「本望」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!
望みに関する言葉である「本望」の意味や類語を紹介します。
さらに「本望」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「本望」の意味とは?
- 「本望」の類語や言い換え
- 「本望」の使い方
- 「本望」を使った例文
「本望」の意味とは?
「本望」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人生の終盤、あるいは佳境にいたるシーンで、「本望」という言葉が身近になるかもしれません。
また「希望」や「夢」に似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
そこで「本望」の読み方や意味を紹介します。
- 「本望」の読み方
- 「本望」の意味
- 「本望」は人によって違う
「本望」の読み方
「本望」は「ほんもう」と読みます。
「ほんぼう」と読んでしまいそうなので気を付けましょう。
「本望」の「本」は「本当」や、「本気」という意味があります。
つまり「本望」を直訳すると、「本当の望み」や「本気の望み」という意味になります。
「本望」の意味
「本望」とは「本当の望」や「本気の望み」で、「昔から持っている望み」のことです。
心から本当に望んでいるもので、大きな願いを込めたものを指します。
例えば人生のメインテーマになるような、大切なものです。
人によってそれが何かは違いますが、「本望」は叶ったらとても嬉しい、本当に叶えたい希望です。
「本望」は人によって違う
例えば、人によっては大企業に就職する事が「本望」かもしれません。
小さな頃から大企業に就職するために、勉強を頑張ってきた人にとって、それは絶対に叶えたい望みかもしれません。
また、美人の女性と結婚する事が「本望」だという人もいるでしょう。
若い頃から努力を続けて、その夢を中年と呼ばれる年齢になってから叶える人もいるはずです。
どのような望みでも、その人が長い間温めた、本気の望みなら「本望」にふわさしい望みとなります。
「本望」の類語や言い換え
次に「本望」の類語や、似た言葉を紹介して行きます。
「望み」に関連する言葉がたくさん登場します。
- 「希望」【きぼう】
- 「望む」【のぞむ】
- 「夢」【ゆめ】
- 「志望」【しぼう】
- 「所望」【しょもう】
- 「野望」【やぼう】
- 「熱望」【ねつぼう】
- 「ホープ」【ほーぷ】
- 「喉から手が出る」【のどからてがでる】
「希望」【きぼう】
「希望」という言葉を、良く耳にする事があると思います。
誰でも口にした事がある「希望」という言葉には、他の「望み」とは違う意味があります。
それは「希望」が「未来」に向けた望みだからです。
様々な望みがありますが、「希望」は現在すぐに手に入れたい望みではありません。
「希望」には「未来に望みをかける」という意味があります。
そのため、例えば今すぐハンバーガーを食べたいという望みは「希望」ではありません。
未来に向かって放つ望みや、夢を「希望」と言います。
また「希望」という言葉を使う時、「絶対に欲しい」という雰囲気よりも、「できたら手に入れたい」という雰囲気の方が色濃いです。
「望みが叶ったら嬉しい」そんな雰囲気の言葉です。
「望む」【のぞむ】
「本望」や「希望」を含む、欲しいと思う事全般を「望む」という言葉で表現します。
その意味では「本望」も「希望」も、「望む」の仲間のような言葉です。
また「何かを当てにする事」も「望む」という言葉で表す事ができます。
「夢」【ゆめ】
何かを望む事の中で、「将来に対する希望」を「夢」といいます。
未来に向かって望む「希望」と同じような意味の言葉です。
一般的に「夢」という言葉の方が、「希望」よりも、個人的で熱い望みというイメージがあります。
また実現可能かどうかを考慮に入れず、とにかく望む事柄全般を「夢」と呼ぶ傾向があります。
「医者になりたい」「美人と結婚したい」「大金持ちになりたい」など、分かりやすい望み「夢」という言葉にぴったりです。
「志望」【しぼう】
「志望」も「望み」の仲間のひとつです。
「志望」には「こうしたい、こうなりたいと望む事」という意味があります。
例えば大学に入る時には「医学部志望」「薬学部志望」など、希望する学部を選択します。
「夢」の中にも、「こうしたい、こうなりたい」という望みはありますが、「志望」の方がより具体的な事がわかります。
さらに「志望」の方が、「夢」よりも実現可能な雰囲気です。
逆に言えば、あまりにも突拍子もない望みは、「志望」という言葉に似合いません。
一般の会社員が「総理大臣志望」と言っても、しっくりきません。
せめて国会議員になってからでないと「総理大臣」と「志望」という言葉はミスマッチでしょう。
「所望」【しょもう】
「所望」という言葉があります。
これは「欲しいと望む事」を意味します。
「何かになりたい」という望みが「志望」で、「所有したい」という望みが「所望」という事になります。
例えばAさんが書類を手に入れたいと思っている時、「Aさんが書類を「所望」している」となります。
「野望」【やぼう】
「夢」と並ぶ大きな望みのひとつに「野望」という言葉があります。
大きな望みというだけでなく、ほとんど「無理目な望み」という意味も「野望」には含まれます。
また戦国武将が天下統一を希望する事を「野望」と呼びます。
勢いが必要で、無理目な大きな目標を持った時は、「野望」という言葉を使いましょう。
「熱望」【ねつぼう】
「本望」など「望み」のラインナップに入る言葉のひとつに「熱望」があります。
「熱望」は何かを「熱烈に望む事」の意味です。
例えばアイドルのファンは、握手会に参加する事を「熱望」します。
活気があって沸騰しそうな熱がある望みを「熱望」と表現します。
「ホープ」【ほーぷ】
「希望」を英訳したものが「ホープ」となります。
「希望」は「未来の望み」で、「こうなったらいいな」という上品な望みです。
「ホープ」も同様の意味で、「未来に対する望み」を意味します。
「喉から手が出る」【のどからてがでる】
「望み」に関するおもしろい言葉に「喉から手が出る」があります。
「喉から手が出る」という言葉は、「喉から手が出るほど○○が欲しい」という風に使います。
つまり「喉から手が出る」は「ものすごく欲しい」という意味になります。
リアルに「喉から手が出る」様子をイメージすると、なかなか迫力があります。
「本望」の使い方
「本望」という言葉は、大きな夢や、かねてからの望みを意味する言葉です。
また長年の夢という意味も含まれています。
そこで「本望」は、少なくともそれを望み始めてから10年以上が経っている、望みや夢に対して使うようにしましょう。
少年時代に抱いた夢が叶った時などに「本望」という言葉を使います。
お正月に思い立った望みを、その年のうちに叶えたような場合は「本望」という言葉はふさわしくありません。
また「本望」といえるような、夢や望みが実現した時は、「本望」を遂げたと表現すると良いでしょう。
また「本望だ…」とつぶやくように言って、喜びをかみしめるのも素敵です。
「本望」を使った例文
最後に「本望」を使った例文を見て行きましょう。
「本望」は長年温めてきた、本当に叶えたい夢なので、若い人よりもある程度年を取った人が使った方が似合います。
例えば10年間勉強を続けて、弁護士試験に合格した人の気持ちを文章にしてみましょう。
「ようやく弁護士試験に合格した。子供の頃の夢を叶えて『本望』を遂げた」という感じです。
また役者を目指して数十年経ち、ようやく連続ドラマの主役を務めた人の気持ちを文章にするとどうなるでしょうか。
「ついに念願だった連続ドラマの主役を手に入れた。これは私の『本望』だ」という感じです。
本人の本気の望みが叶った時は、ぜひ「本望」という言葉を使って文章にしてみましょう。
「本望」は長年温めてきた、心からの望みや夢の事をいいます。
どのような人にも、きっと「本望」はありますし、努力をすればいつか叶うかもしれません。
本当に叶えたい夢が叶った時は、ぜひ「本望を遂げた」という言葉を使って、喜びをかみしめてみましょう。