「怠慢」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!対義語
「職務怠慢」、などと聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。
ここでは、「怠慢」という表現について説明します。
目次
- 「怠慢」の意味とは?
- 「怠慢」の読み方
- 「怠慢」の言葉の使い方
- 「怠慢」を使った言葉と意味を解釈
- 「怠慢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「怠慢」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「怠慢」の英語(解釈)など
- 「怠慢」の対義語
「怠慢」の意味とは?
「怠慢」とは、本来やるように任されている仕事を怠けておろそかにすること、あるいはおろそかにする様子を指します。
例えば仕事中に本来こなすべき仕事をせず、他ごとをしていればそれは「怠慢」とみなされます。
「職務怠慢」となれば仕事をしっかりとしていなかったということになりますので、ボーナス等にも影響が出るかもしれません。
「怠慢」の読み方
これは「たいまん」と読みます。
日常的に使う言葉ではないため、よくわからないという人もいるかもしれません。
しっかりと読めるようにしておきましょう。
「怠慢」の言葉の使い方
「怠慢」という表現は本来期日までにやらなければならないことをやらなかった、怠けていた、などという時に使われます。
そのため、職場できちんと仕事をこなさなかったという時に使われることがよくあります。
例えば、「職務怠慢」、「業務怠慢」は大事なことが抜けている場合にも使われる言葉です。
ちなみに、日本には労働基準法がありますので、「職務怠慢」だからといってすぐに解雇される事はありません。
ただし繰り返されれば処分される可能性もありますので、「クビにならないから職務怠慢で構わない」という事はありません。
「怠慢」を使った言葉と意味を解釈
ここではこの表現を使った言い回しの解説をします。
- 「怠慢が過ぎる」の意味
- 「怠慢的」の意味
「怠慢が過ぎる」の意味
「怠慢が過ぎる」、という表現は「怠慢」の度が過ぎている、ということです。
誰であれ、どうしても仕事に集中できない時はありますよね。
しかし、だからといって仕事を怠けて良いわけではありません。
本来するべき仕事をあまりにもしていない、とみなされてしまえば、「怠慢が過ぎる」と言われてしまうでしょう。
公務員等の場合、一般国民から「怠慢が過ぎる」と言われやすい場合もあります。
「怠慢的」の意味
これは「怠慢」だ、怠けていてだらしがない様子、という意味です。
怠けた態度などは「怠慢的」だとみなされることもあり、周りから良い評価は受けません。
また、そのような「怠慢的」な態度が集団で起こってしまうと、努力をしないということが当たり前になってしまい、むしろやる気さえ起こらなくなるリスクもあります。
そのため、全体的にやる気があるチームを築くことも大切です。
「怠慢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「怠慢的」の例文1
- 「怠慢的」の例文2
「怠慢的」の例文1
「怠慢な行政は本当に問題だ」
この言葉はよくマスメディアが使う表現です。
行政はやるべき施策がたくさんありますが、それをやらずに国民の生活に全く関係のないようなことばかりが議論されている時、あるいは決断されなければいけないことが引き延ばしになっている状態の時など、この表現が使われます。
視聴者が問題提起をする場合など、大学行政という表現がよく使われます。
最近では、保育園に子供が預けられない、保育園に入れない待機児童、などが話題を呼んでいます。
子供が待機児童になってしまえば仕事に復帰できず、シングルマザーであっても仕事を辞めざるを得ない、ということになりかねません。
そのような状況を打開するため、「子供を職場に連れて行けるようにする」という政策が打ち出されたこともあります。
このように本来の問題が解決しないような他の解決策を持ち出す場合も、「怠慢な行政だ」と批判を受けることがあります。
「怠慢的」の例文2
「あの人は職務怠慢で頻繁に注意を受けている」
必ずしも仕事をしていない姿が「職務怠慢」として指摘されるわけではありません。
例えば、職場で使っているパソコンでプライベートなウェブサイトを閲覧していたり、プライベートのメールを送っていたり、あるいは遅刻や欠席が多い、という状態とみなされる可能性があります。
ミスが多すぎる、改善されない、などという場合も「職務怠慢」だと思われることもありますから、気をつけなければいけません。
「怠慢」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「不行き届き」【ふゆきとどき】
- 「怠り」【おこたり】
- 「サボり」【さぼり】
「不行き届き」【ふゆきとどき】
これは「ふゆきとどき」と読み、注意が行き届いていない、配慮や注意が行き渡っていない、というを指します。
例えば学校の生徒が何か問題を起こしてしまった場合、消費者から店員の態度に対して苦情が来た場合など、教員や職員が「不行き届きで申し訳ございません」と謝罪しなければいけない場合があります。
特に立場が強い人から苦情が来た場合、「私のせいではありません」とは言えません。
「怠り」【おこたり】
怠けるという表現は怠り、とも言い換えられます。
あるいは「怠慢」から生じてしまう手落ちや過失のことを指す場合もあります。
逆に「怠りなく準備をする」と言えば、それは物事に備えてしっかりと準備をしている、という意味になります。
「サボり」【さぼり】
これは仕事や授業を怠けることという意味で使われます。
もともとは労働争議の戦術としての怠業、という意味で使われていました。
今では仕事や授業を怠けること、という意味で使われることが多いと考えられます。
「怠慢」の英語(解釈)など
「怠慢」という表現を英語にすると、“negligence”、“procrastination”、“inattention”、“carelessness”、“default”、“delinquency”などという表現が使えます。
また、「職務怠慢」は“dereliction of duty”、“negligence of one's duty”などといった表現が使われることもあります。
ただし、単語によっては「やるべきことでは無い他のことに力を注いでしまい、本来やるべきことが終わらなかった」「やらなくても良いことに集中してしまい、怠慢に見えてしまった」などといったニュアンスを含むこともありますので注意が必要です。
- 「怠慢」の英文例
「怠慢」の英文例
“He was labeled negligent.”
これは「彼は怠慢と見なされた」という意味です。
たとえ仕事をしていたとしても、本来やるべき事が終わっていない場合など、「怠慢」に見られてしまうこともあります。
また、上司が見ていたその瞬間だけ他のことをしていた、などという場合も上司から「怠慢」だと思われてしまう場合もあるでしょう。
「怠慢」の対義語
この対義語は勤勉になります。
勤勉というのは仕事や勉強に一生懸命励むこと、という意味を持ち、勤勉な学生、などといった使われ方があります。
ただし、一生懸命励んだとしても優秀な結果が出せるとは限りませんので、勤勉な人が優秀とは限りません。
言い換えれば優秀な人が勤勉とも限りません。
「怠慢」という表現はあまり日常的には使わないかもしれません。
しかし、何かをサボっている人を見れば「怠慢」だと感じることもあるでしょう。
自分は「怠慢」だと思われないように、仕事をこなしていきたいものです。