「横着」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!
「横着」という言葉、若い人はあまり使わないかもしれません。
しかし年配の人は「「横着」するな」とか「「横着」い」などと使っていることが多い印象です。
それでは「横着」という言葉のについて説明していきましょう。
目次
- 「横着」の意味とは?
- 「横着」の類語や言い換え
- 「横着」の使い方
- 「横着」を使った例文
- 「横着」を使った言葉を解釈
- 「横着」の反対語や似た対義語
「横着」の意味とは?
「横着」とは、するべきことをせずに怠けることや、楽をして済ませようとすること、そのさま、人のことをいいます。
またわがままで図々しい、ずるいといった意味合いで使うこともあります。
- 「横着」の読み方
「横着」の読み方
「横着」は「おうちゃく」と読みます。
「横着」の類語や言い換え
「横着」の類語、言い換える言葉を紹介します。
- 「怠慢」【たいまん】
- 「ものぐさ」【ものぐさ】
- 「ぐうたら」【ぐうたら】
- 「不誠実」【ふせいじつ】
- 「無精」【ぶしょう】
「怠慢」【たいまん】
怠慢とは当然しなくてはならないことをしないことをいいます。
故意に怠けたり、おろそかにすること、またそのような状態をいいます。
「ものぐさ」【ものぐさ】
ものぐさとは何かをすることを面倒に思うこと、またそのような性格や人のことをいいます。
「ぐうたら」【ぐうたら】
ぐうたらとはぐずぐずして、働く気力がない様子、またそのような人のことをいいます。
怠け者と同じ意味です。
「いつまでも、ぐうたらしている」「ぐうたら息子」といった使い方をします。
「不誠実」【ふせいじつ】
不誠実とは誠実ではないことをいいます。
誠実の意味は私利私欲をまじえずに、真心を持って人や物事に接することや、そのような様子、人のことをいいます。
「横着」の人と逆だと思うとわかりやすいのではないでしょうか。
というわけで不誠実と「横着」は類語となります。
「無精」【ぶしょう】
無精は、精を出さず、怠けていること、面倒くさがることをいいます。
またそのような様子、人のこともいいます。
無精ひげといった言葉もありますようにだらしないといった印象を表す時に使います。
「無精な服装」「無精を決め込む」「無精ひげを生やしている」といった使い方をします。
「横着」の使い方
「横着」という言葉の意味が大体理解できたところで、「横着」の使い方を見ていきましょう。
言葉の意味から褒め言葉としては全く使えませんし、人に対して使う場合は批判的な意味合いになりますので、使う相手、状況をよく考えなければなりません。
それでは使い方を見ていきましょう。
- 何かサボっている人のことを言い表す
- 人の性格を表す
- 自分の様子を表す
何かサボっている人のことを言い表す
仕事、用事といったようにその人が本来しなくてはならないことをサボっているとか、手抜きをして楽をして済ませようとしている時に「横着をしないでしっかりやりなさい」といった使い方をします。
どちらかと言えば、目上の人が目下の人に使うことが多いです。
親や上司、先生などから注意を受ける際に使われます。
ですから、目下の人が目上の人に向かって使うことは注意が必要です。
冗談が言える間柄でなければ使わない方が賢明といえるでしょう。
人の性格を表す
日頃から怠けてばかりの人や、何か用事を言われたら面倒くさがるような人、行動に移さない人のことを「横着な人」「横着」とそのまま言い表すこともできます。
つまり「横着な人」と言われるのは不名誉なことです。
批判される時に言われることが多いですが、通常は本人に面と向かって言うことは少ないと思います。
陰口、悪口、批判の時に使うことが一般的でしょう。
自分の様子を表す
自分が手抜きをした時に「横着をした」と言う時もあります。
また自分の性格を言い表す時に「横着者だから」と自虐的に使ったりもします。
自分で言う分には構いませんが、人に対して「横着者」「横着ばかりしている」といった風に言うのは悪口になってしまいますので気をつけましょう。
本当に横着だと思っていても言わない方が無難です。
「横着」を使った例文
「横着」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。
- 「横着」の例文1
- 「横着」の例文2
- 「横着」の例文3
- 「横着」の例文4
- 「横着」の例文5
「横着」の例文1
「彼は自分の仕事を真面目にやっていない、人に嫌なことを押しつけてばかり。本当に横着な人だね」
「横着」の例文2
「妻は、仕事もせず家で毎日テレビばかり観ている。おかずも出来合いの物ばかり買ってきてろくに作らない。こんな横着者だと知っていたら結婚しなかったよ」
「横着」の例文3
「こんなちょっとの距離をわざわざ車を使って、横着しすぎじゃないか?」
「横着」の例文4
「疲れているから横着して、出前でご飯を済ませた」
「横着」の例文5
「あんな横着な態度をとって、彼女の性格が信じられないよ」
「横着」を使った言葉を解釈
「横着」を使った言葉を解釈していきましょう。
- 「横着な人」
- 「横着な態度」
- 「横着い」
「横着な人」
横着な人というのはよく使われる言葉です。
仕事をさぼってばかりいる同僚であったり、家事をしない配偶者などを人に話す時に「横着な人」と言えば性質や性格を一言で言い表すことができますので、便利な言葉でもあります。
もちろん横着な人などと形容されることは本人にとっては嬉しいことでも何でもありません。
横着という言葉に良い意味はありませんから、言われないように気をつけなければならないのです。
「横着な態度」
人に対してふてぶてしい、謙虚さがまるでない言動をする人がいます。
反省がなかったり、態度が悪かったりすることを「横着な態度」と言い表すのです。
横着な態度と言われますと、かなり評価が下がります。
社会人であればそのような印象を相手に持たれないように注意をしなければならないことです。
「横着い」
横着いというのは「お前、横着いぞ!」などと話し言葉の中で使われることがあります。
意味合いとしては「狡い」「態度が悪い」といったところです。
口喧嘩の時に使うことが多いのではないでしょうか。
冗談っぽく言う場合もありますが、かなり本気で気分を害している時にも使います。
また若者が気に入らない相手のことを「あいつ、横着い」と言うこともあります。
「横着」の反対語や似た対義語
「横着」の反対語や似た対義語を紹介しましょう。
これらの言葉は人に対して褒め言葉として直接使える言葉になります。
- 「誠実」
- 「勤勉」
- 「几帳面」
「誠実」
「横着」の反対語は、「誠実」になります。
誠実な人柄、あの人は誠実といったように使いますが、意味としては真心のある人、誰にでも優しく丁寧に接する人、私利私欲に走らない人のことをいいます。
「勤勉」
「横着」の反対語の代表的なものといえば「勤勉」ではないでしょうか。
意味は仕事や勉強に対して、一生懸命に励むこと、またその様子、人のことをいいます。
「勤勉な学生」「勤勉なサラリーマン」といった感じで使います。
「几帳面」
「横着」といえばだらしない性格、人、行動をイメージするのではないでしょうか。
「横着」の逆といえば、几帳面という言葉がぴったりです。
几帳面とは細かいことまで、物事をきっちり行うことです。
決まりや約束ごとをしっかり守ったり、仕事を性格に処理することをいいます。
「几帳面な性格」「約束を几帳面に守る」といった使い方をします。
ただし、この几帳面という言葉はいい意味でもありますが、悪い意味で使おうと思えば使えます。
少々細かい人、うるさい人のことを「几帳面すぎる」とやんわりと批判的に言い表すこともできるのです。
しかし、意味合いとしてはきっちりしているということには変わりありません。
褒め言葉としては「いつも几帳面に仕事をされていますね」といったように使います。
いかがでしたでしょうか。
「横着」という言葉の意味、類語、反対語、使い方をまとめて紹介しました。
これで使い方としては理解できたのではないでしょうか。
意味を理解することは必要ですが、あえて人前で使わなくてもいい言葉でもあります。
いい意味はありませんので相手に言わない方がいい言葉だからです。
「この人は横着者だな」と心の中で思う分には問題はありませんがうっかり口にすれば対人トラブルに発展するかもしれません。
横着な人ほど「横着者」と言われるとカチンとくるものです。
人は図星だと怒りを感じるものですから使い方には十分注意をしてください。