「忠実」とは?意味や使い方!例文や解釈
「忠実」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「忠実」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「忠実」とは?
- 「忠実」の表現の使い方
- 「忠実」を使った言葉と意味を解釈
- 「忠実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「忠実」の反対語
- 「忠実」の類語や類義語・言い換え
- 「忠実」の英語と解釈
「忠実」とは?
「忠実」とは「真心を持って仕えること、務めること」を言います。
また「間違いや嘘もなく正確である」という意味もあります。
大きく分ければ二通りの意味があるということになります。
- 「忠実」の読み方
「忠実」の読み方
「忠実」と書いて「ちゅうじつ」と読みます。
「忠実」の表現の使い方
「忠実」とは、二通りに意味合いがある言葉です。
一つ目は、真心を持って、仕える、務めるという意味です。
「職務に忠実な人」「仕事には常に忠実であれ」などと使います。
もう一つの使い方が、嘘や間違いがない、正確であるという意味です。
「彼は忠実に再現してみせることができる」「事実に忠実なドラマです」という使い方をします。
「忠実」を使った言葉と意味を解釈
「忠実」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「忠実に再現」
- 「忠実な人」
- 「命令に忠実」
「忠実に再現」
「忠実に再現」とはよく使われる表現ですが、意味としては間違いがなく、正確にもう一度現わすことを言います。
物であれば、見事に復元したり、人の芸であれば、上手に真似をして本物とそっくりに見せたり、事実をありのままに書いたり、描いたりという時に使います。
「昭和の頃に流行ったおもちゃですが、忠実に再現してみました」「大物歌手の歌い方を忠実に再現している」などと言います。
「忠実な人」
「忠実な人」とは、真心があり、仕える、務めるという人のことを言います。
真面目で正直である、信頼が持てるという性格の人が「忠実な人」と言われることでしょう。
これは人の性格を表す言葉であり、褒め言葉として使えます。
「彼は忠実な人だから、安心して仕事をしてもらうことができる」「忠実な人かどうかは、時間をかけて見極める」などと使います。
「命令に忠実」
「命令に忠実」という言い回しもよく聞くかもしれません。
この意味は性格的なものではなく「正確にやる」という意味合いの方が強いのです。
言われたことに関して、間違いなくやり遂げるという意味になります。
「彼は命令に忠実な男だ」「私は命令に忠実に従ったまでで、実際にはどういうことなのかは知らなかったのです」などと使います。
「忠実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「忠実」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「忠実」を使った例文1
- 「忠実」を使った例文2
「忠実」を使った例文1
「あの方は、非常に忠実な人で、信用ができる」
真心がある、正直である、仕事に真面目であるという人のことは「忠実な人」と言い表します。
そのような性質の人は信用度も高いとされますので「忠実な人」というのは褒め言葉ですし、性格的に長所ということにもなります。
「忠実」を使った例文2
「この小説は事実を忠実に書いているものだから面白いんだよね」
ドラマ、映画、小説、漫画など、事実を正確に再現しているものは「忠実」という言葉を使います。
これはフィクションを交えていない、間違いもない、正確であるという意味になります。
例えば歴史もので「忠実」とあれば、勉強としても役立つ、信頼できるという目安にもなります。
「忠実」の反対語
「忠実」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「無精」【ぶしょう】
- 「横着」【おうちゃく】
「無精」【ぶしょう】
「無精」とは精を出さずに怠けること、面倒くさがることを言います。
ちなみによく使われる言葉が「無精ひげ」ですがこれは剃るのを怠けて伸びたひげのことを言います。
「連休だったから、つい無精ひげになってしまった」「無精ひげは、女性からすると色気を感じるらしい」「無精をきめこんで部屋から出てこない」などと使います。
「横着」【おうちゃく】
「横着」とはすべきことを怠けてしないことを言います。
また図々しくてずるい時にも「横着」と使います。
「横着をするな」「横着をして、出前をとっている」という風に言います。
「忠実」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「忠実」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「真摯」【しんし】
- 「質実」【しつじつ】
- 「従順」【じゅうじゅん】
- 「律儀」【りちぎ】
- 「忠誠」【ちゅうせい】
「真摯」【しんし】
「真摯」とは真面目でひたむきであることを言います。
「真摯な態度は相手に伝わるものがある」「真摯に取り組みたい」という風に使います。
「質実」【しつじつ】
「質実」とは飾り気がなく真面目であることを言います。
「質実に生活をしている」「結婚するならば、質実剛健な男性が理想かな」などと使います。
「従順」【じゅうじゅん】
「従順」とは言うことに逆らうことをせず、素直で大人しいことを言います。
「主君に従順な家来」「従順さを求められても困ります」という風に使います。
「律儀」【りちぎ】
「律儀」とは義理堅く、実直であることを言います。
「律儀に挨拶まわりをしている」「律儀な人だと感心する」という風に使います。
「忠誠」【ちゅうせい】
「忠誠」とは真心を持ち、尽くすという意味になります。
「祖国への忠誠心」「忠誠を誓う」などと使います。
「忠実」の英語と解釈
「忠実」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“faithfulness”という単語を使います。
他には“loyalty”(誠実)という単語もあります。
例文は“When it comes to faithfulness to duties I'm second to none”(職務に対する忠実さにかけて、誰にも負けない)、“She is faithfull to her word”(彼女は約束に忠実です)となります。
いかがでしたでしょうか。
「忠実」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「忠実」とは真心を持って仕える、務めるという意味と、正確であるという意味と二通りあります。
どちらの意味合いも覚えておき、正しく使いこなしてください。