「愚痴」とは?意味や使い方!例文や解釈
「愚痴」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「愚痴」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「愚痴」とは?
- 「愚痴」の表現の使い方
- 「愚痴」を使った言葉と意味を解釈
- 「愚痴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「愚痴」の反対語
- 「愚痴」の類語や類義語・言い換え
- 「愚痴」の英語と解釈
「愚痴」とは?
「愚痴」とは言っても仕方がないことを言っては嘆くことを言います。
- 「愚痴」の読み方
「愚痴」の読み方
「愚痴」と書いて「ぐち」と読みます。
「愚痴」の表現の使い方
「愚痴」とは言っても仕方がないことを嘆くという意味です。
しかし言わずにはいられないという時もあるでしょう。
ですから、悪い意味だけで使われるわけではないのです。
例えば「愚痴を言いたくもなる」とは納得できないことが続き、仕方がないとは思っていても文句も言いたくなるという意味で、これはよく使われる表現です。
他には「愚痴が多い人は嫌われる」「愚痴ばかり言うな」などと使います。
「愚痴」とは言葉の意味としていいものではないですので、進んで使いたい言葉ではないということは覚えておきましょう。
「愚痴」を使った言葉と意味を解釈
「愚痴」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「愚痴をこぼす」
- 「愚痴っぽい」
- 「愚痴を並べる」
「愚痴をこぼす」
「愚痴をこぼす」とはよく使う言い回しですが、意味は不平、不満を言う、ぼやくという意味になります。
ようするに、言っても仕方がないことを口にする、ということです。
「今日も母は父のことで愚痴をこぼすが、僕はスルーした」「愚痴をこぼしても仕方がないとはわかっているが・・・」という風に使います。
「愚痴っぽい」
「愚痴っぽい」とは形容詞で、愚痴をこぼしがちであることを言います。
「年を取ってすっかり愚痴っぽくなったわね」「あの人はとにかく愚痴っぽいから、はいはいと言うことを聞いてあげて」などと使います。
「愚痴を並べる」
「愚痴を並べる」とは「愚痴」を次々に言いたてることです。
言っても仕方がないことを、くどくどと言い続けることを「妻は今日もしょうもない愚痴を並べ始める」「愚痴を並べたところで、余計空しくなった」という風に使います。
「愚痴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「愚痴」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「愚痴」を使った例文1
- 「愚痴」を使った例文2
「愚痴」を使った例文1
「母はもともと愚痴が多かったが、今では何を言っても愚痴ばかりで困っている」
「愚痴」とは言っても仕方がないことを言っては嘆くことです。
つまり言ってどうかなること、改善することができることは「愚痴」とは言いません。
例文のように言ってもどうすることもできない、どうにもならないことばかりを言えば、周りはとても困るのです。
「愚痴」を使った例文2
「愚痴を言っても始まらないだろう、もっと前向きになろうよ」
「愚痴」を言ってすっきりすることもあります。
しかし言っても仕方がないことで、他にいい方法があるならば「愚痴」は言わずに前向きに対処した方がいいということを例文は言っているのです。
「愚痴」の反対語
「愚痴」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
「愚痴」には明確な反対語がないのですが、意味合いから「愚痴」の反対の言葉として当てはまるものを紹介しましょう。
- 「ポジティブ」【ぽじてぃぶ】
- 「寡黙」【かもく】
「ポジティブ」【ぽじてぃぶ】
「ポジティブ」とは積極的、肯定的であるという意味で使われることが多い言葉です。
そもそもは、写真の陽画のことです。
「ポジティブな発言はみんなを明るくさせるよ」「あの人はいつもポジティブだね」「ポジティブに考えれば、結局悩みなんて大したことはないのだ」という風に使います。
「寡黙」【かもく】
「寡黙」とは口数が少ないという意味です。
「愚痴」という言葉が言っても仕方がないことを言って嘆くという意味ですから、反対の意味合いとして解釈できなくもありません。
「寡黙な女性」「言いたいことだってあるだろうに、彼はいつも寡黙なのだ」という風に使います。
「愚痴」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「愚痴」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「不服」【ふふく】
- 「繰言」【くりごと】
- 「文句」【もんく】
- 「不平を言う」【ふへいをいう】
- 「恨み言」【うらみごと】
「不服」【ふふく】
「不服」とは納得できないこと、不満に思うことを言います。
「不服を唱えている」「不服そうな顔つき」「何がそう不服なのだ」という風に使います。
「繰言」【くりごと】
「繰言」とは同じ「愚痴」を何度も繰り返して言うことです。
「年をとって繰言が増えている」「お前の繰言などもう聞きたくはない」などと言います。
「文句」【もんく】
「文句」とは不満、苦情といった言い分のことです。
「文句ばかり言って何だよ」「これだけ良くしてもらって、文句を言うなんて信じられない」「何の文句があるのだ」などと使います。
「不平を言う」【ふへいをいう】
「不平を言う」とは満足できなくて心が穏やかにならず、その思いを言うことです。
「そんな不平を言うなんて、ただの我儘だ」「不平不満を言うのはいい加減にしなさい」などと使います。
「恨み言」【うらみごと】
「恨み言」とは恨みを言うことなのですが、残念に思う、不満に思うことが「恨み」に繋がっていくのでしょう。
「恨み言をまだ言っているのか」「いつまでも恨み言を言うのをやめない」などと使います。
「愚痴」の英語と解釈
「愚痴」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“a grumble”、“a complaint”という単語を使います。
例文は“grumble about one's work”(仕事の愚痴を言う)、“He is always grumbling about something”(彼は何かにつけて愚痴が多い)となります。
いかがでしたでしょうか。
「愚痴」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「愚痴」とは言っても仕方がないことを言っては嘆くことです。
確かに言いたくなる気持ちもわかりますが、言い過ぎることには注意した方がいいでしょう。