「負けん気」の意味とは?読み方、類語・や対義語、使い方や英語を紹介!
人の性格や、癖・特徴を表す言葉は、個性がその人その人で違うのに合わせてたくさんの表現があります。
意味を正しく理解して使わないと、嫌な思いをされることもあります。
今回は「負けん気」に焦点を当てて解説します。
どういった特徴を表し、どんな長所や短所を持ち合わせているか、詳しく見ていきましょう。

目次
- 「負けん気」の意味とは?
- 「負けん気」の類語
- 「負けん気」の使い方
- 「負けん気」の英語
- 「負けん気」の反対語や似た対義語
- 「負けん気」が強い人の特徴
「負けん気」の意味とは?

「負けん気」とは「誰にも負けまい」もしくは「負けたくない」とする気性や性質を表す言葉です。
そのため、ほとんどは「強い」などの度合いを表す語句とセットで使われる言葉です。
自分に自信があり気が強く、自分以外の他の人と自分を比べて負けたくないと競い合う性質です。
向上心もあり、自分に厳しく他人にも厳しい為リーダータイプとして活躍します。
- 「負けん気」の読み
「負けん気」の読み
そのまま「まけんき」と読みます。
「負けん気」の類語

「負けん気が強い」という言葉をよく耳にしますが同じような性質を表す言葉が他にも多数存在します。
3つご紹介します。
- 「鼻っ柱が強い」【はなっぱしらがつよい】
- 「負けず嫌い」【まけずぎらい】
- 「勝ち気」【かちき】
「鼻っ柱が強い」【はなっぱしらがつよい】
「はなっぱしらがつよい」と読みます。
勝ち気で人の言いなりにならない性格や、自分に自信があり気が強いという性質を表します。
ほとんど負けん気と同じ意味の言葉ですね。
「鼻っ柱」とは「鼻柱」とも言い、それだけで人と張り合って負けまいとする意気を意味します。
この「鼻っ柱」は、意気や自信そのものを表す言葉として、高飛車で調子に乗った自信家の自信や気持ちをくじくという「鼻っ柱を折る」という言葉でもよく使われます。
「負けず嫌い」【まけずぎらい】
「まけずぎらい」と読みます。
とても有名な言葉でよく使われる表現の為、解説の必要はないかもしれません。
周りの人に負けたり劣ることを嫌う勝ち気な性格であることを指す言葉です。
「勝ち気」【かちき】
先に挙げた類語でも度々登場しましたが、「かちき」と読みます。
他の類語と同じく、他の人に負けまい、負けたくないとする性質や気性を表す言葉です。
ただ、ニュアンスとしては負けたくないという気持ちよりも「勝ちたい」と思う気持ちが強めに出ている言葉です。
「負けん気」の使い方

「負けん気」がその名の通り、負けまいと強く思う気性であることはご理解いただけたでしょうか。
実際に例文を見て、どういった人が当てはまるのか詳細に見ていきましょう。
- 「負けん気」の例文1
- 「負けん気」の例文2
「負けん気」の例文1
「彼女は負けん気が強すぎて、部下もすっかり委縮してしまっている」
負けん気が強い人というのは、他の人と自分を常に比べたり、誰よりも頭一つ抜けたいと思って競い合います。
自分に絶大な自信を持てる程、努力をしているストイックな人も多く見られます。
そのため、人の上に立つ役職やリーダーとして力を発揮します。
しかし、その負けん気の強さを自分だけでなく他人にも求めてしまう、自分にも他人にも厳しい人というのも少なくありません。
「自分にできるならあなたもできるでしょう」という自信やプライドから、物事の成果に対してまわりの人にも自分と同じクオリティを求めがちです。
「負けん気」の例文2
「母も父も負けん気が強いから喧嘩が終わらない」
負けん気が強いというのは負けたくないと思ったり、負けまいと意地を張る気性です。
誰かとのトラブルについては、とても厄介です。
例えばこの例文のように、どちらも負けん気が強いと、お互い負けを認めて引き下がる事はなくずっと言い争いを続けます。
相手が誰かに関係なく、自分が立場的にも結果的にも負けとならないよう意地を張り、競おうとするのは負けん気が強いと言えます。
「負けん気」の英語

「負けん気」そのものと同じ意味の英語は存在しません。
負けん気が示す、気の強さやくじけない気持ち、負けず嫌いさを表現する近い英単語を選ぶしかありません。
“competitive spirit”や“strong minded”が近い表現となるでしょう。
“competitive spirit”の“competitive”とは「競争的な」を意味し、“strong minded”の“strong”は「強い」を意味します。
“spirit”や“mind”は精神を表す英単語ですので、こういった言葉と組み合わせることで、「競争的な精神」や「強気の心」などを表現することができます。
「負けん気」の反対語や似た対義語

人には「負けん気」が強い人もいれば、その逆の人ももちろんいますし、それに当てはまる表現の言葉も多数存在します。
2つご紹介します。
- 「弱気」【よわき】
- 「穏便」【おんびん】
「弱気」【よわき】
漢字を見たとおり、弱い気性を表す言葉です。
何かを続けたり意志を貫く気力に欠けていて、すぐ弱音を吐き諦めようとする気性です。
元々こういった性質をもつ人も多いのですが、「弱気」に関しては、一過性のものもあります。
何か自分にとってショッキングな事が起きて落ち込んだ時、自分の自信を失ってしまうような辛い事があったときなどに、一時的に弱気な状態に陥ります。
「負けん気」は、自分に絶大な自信とプライドがあり、何事にも精力的に取り組みます。
そういった意味ではポジティブと言え、弱気のようなネガティブさとは反対にある性質といえます。
「穏便」【おんびん】
これも、「負けん気」とは対極的な言葉です。
「穏便」とは、物事を角を立てずに穏やかに行う事や、そのさまを表します。
「負けん気」とは、自分と人を比較し常に競争心を持って負けまいとします。
物事を勝ち負けで考えがちで、いかに自分が負けないようにするかを念頭に置いて物事へ取り組みます。
一方、「穏便」はその全く反対で、物事や人間関係に角が立ってしまわないよう平和的に解決しようとします。
勝ち負けにはこだわらないか、もしくは物事を勝ち負けで考えようとしません。
たとえ客観的に見て自分が負ける立場となっても受け入れます。
平和や穏やかであることが優先です。
「負けん気」が強い人の特徴

「負けん気」についてこれまでいくつか、言葉の意味として解説してきましたが、ここからは人の特徴として「負けん気」を掘り下げてみましょう。
- 「負けん気」が強い性格に見られる特徴
- 「負けん気」が強い性格に見られる行動
「負けん気」が強い性格に見られる特徴
例文でも取りあげましたが、「負けん気」とは自分以外の誰かに負けまいとする気性です。
自分が負けない事が最優先であり、妥協は許さず、自分自身も何事においても努力しようと取り組みます。
そのため、そのリーダーシップを発揮して人の上に立つ役職に就く人が多くみられるタイプです。
周りから頼られる事も多いのですが、その競争心の強さや他人にも厳しい一面から、距離を置かれる事もあります。
プライドが高いのも影響して、「自分に自信を持ったちょっと気の強い人」と煙たがられてしまうこともあります。
「負けん気」が強い性格に見られる行動
「負けん気」が強い人というのは、何か行動するときには一人で行動することが多いと言われます。
物事に取り組むときにも、人の手を借りず一人で頑張ろうとする傾向もあります。
人の手を借りことというのは、自分だけの力で物事を成し遂げられないということになり、負けになるという考え方をしているからです。
仲間を作らず一匹狼になりがちです。
まわりが引いてしまう、というのもありますが、自ら一人になることを選ぶ人が多いようです。
いかがでしたか。
「負けん気」について、その言葉自体が持つ意味と、「負けん気」が強い性格を持つ人の特徴の2点から解説しました。
きっとあなたの身の回りにも「負けん気」が強い人はたくさんいる事でしょう。
なんだか気難しそうに感じますが、努力家でもあります。
上手い付き合い方を考えて、自分に厳しく前向きに頑張る様子は参考にしたいものですね。