「傲慢」の意味とは?読み方、類語や使い方、例文を紹介!
人の心な様々な状況や環境によって大きく変化していきます。
いつも、ニコニコと笑顔で接している人がいれば、見下すような態度で接してくる人もいます。
そんな人間関係の中で、「傲慢」ということについて、考えてみたいと思います。
目次
- 「傲慢」の意味とは?
- 「傲漫」の類語や言い換え
- 「傲慢」の使い方
- 「傲慢」を使った例文
- 「傲慢」の対義語
- 傲慢になる心理
「傲慢」の意味とは?
「傲慢」とは、「気ままでだらしないこと」を言います。
「細かな気配りがなくて、いい加減な行動するうこと」という意味でもあります。
「傲慢」を漢字で書いてみようとすると、意外と難しくなかなか書くことができない言葉かもしれません。
また「傲慢」は、「自分が他の人よりも優れていると考えており人を見下してしまう状態」の意味もあります。
偉そうな態度を取っており、相手を馬鹿にしている態度の人のことです。
- 「傲慢」の「傲」を解説
- 「傲慢」の「慢」を解説
- 「傲慢」は自信からくることも多い
- 「傲慢」の読み方
「傲慢」の「傲」を解説
「傲慢」の「傲」という漢字を使うことはあまりないのですが、どんな意味を持っているのでしょうか?
「傲」は「おごる、あなどる」といった意味を持っています。
語源は、「人」と「死者を叩いて壊す」という意味の漢字が組み合わさっています。
死体は戦いで勝利した相手のことで、その首をはねて示しています。
そのようなさまから、「おごる」、「相手を見下す」という意味に変化していったとされています。
「傲慢」の「慢」を解説
「慢」は「おこたる」や「おごる」、「あなどる」という意味を持っています。
語源は、「心」と「頭から被る布の間から流し目で見ている」という文字の組合わせです。
少し馬鹿にしたような気持ちでこちらを見ることような感じでしょう。
そこから、「自分は偉い」や「おごる」という意味になってきました。
余裕を持つ状態から「心が緩んでいく」ことも表した文字にもなります。
この2つの文字を合わせて、「相手を見下しておごる」となっていくわけです。
傲慢な態度は、相手の話しに全く耳を貸さず、全然聞こうとしなかったり、相手の話しの腰を折ることや、話の内容を認めない、という相手を見下したとても失礼な態度を示しています。
「傲慢」は自信からくることも多い
自分の意見に変な自信を持っており、相手の意見や考えについては、聞き入れることをしない状態で、逆に自信の無い自分が批判されることを恐がり、無意識に傲慢な態度に出てしまう人もいます。
こうした態度を取り続けているうちに「傲慢な人」と言われる可能性が出てくるのです。
自分では中々気が付かないことが多いのですが、ビジネスでも、「傲慢な態度」を取っていないかどうか、自分自身をしっかりとチェックしていく習慣を持っておくことが、とても重要です。
「傲慢」の読み方
「傲慢」は、「ごうまん」と読みます。
「傲漫」の類語や言い換え
「傲慢」は次のような言葉に変えて使うこともできます。
- 「自慢」【じまん】
- 「暴慢」【ぼうまん】
- 「高慢」【こうまん】
「自慢」【じまん】
「自慢」は「自分自身をおごる」という意味で使われます。
「暴慢」【ぼうまん】
「暴慢」は「おごり乱暴なさま」という意味でも、使われています。
「高慢」【こうまん】
「高慢」は、「高いものと考えおごる」という意味です。
「地位や能力などが高いと勘違いしてうぬぼれる状態」のことをさしています。
「傲慢」の使い方
「傲慢」は、かなり否定的な言葉の感じがします。
「傲慢な人」とは、できるだけ一緒にいたくないと誰もが考えることです。
これが自分のこととは自覚していないならば、気づかない間に「傲慢な態度」を取って、嫌われている可能性もあります。
「傲慢」を使った例文
- 「わが社は、とても大きな組織に膨らんできために傲慢さが出てきた。」
- 「私の上司は、部下にはいつも傲慢な態度で接してくるので、周りから嫌われています。」
- 「傲慢なA国の姿勢に対抗措置を取ることにした。」
「傲慢」の対義語
「傲慢」の対義語としては、次のような言葉があります。
- 「謙虚」【けんきょ】
- 「謙遜」【けんそん】
「謙虚」【けんきょ】
「傲慢」の対義語は「謙虚」です。
「へりくだって、素直な態度の状態です。他から学ぶ気持ちや姿勢があること」を指しています。
周囲には無用なストレスを感じさせないように「謙虚な態度」で仕事をすることを大切にしておくことです。
これもある意味、処世術と言えるかもしれません。
「謙遜」【けんそん】
「傲慢」の対義語には、「謙遜」もあります。
「控えめな態度で自分を低くさせるこ」という意味です。
「控えめな態度」は「謙虚」と同じですが、さらに自分を低く評価するという点が「謙遜」に含まれています。
「傲慢」な態度に見えないか気にするあまり、過度に自分を謙遜してしまうような人と結構いるものですね。
傲慢になる心理
傲慢な性格の人は、自分の言動のために、男性・女性問わず嫌われてしまいます。
プライベートにしかり、会社でも同じこと。
もし、自分が誰とでも仲良く円滑な人間関係を築きたいと思うなら、今からでも傲慢な姿勢を無くして、謙虚な気持ちを持つことが大切です。
傲慢な人は、常に自分が一番優れていると考えています。
そのために、自分の考え・行いは、間違いがなく正しく、自分はいつも人よりも優れた位置に立っていると思って、振る舞っているのです。
いつも上から目線で人と接して、常に人を否定的な目で見ています。
自分に自信を持つことは悪くはないのですが、傲慢にはならずに、他の人の良い部分に目を向けたり、人の言うことを聞く姿勢も持ち続けることを努力していくことです。
キリスト教の用語で、「七つの大罪」という言葉を聞いたことがないでしょうか?
「七つの大罪」というのは、罪の根源とされる七つの感情や欲望を示している言葉です。
七つの大罪とは、「暴食」「色欲」「強欲」「憤怒」「怠惰」「傲慢」「嫉妬」となりますが、そのうちの一つが「傲慢」です。
「傲慢」は、日本でもネガティブな言葉として使われていますが、西ヨーロッパの思想に大きな影響を与えたキリスト教においても、罪の根源として、「傲慢」が挙げられているのです。
仕事では、グローバルな環境で仕事を進めるビジネスパーソンの基本的なマナーして、「傲慢」な態度で接することは、絶対にやってはならないことと言えるでしょう。