「虚構」とは?意味や使い方!例文や解釈
「虚構」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「虚構」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「虚構」とは?
- 「虚構」の表現の使い方
- 「虚構」を使った言葉と意味を解釈
- 「虚構」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「虚構」の反対語
- 「虚構」の類語や類義語・言い換え
- 「虚構」の英語と解釈
「虚構」とは?
「虚構」とは事実ではないことを事実らしく作ること、また作り上げられたものを言います。
文芸作品においては、作者の想像力で実際にはないことを真実のように書くことで「フィクション」のことです。
- 「虚構」の読み方
「虚構」の読み方
「虚構」と書いて「きょこう」と読みます。
「虚構」の表現の使い方
「虚構」とは事実ではないこと、作り上げること、作り上げられたものに対して使います。
例えば「あなたの言うことは虚構に過ぎない、もっと現実的に考えて」とは、良く言えば理想、悪く言えば都合よく作り話をしているといった意味合いです。
「虚構」とは事実ではないことをあたかも本当のことのように作り上げることです。
現実的にはできないようなことも、さもできるかのように語るのは、その場は何となく納得させられてしまいますが後々所詮は「虚構」と気がつくのです。
またドラマ、小説、映画などは「虚構」(フィクション)のものも多いのです。
「虚構」に対して、事実のものは「ノンフィクション」という言葉で言い表します。
「虚構」を使った言葉と意味を解釈
それでは「虚構」を使った言葉とその意味を説明していきます。
実際に使う時の参考にしてみてください。
- 「虚構作品」
- 「虚構に過ぎない」
- 「(そんなものは)虚構だ」
「虚構作品」
「虚構作品」とは、事実ではない話、ドラマ、映画といった意味で使います。
事実ではないことをいかにも事実のように製作者が作り上げている作品ということです。
「これはノンフィクションっぽいけど、実は虚構作品なんだよね」「かなり現実に近いが、これは虚構作品である」という風に使います。
「虚構に過ぎない」
「虚構に過ぎない」という言い回しは、あまりいい意味合いで使わずどちらかと言えば「作り物だ」「事実ではない」といったことを言い表しています。
「素晴らしい作品ですねと言われたところで、自分としては所詮は虚構に過ぎないとどこか冷めている」「表面上は取り繕っているが、この関係性は虚構に過ぎない」などと使います。
「(そんなものは)虚構だ」
物事に対して「それは事実ではない」とか「作り上げられたことだ」という時に「虚構である」「虚構だ」と使います。
さすがに「嘘だ」とか「偽物」だとはストレート過ぎますので「虚構」という言葉を当てるのですが、意味合いとしては同じようなことです。
「同業者同士、皆で仲良く楽しくなんて、そんな世界は虚構だ」「何がノンフィクション小説だ、これは全てにおいて虚構だ、あいつの作り上げた話だよ」という風に使います。
「虚構」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「虚構」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「虚構」を使った例文1
- 「虚構」を使った例文2
「虚構」を使った例文1
「彼女の中では虚構が現実になっているのだろう」
「虚構」とは事実ではないことを事実らしく作ることを言います。
自分にとって現実が受け入れられない時は自分が作り上げた「虚構」が現実と思い込むことはあります。
現実逃避とも言います。
「虚構」を使った例文2
「あんな虚構まみれの生活を送って、一体何が幸せなのか私には理解できないよ」
事実ではないことをさも現実のように作り上げることが「虚構」です。
そのような現実ではないことにまみれた生活とは、本当ではない、嘘の生活、上辺だけ繕っている生活ということになりますので、自己満足、現実逃避の生活が何がいいのかわからないと例文は言っているのです。
「虚構」の反対語
「虚構」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「事実」【じじつ】
- 「真実」【しんじつ】
「事実」【じじつ】
「事実」とは現実に起こり、存在する事柄です。
本当のことという意味です。
「この話は全て事実なのです」「事実だけ伝えて欲しい」という風に使います。
「真実」【しんじつ】
「真実」とは嘘、偽りがないことを言います。
「真実を語ってください」「真実なのかどうかまだわからない」などと使います。
「虚構」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「虚構」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「物語」【ものがたり】
- 「仮構」【かこう】
- 「幻想」【げんそう】
- 「ノベル」【のべる】
- 「小説」【しょうせつ】
「物語」【ものがたり】
「物語」とは、あるまとまった内容のことを話すこと、創作文学のことです。
「悲しい物語は嫌いだ」「面白い物語を読みたい」などと使います。
「仮構」【かこう】
「仮構」とは仮に作り、構えることを言います。
無いことを仮にあるとすること、それを前提として組み立てた事柄を言います。
「私の仮構の世界なので事実ではないですよ」「事件を仮構して、悪い評判を流すとは何とも悪質である」という風に使います。
「幻想」【げんそう】
「幻想」とは現実にはないことを思い描くこと、またそのような思いのことを言います。
「勝手な幻想を抱かないで欲しい」「幻想文学は自分にはよくわからない」などと使います。
「ノベル」【のべる】
「ノベル」とは長編の小説のことを言います。
「小説」【しょうせつ】
「小説」とは文学の一形式のことで、作者が自由な方法、スタイルで人間、社会などを描くことを言います。
「この小説はとてもよくできているね」「彼女のエッセイよりも小説の方が私は好きだ」などと使います。
「虚構」の英語と解釈
「虚構」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“a fiction”という単語を使います。
例文は“separate fact from fiction”(事実と虚構を区別する)となります。
いかがでしたでしょうか。
「虚構」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「虚構」とは事実ではないことを事実らしく作り上げることでフィクションとも言います。
映画、ドラマ、小説などに使われることが多いでしょう。
それ以外で使われる「虚構」はあまりいい意味合いではないこともありますので注意してください。
それでは言葉の意味を正しく理解して使っていきましょう。