「喉から手が出る」とは?意味や類語!例文と解釈
日常会話で「喉から手が出る」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「喉から手が出る」とは?
- 「喉から手が出る」の表現の使い方
- 「喉から手が出る」の由来
- 「喉から手が出る」を使った例文と意味を解釈
- 「喉から手が出る」の類語や類義語
「喉から手が出る」とは?
「喉から手が出る」は慣用句で、意味は「とにかく欲しくて我慢できない程である様子」ということです。
強く欲しいと思っているものがあり、それに対する気持ちが抑えられずにいても立ってもいられない状態になることを言います。
どうしても欲しいものですが、お小遣いが足りなかったり、手に入りにくいなどの事情があって自分のものにできない時の表現です。
- 「喉から手が出る」の読み方
- 「喉から手を出す」は間違い?
「喉から手が出る」の読み方
「喉から手が出る」は「のどからてがでる」と読みます。
特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「喉から手を出す」は間違い?
ネット上などで「喉から手を出す」と使われることがありますが、誤用です。
「喉から手が出る」というのは、欲しくて仕方がなく「自然に手が出る程」という状態に使う言葉です。
「喉から手を出す」は自ら行動することを表し、この様な使い方はありません。
「喉から手が出る」の表現の使い方
「喉から手が出る」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 我慢をしている状態に使う
文法的な使い方
「喉から手が出る」は、動詞を伴った慣用句で、文末にそのまま使えます。
一般的には「喉から手が出る程」「喉から手が出る位」として使われることが多くなります。
本当に喉から手が出てくる訳ではないので、「喉から手が出た」とは使いません。
我慢をしている状態に使う
「喉から手が出る」は強く欲しいと思っているけれどもすぐに手に入れられないものに対して使います。
すぐに手に入れられてしまう様なものには使われません。
自分でかなり我慢をしている状態を表しています。
「喉から手が出る」の由来
「喉から手が出る」の由来は、何かを欲しいと思った時の人の心境からきています。
心から欲しいを思うものが目の前にある場合、それを確保する為に両手では足りずに、喉からも手を出したくなる様な気持ちから来ています。
本来は飢餓状態で食べ物を目の前にした時の状態だと言われていて、飢えた人が食べ物を見た時に直接かぶりつきたいという気持ちを「喉からもう一本手が出てきそうな様子」に例えました。
ここから「欲しい」という念があまりにも強い状態を「喉から手が出る」と言う様になったのです。
「喉から手が出る」を使った例文と意味を解釈
「喉から手が出る」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「喉から手が出る」を使った例文1
- 「喉から手が出る」を使った例文2
「喉から手が出る」を使った例文1
「アイドルとの交流会のチケットが欲しくて喉から手が出る程だ」
好きなアイドルが交流会を開くことになり、チケットは抽選システムになりました。
当たるかどうかは運次第ですが、とにかく欲しくてたまらないと思っていることを表しています。
「喉から手が出る」を使った例文2
「喉から手が出る程欲しかった貴重なモデルがやっと手に入った」
時計やバッグなど高級品の限定モデルで、以前からずっと欲しくてたまらなかったものが購入できたことを表しています。
「喉から手が出る」の類語や類義語
喉から手が出るの類語や類義語について紹介します。
- 「生唾もの」【なまつばもの】
- 「熱望する」【ねつぼうする】
「生唾もの」【なまつばもの】
「目の前にあるものが、是非欲しいと思う程魅力的なこと」という意味です。
人が空腹状態の時にごちそうを目の前にすると、食べたくて仕方なくなり「つば」が出てきてしまうことから来ています。
「熱望する」【ねつぼうする】
「とにかく強く期待したり欲しいと思う気持ちがあること」という意味です。
「喉から手が出る」は「とにかく欲しくて我慢できない程である様子」という意味です。
理性が抑えられない程欲しいと思うものに対して使いましょう。