「区々」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「区々」という漢字を目にした時に、どのような意味があるのか、ピンと来ない人が結構いらっしゃるのではないかと思います。
しかし、この言葉の読み方を知ると、意外にすんなりと納得するかもしれません。
そこでここでは、この「区々」という言葉について説明を進めて行くことにします。
目次
- 「区々」とは?
- 「色々」と「区々」に違いはある?
- 「区々」の表現の使い方
- 「区々」を使った例文と意味を解釈
- 「区々」の類語や類義語・言い換え
「区々」とは?
「区々」とは、「バラバラでまとまりのないこと」、「小さくて取るに足りないさま」といったような意味を持つ言葉です。
- 「区々」の読み方
「区々」の読み方
「区々」は思わず「くく」と読みたくなるのですが、「まちまち」という読み方をします。
この発音を聞いて、すんなりと理解することができたのではないでしょうか?
しかし、「まちまち」を「区々」と漢字で書くことができる人はそんなに多くはいないかもしれないので、ここでしっかりと覚えておきましょう。
「色々」と「区々」に違いはある?
「バラバラな存在」という解釈だと、「区々」の他に「色々」という言葉がありますが、意味はほとんど同じと言っていいでしょう。
しかし、「区々」には「少し否定的なニュアンスが含まれている点が異なっています。
「区々」の表現の使い方
「区々」は、「バラバラでまとまりのないこと」という意味があるので、世の中に存在している全ての物を人、考え方、習慣など、多岐に渡っていることを指して使うことができます。
実に様々なことがあるので、1つとして同じ物がないようなことを「区々」で表現することになるでしょう。
「区々」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「区々」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「区々」を使った例文1
- 「区々」を使った例文2
「区々」を使った例文1
「たとえ、会社の同期といっても、年齢は区々です。そのために年上であってもタメ口で会話をしている」
学生の間でも、同級生の中には、浪人した人がいるので、年上の人もいます。
社会人でも同じことで、一浪、二浪して大学に進んだ人と会社の同期生になったなら、年齢が上ということも不思議ではありません。
そのためにタメ口で話せる気軽な関係を作ることができるのです。
「区々」を使った例文2
「今日の会議は、意見が区々に飛び交ったので、結局、まとまることもできずに終わってしまったのです」
会社では会議をする機会がありますが、目的に応じて、どのような進行にしていくかが重要になってきます。
例文のように区々の意見が出ても、自由に議論できるのであれば、有意義な会議と言えますがら何か結論を出さなければならない会議だと、それは無駄な時間を使ったことになります。
「区々」の類語や類義語・言い換え
「区々」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような類義語があるかを見ていくことにします。
- 「多種多様」【たしゅたよう】
- 「千差万別」【せんさばんべつ】
「多種多様」【たしゅたよう】
「多種多様」という言葉が「区々」の類義語として挙げることができます。
「種類と様相を備えていること」や「そのようなさま」という意味で、「人の趣味や好みは多種多様で、良し悪しは言えない」、「多種多様な職業で明るい未来がある」といった使い方ができます。
「千差万別」【せんさばんべつ】
「千差万別」は「千」と「万」という数字を示す漢字が含まれています。
しかも、数の多いことを表しており、「差」と「別」も「差異」と「区別」を意味しています。
そのことから「千差万別」は「種類が色々とあり、その違いも様々である」、「それぞれが、様々に変わっている」という解釈になります。
「区々」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、読み方が分かるとそんなに難しく感じる言葉ではありません。
今回の記事を機会にこのような言葉の理解を深めることもいい勉強になります。