「危惧」とは?意味や使い方!例文や解釈
「危惧」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「危惧」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「危惧」とは?
- 「危惧」の表現の使い方
- 「危惧」を使った言葉と意味を解釈
- 「危惧」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「危惧」の反対語
- 「危惧」の類語や類義語・言い換え
- 「危惧」の英語と解釈
「危惧」とは?
「危惧」とは上手くいかないのではないかと、心配することを言います。
- 「危惧」の読み方
「危惧」の読み方
「危惧」と書いて「きぐ」と読みます。
「危惧」の表現の使い方
「危惧」とは名詞で、上手くいかないのではないか、心配するという意味になります。
「危惧する」「危惧される」といった言い方をします。
「危惧」を使った言葉と意味を解釈
「危惧」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「危惧の念を抱く」
- 「危惧した通りに」
- 「絶滅危惧種」
「危惧の念を抱く」
「危惧の念を抱く」とは、上手くいかないのではないかという心配する思いを、心の中に持つという意味になります。
何か物事をするに当たって、もしくは人の言動に対して「大丈夫なのだろうか」と信用できないような思いが生じてくる時などに「危惧の念を抱く」と使うのです。
「彼の仕事ぶりを見て将来性はあるのだろうかと危惧の念を抱くようになった」「彼らは、結婚して幸せになれるのだろうかと危惧の念を抱く」という風に使います。
「危惧した通りに」
「危惧した通りに」とは上手くいかないのではないかと心配した通りにという意味になります。
長いですから「危惧」という言葉を使った方がシンプルでいいでしょう。
「私が危惧した通りになってしまった」「危惧した通りに、やはり彼女のアルバイトは長続きしなかった」などと使います。
「絶滅危惧種」
「絶滅危惧種」とは絶滅の恐れが最も高い生物種のことを言います。
「絶滅危惧種に指定されている動物」「絶滅危惧種が生息する地域には生存できなくなる原因があるのだが、それを解決するのは容易ではない」などと使います。
「危惧」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「危惧」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「危惧」を使った例文1
- 「危惧」を使った例文2
「危惧」を使った例文1
「またしても転職するのではと、私が危惧した通りになってしまった」
例文では「仕事が上手くいかなくなり転職するのではないか」「辞めて転職するのではないか」といった心配することを「危惧」という言葉で言い表しているのです。
「危惧」を使った例文2
「これまでの経緯を見てきた者からすれば、彼の将来に危惧の念を抱いてしまうのはある意味仕方ないことだ」
「危惧の念を抱く」とは上手くいかないのではないかと心配する、そのような気持ちが心の中に芽生えることを言います。
それまでの、人の言動を見てきて、この人間は信頼できないとなればそのような思いになるのは仕方ないということを例文は言い表しています。
「危惧」の反対語
「危惧」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「確信」【かくしん】
- 「安堵」【あんど】
「確信」【かくしん】
「確信」とは絶対にこうであると、信じて疑いを持たないことを言います。
「確信を持って言える」「彼は正しいと確信する」などと使います。
「安堵」【あんど】
「安堵」とは安心して、心が落ち着くことを言います。
「安堵の胸をなで下ろす」「彼の無事がわかって安堵した」という風に使います。
「危惧」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「危惧」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「憂慮」【ゆうりょ】
- 「気がかり」【きがかり】
- 「懸念」【けねん】
- 「不安」【ふあん】
- 「危ぶむ」【あやぶむ】
「憂慮」【ゆうりょ】
「憂慮」とは心配すること、不安に思うことを言います。
「これは憂慮すべき事である」「彼女は憂慮の面持ちで現れた」「今から憂慮しても仕方ない」などと使います。
「気がかり」【きがかり】
「気がかり」とはいつも心から離れないこと、心配なことを言います。
「彼のことが気がかりで仕事に集中できない」「実家の問題が気がかりではある」「息子のことが気がかりで時折電話をしている」という風に使います。
「懸念」【けねん】
「懸念」とは気になって心から離れないこと、気がかりなこと、心配といった意味があります。
「この仕事がどうなるのか成り行きを懸念する」「こちらの懸念をよそに、当人は何も気にすることもなく楽天的に過ごしている」という風に使います。
「不安」【ふあん】
「不安」とは気がかりなこと、不安なこと、心配なことといった意味があります。
まだ起こっていないことに対して恐れを抱いたり、あれこれ考えて心が落ち着かないことを言います。
「不安が大きくなる」「不安な日々を過ごしているらしい」「不安になっても仕方がない、実際に事が起こってから考えればいいのだ」などと使います。
「危ぶむ」【あやぶむ】
「危ぶむ」とは悪い結果にならないかと、心配すること、危ないと思うことを言います。
また望んでいる状態が実現しないだろうと思うことも言います。
「この状態では決勝進出は危ぶまれる」「母は、息子の日頃の行いを見て将来を危ぶむ」などと使います。
「危惧」の英語と解釈
「危惧」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“apprehension”(将来に対する不安)という単語を使います。
例文は“a feeling of apprehension”(危惧の念)となります。
いかがでしたでしょうか。
「危惧」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。