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「ギスる」の意味とはギスギスの意味?若者言葉?例文、由来・類語を紹介!

言葉の意味には色々なものがあります。

最近では、インターネット上でTwitterやLINEでやり取りしている人が増えてきました。

略して簡単に自分の思っていることや、感じたことを、メッセージとしてSNSで伝えることをしています。

インターネットスラング的な言葉なのですが、日常でも使われることもよくあります。

ネット上ならではの言葉なのですが、目と前にいる人に対しても、使っていることもあります。

そんな言葉の中に、「ギス」というの言葉があります。

ギスる

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「ギスる」の意味とはギスギスの意味?若者言葉?例文、由来・類語を紹介!>


目次

  • 「ギスる」の意味とは?
  • ギスるの類語や似た言葉
  • ギスるの語源
  • ギスるみたいな若者の意味略語
  • ギスるの英語
  • ギスるを使う状況や例


「ギスる」の意味とは?

「ギスる」の意味とは?

「ギスる」と言う言葉は、人間関係がうまくいかない状態のことを意味しています。

よく「ギスギスすること」という言葉を使っていますが、仕事をしているビジネスマンの人達は、複雑な人間性関係の中で、神経を使っています。

その中には、どうしてもコミュニケーションがスムーズに行かないこともあります。

自分では、どうにかして上手く関係を良好にしたていきたいと思っても、中々、円滑にいかないことが少なからずあります。

また、それまで仲の良かった友人とも、何かしらのトラブルや行き違いで、不仲になることがあります。

そんな時に使う言葉です。

  • 「ギスる」の使い方
  • ギスギスするの意味
  • 「ギスる」の例文

「ギスる」の使い方

毎日勤務しているオフィス。

数人のスタッフとチームを組んで仕事をしています。

円滑に仕事を進めるために、きちんと意志疎通図り、綿密なコミュニケーションを取ることが必要です。

しかし、どうしてもスムーズに形成されない人間関係になってしまいます。

「どうしてうウチのチームは、こんなに、ギスってているんだろう?」

「そんだなぁ。みんな1人ひとりが、職人のような意識があるからなぁ」

「みんなギズってるよね」

こんなふうな会話が出てくるかもしれません。

ギスギスするの意味

「ギスる」は、「ギスギスする」の略語となっていますが、「ギスギス」には、どんな意味が含まれているでしょうか?

1つは、とても痩せ細っていて、柔らかいイメージや、ふっくらしたイメージが少なく乏しい有り様を表しています。

よく使われるようシーンとしては、「ギスギスした身体付きで、何か冷たく暗い印象を覚えてしまう」ことがあります。

また、イメージ的には、全く親しみのない無愛相な顔付きをしている人なども、何処か冷たい感じがするので、「ギスギス」を使うことがあります。

「ギスギスした面白くない世の中」「性格がギスギスしていて、取っつきにくい性格をしているヤツ」といったような使い方もあります。

「ギスる」の例文

とある喫茶店での会話

「なぁ。お前、彼女とは上手くいってるの?」

友人Aが、久しぶりにあったBに問いかけます。


「いいや、この頃、ギスりっぱなしだよ」

「どうしたんだ?」

「うん。仕事が忙しくて、中々会える時間が作れないんだ。それで会話も少なくなってきて、関係がよくないんだ」

こんな時にも「ギスる」を使うのです。



ギスるの類語や似た言葉

ギスるの類語や似た言葉

「ギスる」は、人間関係の悪化や繋がりが安定しなくなることの意味がありますが、似たような言葉には、次のようなものがあります。

  • 「ギクシャク」【ぎくしゃく】
  • 「溝が出来る」【みぞができる】

「ギクシャク」【ぎくしゃく】

物事の流れが、自分が考えているようにスムーズに行かな状態を指しています。

物事だけではなく、人間関係の状態も円滑で行かないことも、この言葉が当てはまります。

「ギクシャクした夫婦の関係」=「夫婦の関係が甘くいっていない状態」「何となくギクシャクした動き」=「とても不自然な動き」 このような使い方になるでしょう。

「ギクシャクする」というだけで、上手く流れていないことが、容易に想像できることでしょう。

「溝が出来る」【みぞができる】

これも「ギスる」の意味と似ています。

溝ができることで、人間関係が上手くたちいかなくなることです。

どうしても良くなろうと相手との距離を縮めようと考えるのですが、スムーズにことが運びません。

相手との間に考え方の相違や性格の不一致などの溝があるために、相互理解のための橋をかけることができないのです。

これを「溝ができる」「溝が生まれる」という形で表現するのです。

ギスるの語源

ギスるの語源

「ギスる」のは、「ギスギスする」の略された形です。

では、「ギスギス」には、語源があるのでしょうか?

明確な語源的な見解は、あまり論じられる言葉ありません。

ギスギスは、言葉のイントネーションからすると、擬音的な印象を受けるのですが、もしかすると、「ギシギシ」という不快に音に起因しているのではないでしょうか?

溝や川、谷を渡る橋でも作りが悪いとが、ギシギシと音を立てて壊れてしまいます。

そうなると、交通も乱れ行き来ができなくなります。

これと同じように「ギスギスする」は、この「ギシギシ」から来ている来ている派生的な言葉として成立してきたとも言えるのではないでしょうか。



ギスるみたいな若者の意味略語

ギスるみたいな若者の意味略語

ギスるのような言葉は、他にもつぎのような言葉があります。

  • 「テクる」【てくる】
  • 「ディスる」【でぃする】

「テクる」【てくる】

「テクる」のテクは、「テクニック」のことです。

「る」は、動詞の役目を果たしていますが、「テクニックを使う」や、「テクニックを駆使する」というような時に使います。

10代、20代の若い人達が、テクニックを駆使して、何かをやり遂げるのは、インターネット関係を簡単に想像することでしょう。

そんな時に「テクる」を使います。

例えば、ネット対戦ゲームをしている時です。

「あっ、相手が急に攻め方を変えてきたな。テクってルな」=「何か新しいテクニックか、特別な裏テクニックを使ってるな」

「急にコンプリートできたんだ?何かテクったのか?」=「どうして急に(ゲーム)を完全にコンプリート(完了)できたんだ?何か特別なテクニックを使ったのかな?」

このようなことで使うことがあるかもしれません。

「テクる」は、主にネットゲーム関係で使われることが多いのですが、他に仕事関係でも使う人がいます。

「もう今のやり方では締め切りに間に合わない。テクるか」

「テクらないと、仕事が到底が終わらないな」

こんなふうにテクニックを駆使することで、仕事の期日をキチンと守ることを言ってきます。

インターネットの環境下でテクニックと言うと、どうしても機械的なことやアプリなど指しているような感じがするのですが、決してそうではないでしょう。

もしかすると、従来の仕組みやルールに縛られるずに効率的な段取り「テクる」ことができるかもしれません。

「ディスる」【でぃする】

「ディスる」もインターネットのスラングとして、よく使われます。

「ディスる」とは、相手をことを認めないほとや否定することを指しています。

強く強調するのであれば、「否定」を通り越して、「侮辱する」ところまで踏み込むこともあります。

ディスるの語源は、ディスリスペクト “disrespect”から来ています。

リスペクト“respect”は名詞の「尊敬」「重視」という意味になりますし、動詞で使う場合は、「敬う」「重んじる」という意味になります。

“disrespect”は、その対義語となり、「不ず」という意味を示している接頭辞のディス(dis-)があたまに付いてできている言葉です。

名詞では、「無礼」「軽蔑」「軽視」というような意味があり、動詞では「無礼なことをする」「蔑む」「軽く見る」「侮辱する」という意味になります。

「ディスる」は、この“disrespect”を略した言葉です。

ギスるの英語

ギスるの英語

「ギスる」を英語で言うと、イメージがギスるなら、“cold and unfriendly.”

冷たい態度などから、関係が悪化していることを言うのであれば、“unsociable”“stiff”や、形式ばった表で、“unaffable”“curt”となるでしょう。

ギスるを使う状況や例

ギスるを使う状況や例

「ギスる」を使う場面は、極めて人間関係が悪化している場合に使われます。

ギスギスすることは、日頃の人との繋がりが大切にしたいと思っても、中々、良好な関係を作り上げることが難しい場合になってきます。

人には、感情があります。

性格や生い立ち、育った環境、考え方など様々です。

そのような背景の中で、打ち解けて心から信頼できる人もいれば、決して相容れることのできない相手も必ずいます。

そんな相手に対して、「ギスる」という言葉を使いたくなるのではないでしょうか?

「どんなに気を使っていても、ギスるんだよ。あいつとは」

「どんなに議論を交わしても、打ち解けて近い存在にはなれないんだよな。いつもギスってるよ」

こんなふうに人間関係が良くならない時に使うことでしょう。

「あの子って、いつもギスってない?」

「普通に話をするとあまり感じないけど、黙っていると、ホントにギスってる感じのイメージしか、伝わって来ないなぁ」

こんな表現もあるかもしれません。

この時の使い方は、相手の印象を表現した時のことです。

冷たく覚めている性格の印象を与えてしまう人のことです。

寡黙で何処か近寄り難い空気を持っている日とのことを例える時も、「ギスる」という言葉を使うことはかもしれません。

icon まとめ

「ギスギスした人間関係」「ギスっている関係」と短い表現で言うことができるネットスラング。

ストレートな表現でもあるのですが、あまり露骨に嫌なイメージを与えてしまうことも少ないかもしれません。

人の悪口を言うのは、あまり好ましいことではありませんが、どうしても愚痴を言いたくなることもあると思います。

そんな時に、このような言葉を使って、自分の思いやストレスを発散するのも、仕方のないことと思います。

「ディスる」「テクる」という言葉も、元々あった言葉を短く切って表現していますが、これだけ意味が恐縮された言葉を使うことで、素直に相手に伝えたいことが、一気に届けて理解させることができます。

大切なことは、自分の感じていることを、これらの言葉に置き換えることで、少しでもマイナスのイメージが伝われば、その後の流れもスムーズに行くのかもしれません。

難しいと思えた日本語も、このような短い単語に置き換えることで、意外に例えづらかった言葉をスムーズに相手に伝えることができるでしょう。