「貝三つの漢字(贔)」の読み方や漢字の意味とは?!解説
「贔」は、一見では「晶」や「轟」と間違えられることも多い漢字です。
目次
- 「贔」とは?
- 「贔」を使った熟語と解説
「贔」とは?
同じ漢字が三つで一つの漢字として構成されている文字は、上に挙げた「晶」や「轟」の他にも存在しますが、これらは小さい文字で表記されていると区別が付かない(主に、モニター画面における解像度の問題です)ことがあるので、よく見て間違えないように気を付けてください。
「贔」は、気に入った物や人を取り立てることという意味のある漢字です。
尚、「晶」は「液晶」とよく見掛ける漢字で、「轟」には「とどろく」という意味があり、全く別の意味になります。
- 「贔」の読み方
「贔」の読み方
「贔」は、「ひ」と読む言葉です。
しかし、この一字でこの読み方で用いることは少なく、多くは熟語に使われる漢字です。
それらの熟語には、どれにも先のように、お気に入りを取り立てるという意味が含まれていると考えていいでしょう。
「贔」を使った熟語と解説
「贔」を使った熟語と、それらの意味の解釈です。
この漢字は、主に最初の言葉で見掛けることになります。
- 「贔屓」【ひいき】
- 「依怙贔屓」【えこひいき】
「贔屓」【ひいき】
「贔」は一文字だけより、この熟語として使われることが多いと言っていいでしょう。
そして、意味も「贔」だけの場合と同じく、「~が贔屓だと聞いている」、「~を贔屓にしている」などと使われる言葉です。
実質的に、この言葉が「贔」の意味そのものだと解釈していいでしょう。
「依怙贔屓」【えこひいき】
上の「贔屓」を「贔」そのものだと解釈すると、こちらも挙げておくべきでしょう。
この「依怙贔屓」は、好き、嫌いがはっきりとしていて、自分の気に入った人にはすすんで目をかけるものの、そうではない人に対しては全く逆の態度になることです。
「明らかに依怙贔屓のある人選だ」といったような使われ方をします。
こちらは物に対しては使わない言葉です。
「贔」は、「贔屓」のことだと解釈して構いません。
一文字だけで使う場合には、「贔にしている」(ひにしている)といった形になりますが、そのような使い方はほとんど見掛けません。