「変貌」とは?意味や使い方!例文や解釈
「変貌」という言葉はどの様な意味で使われるのでしょうか。
使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「変貌」とは?
- 「変貌」の表現の使い方
- 「変貌」の類語や類似表現や似た言葉
- 「変貌」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「変貌」の反対語
- 「変貌」の英語と解釈
「変貌」とは?
「変貌」の概要について紹介します。
- 「変貌」の読み方
- 「変貌」の意味
- 「変貌」の語源や由来
- 「変貌」と「変化」の違い
- 「変貌」と「変遷」の違い
「変貌」の読み方
「変貌」は「へんぼう」と読みます。
「貌」は非常に難しい漢字ですが、「変ぼう」と表記すると言葉の意味や雰囲気が伝わりにくくなるので、漢字表記することが多くなります。
「変貌」の意味
「変貌」の意味は「姿や様子など見た目が変わること」です。
人の容姿や景色など、しばらく見ない間に驚く程ガラリと変わることを言います。
悪い意味だけではなく良い意味にも使われ、その結果により賛美されることもあります。
「変貌」の語源や由来
「変貌」の語源は漢字の意味からきています。
「変」は「変わる」と読み、元々は「變」と表記されていました。
2つの糸は「誓い」を表し、その間を刃物で切るという意味の会意文字です。
「誓いの糸を切る=状況が変わる」ということから「変わる」という意味で使われています。
「貌」は「かお・かたち」と読み、獣に襲われて頭がまっ白になっている人を表しています。
この2つの言葉が組み合わさり「顔や形が変わる」と言う意味で使われる様になりました。
「変貌」と「変化」の違い
何かが変わった時に最もよく使われるのが「変化」です。
「変化」は「ある性質や状態が違う性質や状態になること」という意味です。
「変貌」は「姿や形が変わること」という意味で、元となるものは変わりません。
この2つの違いは「本質が変わるかどうか」という点です。
「変貌」と「変遷」の違い
「変貌」と似た意味を持つ言葉に「変遷」があります。
どちらも「大きく変化すること」という意味ですが、「変貌」は「一度に大きく変化すること」を表します。
「変遷」は「時間をかけて継続的に変化すること」を表します。
この2つの違いは「一度か継続的か」という点です。
「変貌」の表現の使い方
「変貌」の使い方を幾つか紹介します。
- 「変貌を遂げる」
- 「変貌ぶり」
- 大きく変化した時に使う
- 良い悪いどちらの意味でも使う
「変貌を遂げる」
「変貌」を使う表現で多いのが「変貌を遂げる」です。
「遂げる」は「ある目的を達成する」という意味があり、「変貌を遂げる」は「目的を持って姿や形を変化させることに成功すること」です。
「キレイになりたい」と思ってダイエットをしたり、区画整備により街並みが美しくなった時などに使われます。
「変貌ぶり」
「変貌ぶり」の「ぶり」は、「そのものごとの状態を強調する」という意味があります。
「変貌ぶり」は「大きく変化した様子」を改めて強調している表現です。
大きく変化した時に使う
「変貌」は、普通の変わり方ではなく誰が見ても分る位大きく変わった時に使われます。
親しい人だけが気付く様なことには「変貌」は使われません。
良い悪いどちらの意味でも使う
意味の章でも紹介しましたが「変貌」は悪い意味だけではなく良い意味でも使われます。
「変貌を遂げる」は何かしらの目的を持って変えようとしていることですので、成功すれば良い結果になるのです。
人により賛否両論であっても本人が満足していればそれは良い結果ということです。
「変貌」の類語や類似表現や似た言葉
「変貌」の類語を幾つか紹介します。
- 「一変」【いっぺん】
- 「様変わり」【さまがわり】
- 「変容」【へんよう】
「一変」【いっぺん】
「いっぺん」と読みます。
意味は「すっかり変わること、変えること」で、景色や態度などがそれまでの様子や記憶と全く変わってしまうことを言います。
「様変わり」【さまがわり】
意味は「見た目や様子がすっかり変わること」で、「様」は「様子」を表します。
「変容」【へんよう】
意味は「姿や形が変わること、変えること」で、「変貌」の言い換えとして使われます。
「変貌」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「変貌」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「変貌」を使った例文1
- 「変貌」を使った例文2
「変貌」を使った例文1
「彼女は恋人にフラれた悔しさでエステに通い、大きく変貌を遂げた」
恋人にフラれて悔しくて「絶対キレイになってやる」と思った女性が、エステに通って自分磨きをたりダイエットをしたりして、大きく見た目が変わったことを表しています。
もちろんすっかり美しくなって周囲が驚く程だったという良い意味で「変貌」が使われています。
「変貌」を使った例文2
「駅前開発で景観がすっかり変貌した」
最近では郊外の地域でも駅前開発が進んできています。
それまでは駅前に古い商店が並んでいたのですが、駅前開発により商業施設やタワーマンションが建設されました。
駅前も広大なロータリーになり、以前とはすっかりと景観が変わったことを表しています。
「変貌」の反対語
「変貌」の反対の意味を表す言葉を紹介します。
- 「不変」【ふへん】
「不変」【ふへん】
意味は「変わらないこと」で、時間が経ってもそのままの性質や形を残しているもののことを言います。
「不変の愛」「不変なエネルギー」など、抽象的なものに対しても使われます。
「恒常」
「こうじょう」と読みます。
意味は「常に変わることなく一定であること」です。
「恒常性」や「恒常的」など、ものごとの傾向を表す時に使われます。
「変貌」の英語と解釈
“She changed extremely by diet.”
「彼女は食事制限で変貌した」になります。
“change extermely”で「大きく変わる=変貌する」という意味になります。
その時のニュアンスで英語を使い分けることが大切ですが“change”は日本人にも使い易い英語と言えます。
「変貌」は「姿や様子など見た目が変わること」という意味です。
一瞬びっくりする程見た目が変わったと思う説きに使ってみましょう。