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「世間知らずの高枕」とは?意味!例文や使い方!ことわざ

「世間知らずの高枕」とは、「世の中の厳しい現実を知らない人は、枕を高くして何の不安もなく寝ていられること」を示すことわざです。

「世間知らずの高枕」「意味・読み方・分解した解釈・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。

世間知らずの高枕

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「世間知らずの高枕」とは?意味!例文や使い方!ことわざ>


目次

  • 「世間知らずの高枕」とは?意味
  • 「世間知らずの高枕」について詳しく解釈
  • 「世間知らずの高枕」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「世間知らずの高枕」の類語や言い換え


「世間知らずの高枕」とは?意味

「世間知らずの高枕」とは?意味

「世間知らずの高枕」とは、「世の中のシビアな現実・事情を知らない人は、枕を高くして何の不安・心配もせずに余裕で寝ていられること」を意味することわざです。

「世間知らずの高枕」ということわざは、基本的に「世情に疎くて世の中の経験・知識がないために、のんき・気楽な人に対する皮肉・当てこすり」のニュアンスで使われることわざになっています。

  • 読み方

読み方

「世間知らずの高枕」の読み方は、「せけんしらずのたかまくら」になります。



「世間知らずの高枕」について詳しく解釈

「世間知らずの高枕」について詳しく解釈

「世間知らずの高枕」のことわざを、「世間知らず」「高枕」に分解して詳しく解釈していきます。

  • 「世間知らず」
  • 「高枕」

「世間知らず」

「世間知らず(せけんしらず)」という言葉は、「世の中の現実・事情について知らないこと」「世の中の事実・仕組みについて疎いこと」を意味しています。

「世間知らず」というのは、「世間における実際の経験・知識が少ないために、世の中の現実が分かっていない状態やその人」のことを意味しているのです。

「高枕」

「高枕(たかまくら)」というのは、「枕を高くして寝ること。

安心して何の心配もせずにぐっすりと眠ること」
「何の不安も心配もなく余裕のある状態」を意味する言葉です。

「高枕」は元々、日本髪の髪型が崩れないようにする「木枕の上に小さなくくり枕をつけたもの」を意味していました。

「世間知らず+高枕=世間知らずの高枕」で、「世の中の厳しい現実を知らないがために、安心しきって何の不安(心配)もない状態」を意味していますが、基本的に「のんきな人」に対する皮肉のニュアンスもあります。

「世間知らずの高枕」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「世間知らずの高枕」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「世間知らずの高枕」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「世間知らずの高枕」を使った例文1
  • 「世間知らずの高枕」を使った例文2

「世間知らずの高枕」を使った例文1

「深窓の令嬢である彼女は、世間知らずの高枕に安住できる環境にい続けたのです」

この「世間知らずの高枕」を使った例文は、「猥雑な世の中から守られている令嬢の彼女は、世の中のシビアな現実を知らないまま、気楽に暮らすことができる環境にい続けた」ということを意味しています。

「世間知らずの高枕」を使った例文2

「世間知らずの高枕であったことを自覚させられた時から、私の人生に苦悩や迷いが生まれたのです」

この「世間知らずの高枕」を使った例文は、「世の中の厳しい現実を知らず経験不足だったお陰でのんき(能天気)に過ごせていただけということを、自覚させられた時から、私の人生に苦悩や迷いが生まれた」ということを意味しています。



「世間知らずの高枕」の類語や言い換え

「世間知らずの高枕」の類語や言い換え

「世間知らずの高枕」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

  • 「知らぬが仏」
  • 「人生字を識るは憂患の始め」

「知らぬが仏」

「世間知らずの高枕」の類語・言い換えとして、「知らぬが仏(しらぬがほとけ)」があります。

「知らぬが仏」というのは、余計なことを何も知らなければ煩悩のない仏様のような状態でいられるということから、「ある物事・事実を知らないことによって平静(のんき)でいられること」「知ってしまえば悩んだり苦しんだりすること」を意味しています。

その意味から、世の中の現実を知らないことでのんきでいられる「世間知らずの高枕」とほとんど同じ意味を持つ類語として「知らぬが仏」を指摘できます。

「人生字を識るは憂患の始め」

「世間知らずの高枕」の類語・言い換えとして、「人生字を識るは憂患の始め(じんせいじをしるはゆうかんのはじめ)」があります。

「人生字を識るは憂患の始め」は、「人間は文字を知って深く物事を考えられるようになると、悩み・苦しみ・心配事が生まれてくる」ということを意味しています。

その意味から、世の中の厳しさを知らないことで気楽でいられる「世間知らずの高枕」は、「人生字を識るは憂患の始め」ということわざに言い換えることができます。

icon まとめ

「世間知らずの高枕」という言葉について徹底的に解説しましたが、世間知らずの高枕には「世の中の厳しい現実を知らない人は、枕を高くして何の不安もなく寝ていられること」などの意味があります。

「世間知らずの高枕」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「知らぬが仏」「人生字を識るは憂患の始め」などがあります。

「世間知らずの高枕」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。