「実情」とは?意味や使い方!例文や解釈
「実情」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「実情」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「実情」とは?
- 「実情」の表現の使い方
- 「実情」を使った言葉と意味を解釈
- 「実情」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「実情」の反対語
- 「実情」の類語や類義語・言い換え
- 「実情」の英語と解釈
「実情」とは?
「実情」とは「実際のありさま、内面的な状況、本当の事情」といった意味で使う言葉です。
- 「実情」の読み方
「実情」の読み方
「実情」と書いて「じつじょう」と読みます。
「実情」の表現の使い方
「実情」とは、実際はこのようになっている、本当はこうなんだということを言いたい時に使う言葉です。
例えば周りから思われているであろう内容と、実際の状態が違う場合など「実情は〇〇である」という風に言います。
「遊んで暮らしているように思われているが、実情は休みなしで毎日働いている」「贅沢をしているように見えて、質素に暮らしているというのが実情だ」などと使います。
「実情」を使った言葉と意味を解釈
「実情」を使った言い回しをいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使う際の参考にしてみてください。
- 「業界の実情」
- 「実情を話す」
- 「実情を暴露」
「業界の実情」
「〇〇業界の実情」などとよく使われる言い回しですが、意味としては実際のありさま、外側から見ていればわからない内部の本当のところといった意味合いで使われます。
要するに業界の裏事情といった意味合いと同じなのです。
「この業界の実情はひどいものだよ」「華やかに見えるけど、業界の実情を知ったら、仕事をする気は失せるんじゃないかな」という風に使います。
「実情を話す」
「実情を話す」「実情を聞く」といった言い回しもよく使います。
これは、外側から見ている様子だけでなく、本当の事情、内面といった意味で使います。
「我慢していたけれど、実情を話すことに決めた」「実情を話すと決めたからには、退職も覚悟の上だ」などと言います。
「実情を暴露」
「実情を暴露」とは、そのままの通りで、本当のことを明るみに出す、公表するという意味です。
そもそも「暴露」とは他人の秘密、悪事などをあばくという意味ですから「実情を暴露」とは往々にして、その業界や物事などの悪い面を公にするといったことで使います。
いいことに関しては「暴露」とは使うことはないのです。
「実情」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「実情」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「実情」を使った例文1
- 「実情」を使った例文2
「実情」を使った例文1
「普段明るくしているけれど、生活の実情は悲惨だ」
「実情」とは実際のありさま、本当の事情という意味ですが、外面から見てわからないこと、内面的なことに対して使う言葉です。
ですから、普段明るくしている人は外面的には楽しそうに見えるでしょう。
しかし内面は色々と大変で悲惨であるという時に「実情は・・・」という言い回しを使います。
「実情」を使った例文2
「勇気を出して、実情を皆さんにお伝えしようと思います」
「実情」とは本当の事情という意味です。
内面的なことで隠れているとか、知られないようにしていることですから、それを伝えるのは、例文のように、勇気がいることと言えるでしょう。
「実情」の反対語
「実情」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「虚構」【きょこう】
- 「嘘っぱち」【うそっぱち】
- 「虚飾」【きょしょく】
「虚構」【きょこう】
「虚構」とは事実ではないことを作り上げること、またそのようなものを言います。
「虚構の中で生きている」「すべては虚構のようで空しくなってきた」などと使います。
「嘘っぱち」【うそっぱち】
「嘘っぱち」とは嘘を強調した言い方であり、完全なる嘘という意味です。
「そんな嘘っぱち、誰も信じない」「彼女の言ったことは、とんでもない嘘っぱちですよ」という風に使います。
「虚飾」【きょしょく】
「虚飾」とは内容が伴っていない、上辺だけの飾り、見栄のことを言います。
「虚飾に満ちた人生」「虚飾だらけの生活」などと言います。
「実情」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「実情」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「実際」【じっさい】
- 「本当のところ」【ほんとうのところ】
- 「実態」【じったい】
- 「ありのまま」【ありのまま】
- 「偽りのない」【いつわりのない】
「実際」【じっさい】
「実際」とは物事のあるがまま、本当の姿という意味です。
「聞かされていたことが実際はでたらめであるとわかった」などと使います。
「本当のところ」【ほんとうのところ】
「本当のところ」とは、嘘ではなく真実は・・・という意味で使います。
「本当のところはどうなんだ?」「あの会社は、本当のところはかなり荒れているらしい」という風に使います。
「実態」【じったい】
「実態」とは表面からはわかりにくい本当のありさまという意味になります。
「実態を調査する必要がある」「結局遊んでいるというのが実態だ」などと使います。
「ありのまま」【ありのまま】
「ありのまま」とは実際にあった通り、事実のままという意味です。
「ありのままの姿」「ありのままを話す」などと使います。
「偽りのない」【いつわりのない】
「偽りのない」とは真実である、嘘がないという意味です。
「偽りのない話だと思う」「彼女の話は偽りのない本当のことだ」という風に使います。
「実情」の英語と解釈
「実情」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“the actual situation”と言います。
例文は“take the actual situation into account”(実情を踏まえる)となります。
いかがでしたでしょうか。
「実情」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「実情」とは実際のありのままという意味なのですが、内面的なことを言います。
本当の気持ち、隠れている事情といったことに「実情」という言葉を使います。
単純に、外面的に表れていることであれば「実状」の方を使います。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。