさに、このことを言っている感じがしますね。
「無理」の類語や類義表現
では、ここで「無理」と同じか近い意味を持つ類義語を見ていくことにしましょう。
- 「不可能」
- 「あり得ない」
「不可能」
「不可能」が「無理」の類義語として挙げることができます。
「できないこと」という意味の言葉で、「可能」と対義語としても挙げられます。
「実行不可能なイベント」、「不可能を可能にする男」というような形で使われますが、ビジネスにおいては、「不可能」を嫌う場面もあります。
困難なことでも必ずやり遂げるという精神で、仕事を進める企業体質の所では、「不可能」という言葉自体がタブーだったらします。
「あり得ない」
「あるはずがない」という意味で使われている「あり得ない」です。
「そんな話、あり得な〜い」と軽い気持ちで若い人達も使っていますが、仕事の場面でも「そんな結果はあり得ない」という会話が出てくることがないでしょうか?
自分の想定していた結果とは異なり、全く違う結果に至った時に、「こんなことはあり得ない」と動揺しながら、言ってしまうのです。
しかし、目の前で現実に「あり得ない」はずのことが起こっているのですから、「あり得ない」のではなく、「あり得る」ことなのです。
それを見て「あり得ない」という発言をすること自体、「あり得ない」ことだとは思いませんか?
「無理」という言葉を調べていると、普段の生活やビジネスの世界でも使用度が高い言葉の1つであることが分かってきます。
でも、「不可能」という意味で「無理」とは、あまり使いたくないものです。
「無理」と勝手に決めつけてしまったために、本当は実現できることも、自ら壁を作ってしまい、そこから前に進むことができないことような感じがしてなりません。
そのようなことから、「無理」という言葉を使う場面は、よく意識しながら使うことにしたいものです。
人は「無理」という言葉を使うことで、自ら限界を作っていることでは、進化することができないのですから。