「穏便」とは?意味や使い方!例文や解釈
「穏便」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「穏便」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「穏便」とは?
- 「穏便」の表現の使い方
- 「穏便」を使った言葉と意味を解釈
- 「穏便」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「穏便」の反対語
- 「穏便」の類語や類義語・言い換え
- 「穏便」の英語と解釈
「穏便」とは?
「穏便」とは事件を処理する方法、態度が穏やかであることで、表立たないように、配慮すること、内々で何とかすることを言います。
- 「穏便」の読み方
「穏便」の読み方
「穏便」と書いて「おんびん」と読みます。
「穏便」の表現の使い方
「穏便」とは、何か問題などが起こった時に、処理する方法や態度が優しく穏やかであることを言います。
また目立たないように、配慮をしたり内々で済ませてしまうことを言いますので、何かあった時にそのようにお願いしますということで「何卒穏便にお願いいたします」とはよく使う表現です。
厳しくはない、大目に見るという意味で「穏便に済ませる」「穏便な処置」なども使います。
「穏便」を使った言葉と意味を解釈
「穏便」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「穏便に済ます」
- 「穏便ではない」
- 「穏便にお願いいたします」
「穏便に済ます」
「穏便に済ます」「穏便に済ませる」とはよく使う言い回しですが、意味としては大ごとにせず、穏やかに処理する、表立たないようにこっそりと済ませてしまうといった意味になります。
「彼にも将来があるだろうから、今回限りは穏便に済ます」、「お互い、表立つのは嫌だと一致しているので、穏便に済ませたが、納得しているわけではない」などと使います。
「穏便ではない」
「穏便ではない」は「穏やかではない」と同じ意味です。
態度が厳しい、何か大ごとになっている、揉めているということを言っているのです。
「相手の様子は穏便ではないな、謝っても無理な気がしてきた」、「これは穏便ではない様子、何かあったようだ」などと使います。
「穏便にお願いいたします」
「穏便にお願いいたします」とは何か問題を起こした側が、寛大な処分、大ごとにはしないで欲しいという時に使う言い方です。
相手に「許してください」「勘弁してください」と言っているのです。
「今後このようなことがないよう、気をつけますので何卒穏便にお願いいたします」、「騒ぎになると大変ですので、どうか穏便にお願いいたします」という風に使います。
「穏便」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「穏便」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「穏便」を使った例文1
- 「穏便」を使った例文2
「穏便」を使った例文1
「これまで、穏便に済ませてきたから、増長したのだ」
「穏便」とは態度が穏やかであるという意味もあります。
つまり優しい態度できたことで、相手が思い上がり、つけ上がることになったのだということを言っているのです。
「穏便」を使った例文2
「ここまで状態がひどいとなると、穏便に済ませることは厳しいだろうね」
「穏便」とは表沙汰にならないように、内々で処理をしてしまうといった意味ですが、例えば物事の状態がひどい、悪いとなりますと、隠しようがないという場合もあります。
そうなってきますと「穏便」にしてあげたいと思ってもできないということになるのです。
そのような時は例文のような言い方になります。
「穏便」の反対語
「穏便」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「過激」【かげき】
- 「強烈」【きょうれつ】
「過激」【かげき】
「過激」とは度を越していて激しいこと、極端であることを言います。
「過激なスポーツ」「過激なことはしたくない」「過激さを増している」などと言います。
「強烈」【きょうれつ】
「強烈」とは力や作用が激しいことを言います。
「強烈な印象を残した」「強烈な影響力」「強烈な人だから、誰も抑えることはできないよ」という風に使います。
「穏便」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「穏便」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「柔和」【にゅうわ】
- 「温厚」【おんこう】
- 「円満」【えんまん】
- 「もの柔らか」【ものやわらか】
- 「穏健」【おんけん】
「柔和」【にゅうわ】
「柔和」とは優しく、穏やかであることを言います。
「柔和な人」「柔和な言い方をする」「柔和な表情をしている」という風に使われます。
「温厚」【おんこう】
「温厚」とは人柄が穏やかであること、温かみがあることを言います。
「温厚な方だから、許してくれたのよ」「温厚な男性」「温厚篤実」という風に使います。
「円満」【えんまん】
「円満」とは満ち足りていて、不満、争いがないということ、性格が穏やかでかどがないこと、完全であることを言います。
「円満な人柄」「円満に解決した」「円満な家庭」「円満離婚だったそうです」など「円満」はよく使われることが多い言葉でもあります。
「もの柔らか」【ものやわらか】
「もの柔らか」とは言葉遣い、動作などが穏やかであることを言います。
「もの柔らかに話してはいるが、本当は怒りを隠している」「もの柔らかに言い聞かせる」という風に使います。
「穏健」【おんけん】
「穏健」とは考え方など、行き過ぎておらず、穏やかで落ち着いていることを言います。
「彼は穏健派だから、話せば何とかなる」「穏健な思想」「穏健な人だけど、こればかりは許してはもらえないだろう」などと使います。
「穏便」の英語と解釈
「穏便」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“peacefully”という単語を使います。
例文は“settle the case peacefully”(事件を穏便に解決する)となります。
いかがでしたでしょうか。
「穏便」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「穏便」とは物事を処理する方法、態度が穏やかであること、表立たないようにひっそりと処理することといった意味があります。
どのような意味合いになるのかは前後の流れから判断するようにしましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。