「高慢」とは?意味と使い方!例文と対義語!類語や英語を紹介!「傲慢」の違い
「高慢」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
傲慢になってはいけない、などという表現を知っている、という人もいるかもしれませんね。
それならば「高慢」とはどのような意味を持つ表現なのでしょうか。
ここでは「高慢」という言葉について紹介します。
目次
- 「高慢」の意味とは?
- 「高慢」の読み方
- 「高慢」の言葉の使い方
- 「高慢」を使った言葉と意味を解釈
- 「高慢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「高慢」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「高慢」の英語(解釈)・例文など
- 「高慢」と「傲慢」の違い
- 「高慢」の対義語
「高慢」の意味とは?
「高慢」というのは、うぬぼれが強い人、あるいはそのような様子を指します。
自分は誰よりも上だと思っている、他の人を見下す人は「高慢」だと評価されてしまうかもしれません。
自分の才能や見た目が人より優れていると思っている、自分のやり方こそが正しいと思っている、などという人はまさに「高慢」だと言えるでしょう。
「高慢」の読み方
「高慢」という表現は「こうまん」と読みます。
「ごうまん」と呼んでしまうと意味が変わりますので気をつけましょう。
これはまた後ほど説明します。
「高慢」の言葉の使い方
これは自惚れないように、人を諭すときに使われます。
例えば、子供の頃は誰もが周りを見下してしまったり、自分の方が上だと思ってしまったりすることがありますね。
そのような時に、お父さんにお母さんから「高慢になってはいけない」「周りを見下してはいけない」と教わるのではないでしょうか。
いつまでも「高慢」な態度でいると、職場などで人間関係のトラブルに陥ってしまう可能性も考えられます。
大人になれば誰からも「高慢でいてはいけない」などとは言ってもらえない可能性がありますので、気をつけましょう。
「高慢」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「高慢」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「高慢ちき」の意味
- 「高慢な態度」の意味
「高慢ちき」の意味
「高慢ちき」という表現は「高慢な様子」や「高慢な人」を卑しめていう表現です。
「ちき」は接尾語で、いかにも「高慢」で憎たらしい人を罵って使う言葉になります。
単なる「高慢」という表現よりもさらに悪い意味を持っています。
「高慢な態度」の意味
これは「高慢」な気持ちで人に接する態度のことを指しています。
自分では気づかないことが多く、周りから指摘されなければわからない、という人も少なくありません。
自分を高く評価しすぎる人は周りを見下げる傾向があります。
仕事や私生活において、プライドが高すぎる人は周りを馬鹿にした態度をとります。
そのような態度のことを「高慢」な態度と呼ぶのです。
「高慢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「高慢」の例文1
- 「高慢」例文2
「高慢」の例文1
「彼女は職場でも本当に高慢で、部下からも嫌がられている」
性格が本当に「高慢」で、誰がどう見ても生意気である、誰がどう見ても威張っている、などと思われてしまうこともあるでしょう。
確かにプライドを持って部下と接する事は大切ですが、だからといって部下に嫌われてしまうような態度をとれば、仕事がうまくいかなくなってしまいます。
人間関係を崩さないように気をつけることも必要です。
「高慢」例文2
「学生時代の彼女は本当に高慢だったけれど、結婚したら丸くなったね」
一時期は「高慢」だと思われた人であっても、だからといってその人がずっと「高慢」であるとは限りません。
学生時代は競争意識を持っていることがあります。
しかし、仕事で挫折を味わったり、結婚して好きな人と生活したりすることで、性格が丸くなっていくことも考えられます。
特に子供が生まれたら「高慢な態度」は避けた方が良いでしょう。
「高慢」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは「高慢」という表現の類義語を紹介します。
- 「うぬぼれ」【うぬぼれ】
- 「高飛車」【たかびしゃ】
- 「尊大」【そんだい】
「うぬぼれ」【うぬぼれ】
うぬぼれという表現は、自分自身に惚れている様子を指しています。
実際以上に自分が優れていると感じる気持ちを指しており、周りを見下す人もいます。
江戸時代にはうぬぼれ鏡というものがありました。
うぬぼれ鏡というのは実際の見た目よりも美しく映るとされ、喜ばれていたのです。
それは従来の鏡ではなく、ガラスに水銀を塗った懐中鏡でした。
「高飛車」【たかびしゃ】
高飛車というのは相手に対して高圧的な態度をとること、あるいはその様子を指します。
将棋で生浮き飛車のことを高飛車と呼ぶ場合もありますし、山梨県にある富士急ハイランドには大型ローラーコースターである高飛車というアトラクションがあります。
「尊大」【そんだい】
これは他人を見下げるような態度をとることを指しています。
あるいは横暴だと言われることもあるでしょう。
尊大語というのは待遇表現の1つであり、話し手が自分自身を上位に置き、尊大な意識を持った状態で表現することを指しています。
「高慢」の英語(解釈)・例文など
ここでは「高慢」という表現の英語の例文を紹介します。
- “He’s too proud of himself to know the reality.”
- “She is so impatient that she is very difficult to work with.”
“He’s too proud of himself to know the reality.”
これは「彼は高慢すぎて現実が分かっていない」という意味になります。
自分を高く評価しすぎている傾向があり、周りを見下していることが多いです。
そのため、現実が分かっていないことも珍しくありません。
周りが自分をどう思っているのか、自分はどの程度仕事ができるのか、ということがわかっておらず、正しく自分を評価できなくなってしまいます。
そうなれば仕事の能率にも影響があり、良い結果は得られません。
“She is so impatient that she is very difficult to work with.”
これは「彼女が本当に高慢で一緒に働きにくい」という意味です。
自分を高く評価しすぎている人とは協力関係が築きにくく、仕事がしにくいですよね。
もしかしたら対等の立場でいるにもかかわらず、まるで部下のように扱われてしまうこともあるでしょう。
ましてや、対等の人から見下されてしまえばでも面白くありません。
そう思われないような人間になりたいものです。
「高慢」と「傲慢」の違い
「高慢」とよく似た表現に傲慢というものがあります。
よく似た意味合いを持ちますが、若干違いがあります。
「高慢」というのは「自分が優れていると思い、人を馬鹿にすること」という意味であり、「高慢」というのは「その思いが行動や振る舞いに現れる」という意味になるのです。
つまり、「高慢」というのは心の中で思っているだけで、行動には移しません。
実際には「高慢」な人が周りをどう思われているか、という事は周りに伝わります。
しかし、「高慢」な人はわざと態度に出す事はありません。
「高慢」の対義語
「高慢」という表現の対義語は謙虚になります。
謙虚という言葉は自分を偉いと思わず、素直に他から学ぼうという気持ちを持つ状態を指します。
慎ましく控えめでへりくだっていること、自分の意見ばかり主張せず、周りの意見を聞く意識を持つこと、という意味を持ちます。
「高慢」という表現はネガティブな意味合いで使われます。
中には「高慢」な人と一緒になって不愉快な思いをする人もいるかもしれません。
自分は「高慢」にならないように、気をつけていきたいものです。