「従順」とは?意味や使い方!例文や解釈
「従順」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「従順」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「従順」とは?
- 「従順」の表現の使い方
- 「従順」を使った言葉と意味を解釈
- 「従順」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「従順」の反対語
- 「従順」の類語や類義語・言い換え
- 「従順」の英語と解釈
「従順」とは?
「従順」とは人の言うことに逆らわずに、素直で大人しいことを言います。
- 「従順」の読み方
「従順」の読み方
「従順」とは「じゅうじゅん」と読みます。
「従順」の表現の使い方
「従順」とは、人の言うことに逆らうことなく素直で大人しいこと、様子を言います。
人や動物に対して使う言葉で「従順な家臣」「従順な部下で固めている」「従順な娘」などと使います。
「従順」を使った言葉と意味を解釈
「従順」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「従順な部下で固める」
- 「お金や権力には従順」
- 「従順な人」
「従順な部下で固める」
「従順な部下で固める」とは、自分の言うことを聞く、自分に対してイエスしか言わないといった部下だけを周りに置いたり、使うことを言います。
簡単に言えば、自分にとって都合がいい、うるさいことを言わない者だけを味方として、他を寄せ付けないように態勢を整えることなのです。
「あの部長は従順な部下で固めるタイプだから、気に入られたいなら何でもイエスを言うことだ」「邪魔が入ると進まなくなるので、ここは従順な部下で固めるべきだろう」などと使います。
「お金や権力には従順」
「お金や権力には従順」とは、お金、権力といったものには素直で大人しくなるようなことを言います。
つまり、普段は人の言うことに逆らったり、素直さがないような人が、お金、力といったものには素直になることを言います。
「あいつはお金や権力には従順だから、社長の命令だと言っておけばいいさ」「彼女はお金や権力には従順だが、それらを持っていない人には見向きもしない計算高い性格だ」などと使います。
あまりいい意味で使うことはない言い回しとなります。
「従順な人」
「従順な人」とは人の言うことを素直に聞き、逆らったりすることがないような、素直で大人しい人のことを言います。
いい意味では素直さがあり協調性があるということになりますが、悪い意味では自分というものがなく流されている、弱気な人というイメージにもなります。
前後の言葉の選び方などでニュアンスは変わってくるでしょう。
「彼女は従順な人だから、我慢し続けているのよ」と言えば、忍耐強く、素直で大人しい人という印象です。
しかし「従順な人だから、上司に自分の意見など言うことはないよ」と言えば、ただ黙ってそこにいるだけの人といった意味合いともとれるのです。
「従順」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「従順」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「従順」を使った例文1
- 「従順」を使った例文2
「従順」を使った例文1
「妻に従順な夫の方が、夫婦仲は上手くいくものだ」
「従順」とは素直で大人しい、逆らったりしないという意味で使います。
例文の場合は夫が大人しい、妻の言うことを聞く方が円満であると言い表しているのです。
「従順」を使った例文2
「彼に、少しでも従順さがあれば、もっと出世しただろうね」
人の言うことに逆らわず素直に聞く、大人しくするということが「従順」という言葉の意味です。
例えば、上司の言うことに逆らったり、素直でなかったりすると、気に入られることがなく損をすることとなるでしょう。
「従順」の反対語
「従順」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「強情」【ごうじょう】
- 「頑固」【がんこ】
「強情」【ごうじょう】
「強情」とは頑なに意地を張る、自分の考えなどをなかなか変えないことを言います。
「私のことを強情と言うけれど、あなたは、ただ自分の言いなりにさせたいだけでしょう」「強情を張ってもこれ以上いいことはない」などと使います。
「頑固」【がんこ】
「頑固」とは他人の言うことを聞き入れず、自分の考え、態度を守ることを言います。
「いい意味で頑固な人だね」「頑固な女だから、言い出したら聞かないのさ」などと使います。
「従順」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「従順」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「素直」【すなお】
- 「忠実」【ちゅうじつ】
- 「言いなり」【いいなり】
- 「言われるがまま」【いわれるがまま】
- 「イエスマン」
「素直」【すなお】
「素直」とは性格、態度にひねくれたところがないこと、人に逆らったりしないことを言います。
「素直な性格をしている」「ここは素直に従っておく方が利口ですよ」などと使います。
「忠実」【ちゅうじつ】
「忠実」とは真心を持って仕えることを言います。
「職務に忠実なだけです」「あなたに対して忠実であることを誓います」などと使います。
「言いなり」【いいなり】
「言いなり」とは、相手の言葉にそのまま従うことを言います。
疑うことも、批判することもなくという意味です。
「彼女の言いなりになっている」「人の言いなりになどなるものか」という風に使います。
「言われるがまま」【いわれるがまま】
「言われるがまま」とは相手の言う通りに物事をすることを言います。
「どうやら、君は、彼女に言われるがままに動いているようだね」「言われるがまま、仕事をして自分で考えることはしなくなった」などと使います。
「イエスマン」
「イエスマン」とは何を言われても「はい」と言って賛成をすることを言います。
「あいつは、課長のイエスマンだから信用するな」「相変わらず、イエスマンなのね」などと使います。
「従順」の英語と解釈
「従順」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“obedience”という単語を使います。
例文は“a well-trained and obedient child”(しつけがよくて従順な子供)、“follow the teachings obediently”(その教えに従順に従う)などと、なります。
いかがでしたでしょうか。
「従順」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。