「レッテル」とは?意味や使い方!例文や解釈
「レッテル」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「レッテル」という言葉を使った例文や、「レッテル」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「レッテル」とは?
- 「レッテル」の類語や類似表現や似た言葉
- 「レッテル」を使った例文や短文など
「レッテル」とは?
「レッテル」という言葉を知っているでしょうか。
「あいつはひどい人だというレッテルを張る」などと、「レッテル」という言葉を使った経験があるかもしれません。
一方で、「レッテル」という言葉をまるで知らない人もいるでしょう。
そこで「レッテル」という言葉の意味を紹介します。
- 「レッテル」の語源
- 「レッテル」の意味
- 「レッテル」の意味
「レッテル」の語源
「レッテル」という言葉は、オランダ語をもとにしてできたカタカナ語になります。
「レッテル」はオランダ語で“letter”と表記します。
“letter”には「文字」や「手紙」という意味があり、さらに「ラベル」という意味もあったとされています。
「レッテル」の意味
「レッテル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「レッテル」には、「商品に張り付けている紙の札」という意味があります。
例えば缶詰に商品名などを書いた紙の札を貼る時、「缶にレッテルを貼る」と表現します。
「レッテル」の意味
「レッテル」にはもう一つの意味があります。
「レッテル」を人や集団に対して使うと、「相手を単純化、類型化する」ことになります。
また一般的には、「レッテル」や「レッテルを張る」には、「一定の悪い評価を与えること」という意味があります。
例えば、一人の人間には、良い面も悪い面もあるはずです。
しかし、「レッテル」を張ると、相手を単純化してしまいます。
例えば「ひどい人」という「レッテル」を張ると、その人の良い部分や、ユニークな部分が消えて、単純な悪人になってしまいます。
このように、相手を単純化、類型化すること、一定の悪い評価を与えることという意味が、「レッテル」や「レッテルを張る」という言葉にあります。
「レッテル」の類語や類似表現や似た言葉
次に「レッテル」の類語や類似表現を紹介します。
「レッテル」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「ラベル」【らべる】
- 「名札」【なふだ】
- 「色眼鏡で見る」【いろめがねでみる】
- 「烙印を押す」【らくいんをおす】
- 「決めつける」【きめつける】
「ラベル」【らべる】
「ラベル」には、「小型の張り紙」「小型の張り札」という意味があります。
「品質を保証するラベル」「ラベルを見て、どのような商品なのか判断する」などという使い方をします。
栄養成分表や、原材料などをチェックするために「ラベル」を見る方も多いのではないでしょうか。
「名札」【なふだ】
「名札」には、「名前を記した札」という意味があります。
カタカナ語では「ネームプレート」と言います。
「胸に名札を付ける」「名札が見えるようにする」などという使い方をします。
小学生や中学生、会社員も、「名札」をして仕事をするでしょう。
「色眼鏡で見る」【いろめがねでみる】
「色眼鏡」には「着色したレンズをはめたメガネ」「サングラス」という意味があります。
さらに一般的な意味として「偏った見方」「先入観に支配された見方」などの意味があります。
例えば「Aは悪い人だ」という先入観がある人は、Aさんがどんなに良い行いをしても、悪い人に見えてしまいます。
このような先入観に支配された、物の見方をする人を、「あの人は色眼鏡を掛けている」などと表現します。
「烙印を押す」【らくいんをおす】
「烙印を押す」には、「特定の見解や評価と、強く結びつけること」という意味があります。
例えば、罪を犯した人は、「罪人」という見方と、罪を犯した人を強く結びつけようとされます。
そのため、一生「罪人」という評価を抱えたまま生きることもあります。
牛に熱した鉄でマークを付けることを「烙印を押す」と言いますが、人に対しても、そのようなマークを付けるような時、「烙印を押す」という言葉を使います。
「決めつける」【きめつける】
「決めつける」には「周囲の意見を受け入れず、一方的な判断をすること」という意味があります。
「あいつは何でも決めつける癖がある」「決めつける人は、扱いにくい」などという使い方をします。
「レッテル」を使った例文や短文など
次に「レッテル」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「レッテル」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「レッテル」を使った例文1
- 「レッテル」を使った例文2
「レッテル」を使った例文1
「Aさんは会社ではモテないという『レッテル』を張られていたが、素敵な女性と結婚した」
この例文に登場するAさんのように、何かがきっかけで「モテない」「恋愛に向かないタイプ」などのネガティブな見方が定着してしまっている人がいます。
するとAさんがどんなに魅力的でも、周囲の人はそのように見られなくなってしまいます。
そのため、Aさんは「レッテル」を知っている人と恋愛しにくくなります。
しかし、そのような「レッテル」を知らない人から見れば、Aさんは魅力的に映ります。
社外で素敵な女性と出会い、結婚することもできるでしょう。
このような時、損をしてしまうのは「レッテル」を信じた、Aさんと同じ会社の女性たちかもしれません。
「レッテル」を使った例文2
「性格が悪いという『レッテル』を、はがすのは難しい」
この例文のように、「性格が悪い」「裏で何をしているか分からない」などのネガティブな「レッテル」を張られてしまうと、はがすのが難しいでしょう。
何か良いことをしても、「あれは自分に得するから」「何かしらの計算でしている」などと言われてしまいます。
またミスをしたり、人に厳しく当たれば「やはりあの人は性格が悪い」と言われ、「レッテル」を強化することになります。
このように、一度張られた「レッテル」ははがすのが大変です。
また「レッテル」があると、人をゼロベースで見られず、人間関係を悪くする原因になりかねません。
「レッテル」という言葉について見てきました。
誰かを単純化したり、類型化したり、悪い評価を与える時、「レッテル」や「レッテルを張る」という言葉を使ってみましょう。
また「レッテル」は簡単にはがせるものではないため、軽はずみに誰かに「レッテル」を張るような行為は避けるようにしましょう。