「頑固」の意味とは?「わがまま」と「頑固」の違い・読み方・対義語・類語・英語
「頑固」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「頑固」の英語や、「頑固」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「頑固」の意味とは?
- 「頑固」の意味
- 「頑固」の英語
- 「頑固」の対義語
- 「頑固」の類語や類義表現
- 「頑固」を使った言葉と意味を解釈
- 「頑固」を使った例文
- 「わがまま」と「頑固」の違い
「頑固」の意味とは?
「頑固」という言葉を知っているでしょうか。
「頑固」は「がんこ」と読みます。
誰かに対して使う事が多く、「あなたは頑固だ」などと言われた経験がある人もいるかもしれません。
または誰かに対して「頑固だね」と言ったことがある人もいるでしょう。
一方で、頑固という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「頑固」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、なぜあなたが「頑固」と言われていたの、その意味が理解できるようになるかもしれません。
「頑固」の意味
「頑固」にはどのような意味があるでしょうか。
「頑固」には、「かたくなで片意地を張り、自分の態度や考えを改めようとしないこと」という意味があります。
「片意地」とは、「頑固で我が意を通す事」という意味があります。
「かたくな」には、心がひねくれていて片意地の強い様子」という意味があります。
自分の考えや方針などに対してこだわりが強く、他の人の意見を受け入れない様子が「頑固」にはあります。
周囲の人からみれば、もっと柔軟に臨機応変な対応をして欲しい場面でも、かたくなに片意地を張るため、言うとおりにせず、自分が思うままの言動を貫き通します。
誰かを意識して片意地を張るのではなく、自分の信念に忠実という特徴もあります。
このように「頑固」には「かたくなで片意地を張る事」という意味があります。
「頑固」の英語
「頑固」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「頑固」は英語で、“uncompromisingly”(いんかんぷろまいじんりぃ)になります。
“uncompromisingly”には「妥協がない」という意味があり、転じて「頑固」になります。
このように「頑固」は英語で“uncompromisingly”にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「頑固」の対義語
「頑固」の対義語を紹介します。
「頑固」の反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味を立体的に理解できるようになるかもしれません。
- 「素直」【すなお】
- 「従順」【じゅうじゅん】
「素直」【すなお】
「素直」という言葉には、「ひねくれていない様子」という意味があります。
「素直」は褒め言葉に使われる事が多く、「素直な人」は付き合いやすい人気者である事が多いでしょう。
「従順」【じゅうじゅん】
「従順」という言葉には、「相手の言う事を素直に聞いて逆らわない事」という意味があります。
例えば「従順な部下」という場合は、上司の言う事を素直に聞き、逆らったりしな部下の事を言います。
「頑固」の類語や類義表現
次に「頑固」の類語や類義表現を紹介します。
「頑固」とよく似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「頑迷」【がんめい】
- 「頭が固い」【あたまがかたい】
「頑迷」【がんめい】
「頑迷」には、「頑固で道理に暗い様子」という意味があります。
「頑固」な人の中には、道理に明るく、筋道の通った考え方ができる人もいますが、「頑迷」な人は、道理が通らないためさらに面倒な人と言えるでしょう。
「頭が固い」【あたまがかたい】
「頭が固い」という言葉もあります。
「頭が固い」には、「頑固で融通が利かない様子」という意味があります。
物事が変化した時に、臨機応変に対処した方が良いケースがあります。
しかし「頭が固い」人は、従来通りの方法を繰り返そうとします。
その事が良い結果を生む事もありますが、たいてい悪い結果につながりそうです。
「頑固」を使った言葉と意味を解釈
「頑固」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「頑固」を使った定型句のような言葉ですので、覚えておくと使い勝手が良く便利でしょう。
- 「頑固親父」【がんこおやじ】
- 「頑固一徹」【がんこいってつ】
「頑固親父」【がんこおやじ】
「頑固親父」という言葉があります。
最近はあまり聞かなくなった言葉ですが、数世代前の「親父」たちは、みな「頑固」だったため、父親といえば「頑固親父」と言ってもいいほどでした。
自分の信念に従って家族をリードしようとするため、妻や子供は振り回されて大変な思いをするかもしれません。
しかし筋が通った行動を取っているため、結果的に家族全体が良い方向に迎える事も少なくありません。
「頑固一徹」【がんこいってつ】
「一徹」には「かたくなに思い込み、強情押し通す事」という意味があります。
「頑固」と似た意味を持つ「一徹」が合体する事で、「頑固」の意味がさらにパワーアップした意味になります。
「頑固」を使った例文
「頑固」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「頑固」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「父親は『頑固』だが、正しい事もたくさん言う」
この例文に登場する父親のように、「頑固」のため間違った意見を言うわけではありません。
例えば若い娘が飲み会に参加して、遅くなったら怒るのは、娘の事を思っての事です。
周囲の人が泥酔する時間まで街にいれば、どのような危険が襲い掛かってくるか分かりません。
帰宅が遅くなる事を「頑固」に認めないのは、正しい面もあります。
例文2
「上司が『頑固』過ぎて、仕事が進まない」
仕事のような臨機応変さが求められる場所で、直接の上司が「頑固」過ぎる場合、なかなか仕事が進まないかもしれません。
その上司がいない場所で、こっそり作業を進めるなど、周囲の人が苦労するかもしれません。
「わがまま」と「頑固」の違い
「わがまま」と「頑固」にはどのような違いがあるでしょうか。
「わがまま」には、「他人の事を考えず、自分の都合だけを考えて行動する事」という意味があります。
一方で頑固には、「かたくなで片意地を張る事」という意味があります。
基本的に「頑固」には、他の人の事を考えないというネガティブな面が少なく、相手の事を思いやって行動する事もたくさんあります。
「頑固親父」などがそれで、家族の事を思ってあえて「頑固」になっている面もあります。
自分勝手に見える行動が、自分の得のためにされている場合は「わがまま」になり、損得抜きでされている場合は「頑固」になるでしょう。
このように「わがまま」と「頑固」は似ているようで、かなりの違いがあります。
「頑固」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「頑固」には困った面もありますが、「頑固親父」のように憎めない面もあります。