「抱負」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!
「抱負」の意味と類語や言い換えを紹介します。
さらに「抱負」を使った言葉の解釈を紹介して行きます。
目次
- 「抱負」の意味とは?
- 「抱負」の類語や言い換え
- 「抱負」の使い方
- 「抱負」を使った言葉を解釈
「抱負」の意味とは?
「抱負」という言葉を、最近使った事があるでしょうか。
今年会社に入社した人や、何か新しい事を始めた人は、「抱負」という言葉の意味をよく知っているかもしれません。
それでは、「抱負」の意味や読み方をチェックしてみましょう。
- 「抱負」の読み方
- 「抱負」の意味
「抱負」の読み方
「抱負」は「ほうふ」と読みます。
ほとんどの人が、一度は耳にした事がある耳なじみの良い言葉ではないでしょうか。
一方で「抱負」という言葉には、「負ける」の「負」が含まれています。
どちらかといえばポジティブなイメージの「抱負」という言葉に、なぜ「負」が入っているのでしょうか。
実は「抱負」の「負」は、「負ける」という意味ではありません。
「責任を負う」「背負う」などで使う、「負う」という意味があります。
何かを背負うという行為は、決してネガティブな意味ではありません。
「具体的に何かを持つ」という意味を持つ言葉です。
「抱負」の意味
「抱負」は、「抱く」という言葉から、「心の中で思いを抱く」という意味が、「負う」という言葉から、「何かを(具体的に)背負う」という意味があります。
つまり「抱負」とは、「心の中に持っている考えや、具体的な計画」の事をいいます。
また「抱負」という言葉には、晴れやかで明るい雰囲気があり、「抱負」という言葉の中に含まれる考えや計画は、前向きでポジティブなものが多いです。
何かを新しく始める時には、自分の考えや計画を周囲の人に告げる機会が多くなります。
新しい学校に進学した時、就職をした時などに「抱負」を披露する事になります。
「抱負」の類語や言い換え
次に「抱負」の類語や、似た意味の言葉をチェックしてみましょう。
ポジティブな思いや計画を持つ人の心を表すような言葉がそろっています。
- 「志す」【こころざす】
- 「思い立つ」【おもいたつ】
- 「立志」【りっし】
- 「大志」【たいし】
- 「青雲の志」【せいうんのこころざし】
- 「意欲」【いよく】
- 「目標」【もくひょう】
「志す」【こころざす】
「抱負」と似た意味を持つ言葉として、「志す」という言葉があります。
「志す」とは「何かをしようと心の中で決意する」事を意味します。
どちらかといえば、上方に向かって努力をする、何かになろうという姿勢が見て取れる言葉です。
例えば、学生が「医者を志す」とか、クラスの人気者が「アイドルを志す」時などに使います。
目標を達成したいと思う強い意志や、明るい希望を「志す」という言葉から感じる事ができます。
「思い立つ」【おもいたつ】
何かをしようという考えを持つ事を「思い立つ」と言います。
みなさんも、「英語を習ってみよう」とか「フットサルを始めてみよう」など、何かを「思い立つ」事があるのではないでしょうか。
「志す」という言葉ほど、目指すものが高みにある必要はなく、それほど強い決意が無い場合に「思い立つ」という言葉はしっくりくるでしょう。
英語やフットサルのような趣味を始めようと思った時、友達を誘ってハイキングに行ったり映画に行きたいと思った時に「思い立つ」という言葉を使ってみましょう。
「立志」【りっし】
「志を立てる」という意味の言葉が「立志」です。
「志す」と同じ意味の言葉です。
また「立志伝」という言葉で「立志」を使う事があります。
例えば、一人の青年が日本一の武将になる事を志し、その夢を叶える過程を描いた様子は「○○立志伝」となります。
「大志」【たいし】
「大志」という言葉も、「抱負」という言葉によく似た言葉です。
「大志」は「大きな志」という意味で、実現可能かどうか分からないほど、大きな志を持つ事を意味します。
「総理大臣になる事を志す」、「世界一の金持ちになる事を志す」とすれば、それは「大志」と呼べるでしょう。
北海道大学を開校したクラーク博士の「少年よ、大志を抱け」は、「大志」を使った有名な言葉です。
「青雲の志」【せいうんのこころざし】
「青雲の志」という言葉をご存知でしょうか。
「立身出世をしようと思う事」を「青雲の志」と言います。
「青雲」は、雲の上に広がる青い空という意味で、高みにある地位や名誉の事を意味します。
夏の青い空の入道雲の上方を見ると、「青雲」という言葉がぴったりと来るかもしれません。
「意欲」【いよく】
「抱負」を持つ時のように、何かに向かって計画を立てる時には強い気持ちが必要です。
「意欲」は、そのような「何かをしようとする、積極的な気持ち」を意味する言葉です。
「意欲」という言葉には、「強い気持ち」「前向きな気持ち」が含まれていますので、単純に何かをしたいと思った時よりも、熱烈に何かをしたいと思った時に使うようにしましょう。
「海外旅行に行きたいと思う」時の気持ちよりも、「海外旅行に行きたいと意欲を持つ」時の気持の方が強くなります。
「目標」【もくひょう】
「抱負」という言葉を聞くと、同時に「目標」という言葉が思い浮かぶ人もいるかもしれません。
「目標」はそもそも、「目当てにするもの、目印」の事です。
例えば、ボーリングでは「スパッツ」という「目標」に向かって、ボーリングのボールを投げるとスコアが良くなると言われています。
かなり先のピンを見るよりも、近くになるスパッツを見て投げた方が、方向性を間違えずに済むからです。
「目標」も同様で、人生を進めて行く上で、目印にするような事柄です。
また「目標」には、「目指す意思」までは含まれていません。
「目標を目指す」など、意思を示す言葉とセットにすると良いでしょう。
そして目標を達成するためのアイデアや計画は、「抱負」という言葉の中に含まれています。
「抱負」の使い方
「抱負」という言葉は、どのような場面で使うと良いでしょうか。
例えば1年の始まりのお正月などは、「新年の抱負」としてその年の計画を発表するのにぴったりな機会です。
また就活を終えて、無事に社会人になったタイミングで、「社会人一年目の抱負」を発表する機会があるかもしれません。
会社によっては社内研修などの機会に、それぞれの新卒社員が「抱負」を述べるよう言われるかもしれません。
また社会人生活10年目など、心機一転を図る時に、「抱負」を発表する事があります。
このように何かの節目にさいして、「抱負」を持ち、発表する機会が与えられる事が多いです。
「抱負」を使った言葉を解釈
最後に「抱負」を使った言葉の解釈をしてみましょう。
「抱負」という言葉の定型句が出てきますので、文章に組み込む時にそのまま使えて便利です。
- 「抱負を持つ」【ほうふをもつ】
- 「抱負を決める」【ほうふをきめる】
「抱負を持つ」【ほうふをもつ】
「抱負を持つ」という言葉は、何かのタイミングでやりたい事がみつかり、そのアイデアや計画を手に入れた時に使います。
単なるやりたい気持ちが、さらに昇華して、「抱負」というまとまった考えやアイデア、計画になります。
「抱負を決める」【ほうふをきめる】
新卒社員が指導担当者に「抱負を決めるように」と言われる事があるかもしれません。
このように、他者から「抱負」を持つように言われて「抱負」を持ったり、一年の始まりや年度の始まりに、「抱負」を持ってみようと思って、抱負を持つ時は、「抱負を決める」と表現します。
自然に「抱負」が湧いてきたのではなく、誰かに言われたり、節目だからと、一から「抱負」を考える雰囲気がある言葉です。
「抱負」とは、心の中にあるアイデアや計画の事です。
そしてそのアイデアや計画は、自分を高めるためだったり、プラス方向に進化するなど、ポジティブなアイデアや計画である事が多いです。
また、一年の始めとなるお正月や、節目にさいして「抱負」を持つ事が多いです。
みなさんも、「抱負」を持って、前向きな人生を送りましょう。