「豹変」とは?意味や使い方!例文や解釈
「豹変」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「豹変」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「豹変」とは?
- 「豹変」の表現の使い方
- 「豹変」を使った言葉と意味を解釈
- 「豹変」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「豹変」の反対語
- 「豹変」の類語や類義語・言い換え
- 「豹変」の英語と解釈
「豹変」とは?
「豹変」とは性質、主張などが急に変わることを言います。
本来は良い方向へ変わるという意味合いでしたが、現在では悪い方向へ変わる意味合いで使います。
- 「豹変」の読み方
「豹変」の読み方
「豹変」とは「ひょうへん」と読みます。
「豹変」の表現の使い方
「豹変」とは、豹の毛が、季節によって抜け変わり、斑紋が美しくなるということから、性質、主張が急激に変わるという意味で使う言葉です。
本来は良い方向へ変わる意味だったのですが、現在使う時は悪い方向へ急に変わったことに対してとなっていますので注意してください。
「彼女の態度が豹変したのには驚いた」「彼の性格は豹変してしまったので、もう信頼できないな」などと使いますが、いずれも悪い方へ変わったという意味合いです。
「豹変」を使った言葉と意味を解釈
「豹変」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「態度が豹変」
- 「豹変する」
- 「豹変ぶり」
「態度が豹変」
「態度が豹変」とはよく使われる言い回しですが、意味としてはそれまでの態度が急に変わることで、良い態度から悪い態度になることを言います。
「もう協力できないと断ったら、態度が豹変したよ」「彼に新しい仕事の話を聞いたら態度が豹変したよ、聞かれたくなかったみたいだね」という風に使います。
「態度が豹変」する人というのは感情的、自分勝手といった印象になり、あまり良いイメージではありません。
「豹変する」
「豹変する」とは性格や言動が急激にそれまでとは変わることを言います。
もともとは、良い方向へ変わるという意味合いでしたが、今は悪い方向へ変わるという意味合いで使われていますので、良い方向へ変わったことに関しては、誤解を招かないように使わない方が無難でしょう。
「彼女は中学時代から豹変したなあ」「お酒を飲むと夫の性格が豹変する」などと使います。
「豹変ぶり」
「豹変」とは性格や言動が急激に変化することで、その変わるさまを「豹変ぶり」と言い表します。
「それにしても、あの豹変ぶりはえげつなかったなあ」「わかりやすい豹変ぶりに思わず苦笑いした」などと使います。
「豹変」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「豹変」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「豹変」を使った例文1
- 「豹変」を使った例文2
「豹変」を使った例文1
「ちょっと見ない間にどうしてあんな風に豹変してしまったの」
「豹変」とは、急激に変わるという意味です。
そして、現代においては悪い方へ変わる時に使いますので、例文の意味としてはちょっと見ていない間に悪化したということになります。
徐々にではなく、急激に、あっという間に、悪い方へ変わるという時に「豹変」という言葉を使うのです。
「豹変」を使った例文2
「都合の悪い話をされたら、態度が豹変してそれ以上話ができなくなってしまった」
良い態度だったのが、急激に悪い態度になり、まるで別人のようになるという時に「豹変」という言葉を使います。
どちらかと言えば、悪い態度になったのが、その人に本性であると思われますから「豹変」されると誰しも「え、こんな人だったのか」とショックは受けるものです。
「豹変」の反対語
「豹変」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
「豹変」には明確な反対語はありませんので、意味合いから反対語として当てはまる言葉を見ていきましょう。
- 「不変」【ふへん】
- 「変わらない」【かわらない】
「不変」【ふへん】
「不変」とは変わらなことを言います。
「永久不変」「不変の真理」「僕たちの友情はいつまでも不変だよ」などと使います。
「変わらない」【かわらない】
「豹変」の反対の意味で、ごく簡単な言葉と言えば「変わらない」が当てはまります。
性質、言動がそれまでと同じである、変化しないということです。
「あの人は出世しても、ちっとも変わらないなあ」「そんなに簡単に性格は変わらない」などと使います。
「豹変」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「豹変」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「変貌」【へんぼう】
- 「急激な変化」【きゅうげきなへんか】
- 「様変わり」【さまがわり】
- 「急変」【きゅうへん】
- 「一転」【いってん】
「変貌」【へんぼう】
「変貌」とは姿や様子などがすっかり変わってしまうことを言います。
「彼女は変貌を遂げて、戻ってきた」「この町はすっかり変貌してしまった」という風に使います。
「急激な変化」【きゅうげきなへんか】
「豹変」を簡単な言葉に言い換えるならば「急激な変化」ということになります。
「彼女はこの半年で急激な変化をした」「急激な変化に
私はついて行けなくなった」などと使います。
「様変わり」【さまがわり】
「様変わり」とは様子、姿が変わること、取引などで相場の形成が急変することなどを言います。
「会社はすっかり様変わりしてしまった」「君は会わない間に様変わりしてしまって、随分立派になったね」という風に使います。
「急変」【きゅうへん】
「急変」とは急に変わること、急に起こった事という意味になります。
「急変を知らせる」「状態が急変したからすぐに戻れ」などと言います。
「一転」【いってん】
「一転」とは全てが、いっぺんに変わることです。
「心機一転、頑張るからね」「状況が一転し、居心地が良くなった」などと使います。
「豹変」の英語と解釈
「豹変」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“change”という単語を使います。
例文は“I was astonished at the radical change in her attitude”(彼女の態度の豹変には驚いた)となります。
いかがでしたでしょうか。
「豹変」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「豹変」とはもともとは良い方向への変化という意味でしたが、現在は悪い方へ急激に変わるという意味で使っている言葉です。
それでは言葉の意味をよく理解した上で使いこなしていきましょう。