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「機運が高まる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「機運が高まる」「気運が高まる」の違いは?

「機運が高まる」という言葉がありますが、「気運が高まる」という言葉もあります。

両者は似て非なる言葉。

言葉の世界は奥が深く面白いので、詳しくみていきましょう。

機運が高まる

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「機運が高まる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「機運が高まる」の意味とは?
  • 「機運が高まる」の類語や言い換え
  • 「機運が高まる」の使い方
  • 「機運が高まる」の例文
  • 「機運が高まる」の反対語や対義語


「機運が高まる」の意味とは?

では、早速、「機運が高まる」の意味についてみていきましょう。

「機運が高まる」という言葉は、「物事をなす時期であることが強まる」という意味です。

分かりやすくいうと、「何かをするのにちょうど良い時期がきている」といった感じです。

では、言葉を「機運」「高まる」に分けて詳しくみていきましょう。

「機運」とは、「時のめぐり合わせ」「物事をなす時期」を表す言葉であり、「高まる」とは「物事の程度・度合いが高くなる」ことを意味しています。

さらに「機運」という字を詳しく分解して見ていくと、「機」には「物事の起こるきっかけ」「兆し」「おり」「しおどき」という意味があり、「運」には「めぐり合わせ」「さだめ」という意味があります。

つまり、「機運」とは「物事が起きるきっかけとなる時期」という意味になります。

「機運が高まる」には、そのときの情勢や世論などのめぐり合わせなどが重なり、何かをするには良い時期になっていくことを指しています。

では、似ている言葉として「気運が高まる」という言葉がありますが、こちらの方はどういった意味があるのでしょう。

この両者の違いを知るポイントは「気」「機」の違いです。

「気運」という意味には、「物事がある方向に進もうとする傾向」「時のなりゆき」という意味があります。

何かをするにはもってこいの時期であることを指す「機運」とは違い、ある一定の流れで何かをしなくてはいけなくなる状態を指しています。

例えば、「機運が高まる」の場合。

「事故のせいで、あの金メダリストが候補から外れた。そのため、私に対するメダル候補の機運が高まっている。」

ここでの「機運が高まる」という表現は、「私」がメダルをとるには絶好のタイミングであり、そうなる傾向が強まっていることを表しています。

一方、「気運が高まる」の場合。

「あの国では、昔から戦争をやめたいという気運が高まっている。」

ここでの「気運が高まる」は何かをきっかけにしている訳ではなく、物事がある一定の方向に進もうとしていることを表しています。

この例文では、「戦争をやめたい」という考え方が強まっていることが分かります。

  • 「機運が高まる」の読み方

「機運が高まる」の読み方

「機運が高まる」「きうんがたかまる」と読みます。

「機」「き」と読みますが、この漢字には「物事の起こるきっかけ」という意味があります。

そして、「機運が高まる」の他にも、「機会」(きかい)、「時期」(じき)、「これを機に」(これをきに)といった「機」の使い方も「物事の起こるきっかけ」として使われています。

「機運」という字が、何かの物事をきっかけにして派生する状況であることが理解できます。

また、「高まる」という表現には、「物事の程度・度合いが高くなる」「一段とすすむ」「強くなる」という意味があります。

「高まる」の他の表現方法としては、「関心が高まる」「地位が高まる」などがあります。



「機運が高まる」の類語や言い換え

「機運が高まる」の類語や言い換えについてみていきましょう。

  • 「好機到来」(こうきとうらい)
  • 「機が熟す」(きがじゅくす)
  • 「好都合」(こうつごう)

「好機到来」(こうきとうらい)

「好機到来」とは「またとない、良い機会がめぐってくること。絶好の機会に恵まれること。」という意味です。

「好機」「ちょうど良い機会」「まととない機会」を表し、「到来」「時期・機会がくること」を意味しています。

この言葉は、物事を起こすのに良いタイミングがきていることを表す「機運が高まる」という言葉に類似しており、類語にあてはまるといえます。

違いがあるとすれば、「機運が高まる」が物事を起こすタイミングの時期がどんどん高まっていることを表すのに対し、「好機到来」はまさに今がそのタイミングであることを意味するところです。

例文としては、「あの人の引退は、私にとってまさに好機到来。やっと私の時代がやってきた。」

(あの人の引退は、私にとってまさに良いタイミング。やっと私の時代がやってきた。)などが挙げられます。

あの人が引退したことで、まさに今が、自分の時代がやってくる、そのときであることを意味しています。

「機が熟す」(きがじゅくす)

「機が熟す」とは、「物事を始めるのにちょうどよい時期」であることを意味します。

「機運が高まる」「何かをするのにちょうど良い時期がきていること」を意味する言葉であるため、「機が熟す」という言葉と類語であるといえます。

違いは「気運が高まる」が何かをするにはちょうど良い時期である傾向が強まっていることを表すのに対し、「機が熟す」「好機到来」と同様、まさに今がそのときであることを意味しているところです。

例文としては、 「あの国の主の死により、あの国を亡ぼす機が熟した。」

(あの国の主の死により、あの国を亡ぼす、ちょうどよいタイミングがやってきた。)

などが挙げられます。

国の主の死をきっかけに、今が、国を攻める絶好のチャンスであることを意味しています。

「好都合」(こうつごう)

「好都合」とは、「条件などが重なって、都合がよくなること」「都合がよくなる様子」を意味しています。

「機運が高まる」「何かをするのにちょうど良い時期がきていること」を意味するので、「好都合」もまた類語だといえるでしょう。

ただし、「好都合」の場合は、単に都合がよくなることを表すだけですが、「機運が高まる」という言葉は、「高まる」という表現があることからも、徐々にその傾向に染まりつつある様子の意味も表しています。

そして、そこに意味の違いがあるといえます。

例文としては、 「兄がいないのは、私にとって好都合。冷蔵庫のプリンを兄が帰宅する前に食べてしまおう。」

(兄がいないのは、私にとって都合がよい。冷蔵庫のプリンを兄が帰宅する前に食べてしまおう。)などが挙げられます。

兄の不在により、冷蔵庫のプリンを独り占めできる条件が重なっていることが分かります。

「機運が高まる」の使い方

「機運が高まる」を使う条件を挙げてみます。

  • 何かをするには都合の良い時期であること。
  • 都合の良い時期である傾向がどんどん強まっていること。

この2つです。

そのため、「都合が悪い時期」「都合のよい時期がどんどん薄れていく環境」には使えません。

具体例を挙げてみます。

  • 都合が悪い時期を表す、間違いのある例文
  • 都合の良い時期がどんどん薄れつつある様子の、間違いのある例文

都合が悪い時期を表す、間違いのある例文

「彼には支援者がおらず、運動を開始する機運が高まった。」

彼にとって運動を開始するのに支援者がいないのは、都合が悪いといえます。

このような状況のときに「機運が高まる」と表現するのは間違いだといえます。

都合の良い時期がどんどん薄れつつある様子の、間違いのある例文

「今は着物のブームが終わりつつある。様々な高級な着物を販売する気運が高まっている。」

着物ブームが下火になっているので、様々な高級な着物を販売しても売れる見込みはありません。

「機運が高まる」着物を販売するタイミングが薄れつつあることを意味しないため、この使い方は間違いです。



「機運が高まる」の例文

「機運が高まる」の例文を挙げてみます。

  • 「機運が高まる」の例文1
  • 「機運が高まる」の例文2

「機運が高まる」の例文1

「あの事件をきっかけに子供たちを学校までお見送りするという機運が高まっていった。」

(あの事件をきっかけに子供たちを学校までお見送りするという傾向が強まっていった。)

  • 「あの事件」というきっかけがあること
  • 学校までお見送りするという傾向が強まっていること

以上の2点から、「機運が高まる」の正しい使い方だといえます。

「機運が高まる」の例文2

「彼が死んでから、彼の文学を再評価する機運が高まっていった。」

(彼が死んでから、彼の文学を再評価する傾向が強まっていった。)

  • 「彼が死んだ」というきっかけがあること
  • 再評価する傾向が強まっていること

以上の2点から、「機運が高まる」の正しい使い方だといえます。

「機運が高まる」の反対語や対義語

「機運が高まる」の反対語や対義語についてみていきましょう。

  • 「時機が悪い」(じきがわるい)
  • 「間が悪い」(まがわるい)

「時機が悪い」(じきがわるい)

「時機が悪い」とは、「物事を起こすのに悪いタイミングであること」を意味しています。

良い条件が重なって、物事を起こすのに都合のよいタイミングがきていることをさす「機運が高まる」とは、対義語と考えてよいでしょう。

例文としては、 「彼が社長に直談判をしたいと自宅に訪ねたが、時機が悪く、社長は海外出張中だった。」

(彼が社長に直談判をしたいと自宅に訪ねたが、タイミング悪く、社長は海外出張中だった。)

などが挙げられます。

ただし、「時機が悪い」には、今がそのタイミングの悪いときであり、タイミングが悪くなりつつある」という意味はありません。

「間が悪い」(まがわるい)

「間が悪い」とは、「運が悪い」「きまりが悪い」ことを意味しています。

偶然に出会ったそのタイミングが悪いことを意味します。

良い条件が重なって、物事を起こすのに都合のよいタイミングがきていることをさす「機運が高まる」とは、まるで正反対の言葉です。

「機運が高まる」の対義語として考えてよいでしょう。

例文としては、 「妻が不倫相手とキスしている現場に遭遇するとは、間が悪かった。」

(妻が不倫相手とキスしている現場に遭遇するとは、タイミングが悪かった。)

などが挙げられます。

ただし、「間が悪い」には、今がそのタイミングの悪いときであり、タイミングが悪くなりつつある」という意味はありません。

icon まとめ

「機運が高まる」という言葉は「気運が高まる」という言葉もあり、どちらが正しいのか迷ってしまいます。

「機運が高まる」は何かをきっかけにして良いタイミングを得ること、「機運が高まる」は何かの風潮が強まることを意味していると考えれば、簡単に理解することができるでしょう。