「虚飾」の意味とは?「虚飾」と「粉飾」の違い・対義語・読み方・英語・類語
「虚飾」という言葉は聞いたことがある、耳にしたことがあるといった方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、意味・例文や解釈・英文なども含めてご紹介するので、参考にしてください。
目次
- 「虚飾」の意味とは?
- 「虚飾」の読み方
- 「虚飾」の英語(解釈)
- 「虚飾」と「粉飾」の違い
- 「虚飾」の言葉の使い方
- 「虚飾」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「虚飾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「虚飾」の類語や類義表現
- 「虚飾」の対義語
「虚飾」の意味とは?
「虚飾」の意味は、中身のない上っ面だけの飾り・実質が伴わないのに、外見だけいいように飾ることなど。
中身を伴わずに外見だけとりつくろった感じの方です。
なので、外見だけだとかっこよく見えますが、少し話してみると中身の良さを感じない、うわべだけの人柄だなぁと思うなど、「虚飾」はそういう意味を含んでいるんだなぁと把握できるはずです。
「虚飾」の読み方
「虚飾」の読み方は、「きょしょく」となります。
「虚飾」の英語(解釈)
「虚飾」の英語解釈は、“affectation”、形式ばった表現だと“ostentation”です。
英語では熟語として活用したり、主語など前後関係によって表現の仕方も変化します。
いくつか例文や解釈などご紹介するので参考にしてください。
- “ostentatious display of elegance.”
- “He is affected.”
- “He is fond of ostentation.”
“ostentatious display of elegance.”
「優雅さの虚飾」といった意味になります。
表面上において優雅さを気取っていたとしても、内面は全く薄っぺらな感じ。
といった意味を踏まえています。
表面と中身が伴っていない様子を感じ取れるはずです。
“He is affected.”
あの人は虚飾がある」
あの人は、表面上は良い人や人格者に見えたとしても中身は偽っているようなタイプだ。
といった意味を踏まえているので、付き合う場合には、用心した方が良いといった意味にも捉えることができます。
なので、しっかりと理解した上で付き合う場合には、気にかけながら距離をおくべきだと思うでしょう。
“He is fond of ostentation.”
「虚飾を好む」
彼は外見と中身の偽りを好む傾向にあるといった捉え方ができます。
なので、実行や行動と発言が伴わない様子がわかるはずです。
彼の好みや性格など「虚飾」だということをハッキリと記載されているので、話す際にも意識しておくと、やはりそういった部分を考慮できます。
「虚飾」と「粉飾」の違い
「虚飾」と「粉飾」の違いについてご紹介します。
「粉飾」に関しては、「相手の目をごまかすために飾ること」を意味しているので、悪い内容を隠し、実態を見せないようにするなど、うわべを立派に見せようとすることです。
なので、第三者をごまかすために悪意をもって外見を立派に見せることを意味しています。
「虚飾」は、見栄を張るために外見を飾ることで、一見華やかに見えますが、内容が伴わないのに外見ばかり取り繕ったり飾るなど意味しています。
「虚飾」と「粉飾」の違いは、この文章から比較して違いが分かるはずです。
「虚飾」の言葉の使い方
「虚飾」の言葉の使い方についてご説明します。
「虚飾」という言葉は耳にしたことはあるけど、よく意味を理解していないといったケースもあり、やはりきちんと使い方など把握しておくことで上手に文章作成することができるので、ここで活用など理解しておきましょう。
「虚飾」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
「虚飾」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)ご説明します。
- 「虚飾の美」
- 「虚飾なく」
- 「虚飾癖」
- 「虚飾を排する」
「虚飾の美」
「虚飾の美は、すぐに本性がバレる」
偽った美しさは、すぐに本性がバレますという意味です。
偽った、取り繕う美しさは、本当の美しさではないので、すぐに本性が分かることを意味しています。
なので、外見がとても美しいと思っても、実際はメイクでごまかしたり、本当はもっと地味な印象だったなど、「虚飾の美」とは偽った美しさです。
「虚飾なく」
「虚飾なく、素直な性格だと人から好まれます」
偽りがない、素直な性格だと人から好まれますという意味です。
偽った性格だと人も遠ざかっていきますし、次第に離れていくので、やはり偽りがなく本音で会話できるような性格・人柄だと人から好まれるという意味を含めています。
「虚飾癖」
「あの人は虚飾癖があるから、お付き合いする際には気をつけた方がよい」
あの人は外見はよく見えるけど中身が伴っていないので、お付き合いする時には気をつけた方がよいという意味です。
やはり外見はとても良い人に見えても中身は全く違う、中身が伴わない人だということがイメージできます。
「虚飾を排する」
「自分自身、虚飾を排することでシンプルな生き方になった」
自分自身、偽ったり取り繕ったりすることを辞めたことで、シンプルな生き方になったと感じるようになったという意味です。
等身大の自分と向き合っているような、そういう印象を受ける方もいらっしゃるでしょう。
自分の心に素直になるような「虚飾を排する」ことは、そういう意味だと読み取れます。
「虚飾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「虚飾」を使った例文や短文など(意味を解釈)ご紹介するので参考にしてください。
- 「虚飾」を使った例文1
- 「虚飾」を使った例文2
「虚飾」を使った例文1
「あの人は虚飾なタイプだから、付き合う時は気をつけた方が良いよ!」
あの人は、偽りが多いタイプだから、付き合う時には気をつけた方が良いよという意味です。
あの人を知っている方が、友人や知人へアドバイスしている様子が分かるでしょう。
外見と中身が伴わない内容な感じなので、けっこう印象としても大きく違いがあるだろうなぁと分かるはずです。
「虚飾」を使った例文2
「彼女は虚飾や邪心がないので、とても付き合いやすい」
彼女は偽った心や邪心がないので、とても付き合いやすいという意味です。
人を疑ったり、偽った心や邪心がないので、人として付き合う場合にとても気持ちよくお付き合いできるうなタイプだと読み取ることができます。
「虚飾」の類語や類義表現
「虚飾」の類語や類義表現は「虚栄」「見栄」と表現することができ、いくつか例文や解釈をご紹介します。
- 「虚栄」
- 「見栄」
「虚栄」
「彼の虚栄は、ミエミエなので話を聞いていると疲れる」
彼の偽った言葉や言動は、ミエミエなので話を聞いていると疲れるといった意味です。
彼の偽りなどの様子は第三者からすると疲れることが読み取れます。
「見栄」
「彼女は見栄張りでプライドが高く、会話すると疲れます」
彼女はプライドが高く偽った言動などもあり、会話すると疲れます。
彼女の性格は「虚飾」であることが理解できるはずです。
「虚飾」の対義語
「虚飾」の対義語は、「誠意」です。
例文や解釈をご紹介します。
「彼は誠意ある態度で仕事をしている」
「彼は偽った気持ちがなく、きちんと仕事に対して真面目に取り組んでいます」という意味で、真面目にコツコツと取り組む様子が伝わります。
「虚飾」は、普段あまり耳にしたことがないという方もいらっしゃいますが、ここでは意味・例文や解釈、英語表現・類義語や対義語も含めご紹介しました。
ご自身で理解し、そして文章作成する時には用いてみると、かなりスマートな文章を作成することができます。