「臍繰り」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「臍繰り」という表現を知っているでしょうか。
漫画などで「臍繰り」という言葉が使われる場合もよくありますね。
ここでは「臍繰り」という表現について紹介していきます。
目次
- 「臍繰り」とは?
- 「臍繰り」の英語と解釈
- 「臍繰り」の語源や由来
- 「臍繰り」を使った例文と意味を解釈
- 「臍繰り」の類語や類義語・言い換え
「臍繰り」とは?
「臍繰り」というのは「臍繰りがね」省略した表現であり、主婦などが倹約や内職をしてこっそり貯めたお金を指しています。
家計をやりくりして何とか倹約し、残ったお金を「臍繰り」として隠しておく主婦もいますし、家族に内緒でアルバイトやパートをし、そこで得たお金を「臍繰り」とする主婦もいます。
「臍繰り」をするのは主婦だけではなく、働いている男性なども「臍繰り」をすることがあります。
例えば忘年会や新年会で何かのゲームをし、賞金をもらった場合など、それを家族に話して家族で使うなどということをせずに自分だけのお金とする場合、それは「臍繰り」と言えるでしょう。
タンス預金と言われる場合もありますが、タンス預金というのはあくまでも家庭内に保管されている、タンスに仕舞われている現金であり、「臍繰り」というのは他の人には内緒のお金になります。
- 「臍繰り」の読み方
「臍繰り」の読み方
「臍繰り」という表現はひらがなで描かれることも多いですし、カタカナで描かれることも多いのではないでしょうか。
「へそくり」と読みますのでしっかりと覚えておきましょう。
「臍繰り」の英語と解釈
「臍繰り」という表現を英語にすると“secret savings”や“pin money”という表現が使えます。
それ以外にも“a nest egg”表現することもあり、例えば「妻は臍繰りでカバンを買ったに違いない」ということであれば“My wife must've bought a bag with her secret savings.”になります。
「臍繰り」の語源や由来
この「臍繰り」という表現にはどのような語源があるのでしょうか。
この表現はもともと「臍繰り金」と呼ばれており、もともと績んだ麻糸を幾重にも巻き付けた「へそ」と呼ばれていたものを繰って貯めたお金のことを「臍繰り」と呼んでいたのです。
ここから「臍繰り」という表現ができあがりました。
「臍繰り」いう表記はあて字になります。
「臍繰り」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「臍繰り」を使った例文1
- 「臍繰り」を使った例文2
「臍繰り」を使った例文1
「今まで一生懸命臍繰りを貯めてきたけれど、これでやっとルイヴィトンのバッグが買える」
「臍繰り」をする場合、何か欲しいものがあって一生懸命やりくりし、お金も貯めてきた、という人が多いのではないでしょうか。
ブランド物のバッグなどは家計からはなかなか捻出しにくいところがありますよね。
そのため、なんとか自分でお金を貯め、こっそり買いたいと考えている人もいるかもしれません。
欲しいものがあるからお金を貯めるという気持ちはとても大切なものだと言えるでしょう。
優先順位をきちんとつけている証拠です。
「臍繰り」を使った例文2
「妻の臍繰りが見つかって許せなかった」
その一方で、「臍繰り」がばれてしまうと恥ずかしい、パートナーの「臍繰り」を見つけて苛立たしい、などということもあるかもしれません。
「臍繰り」をするために自分なりに家計をやりくりし、お金を貯めているならば問題はないと考える人もいますが、できる限り節約をして家族に無理を強いているのに自分だけお金をしっかりと貯めているということに対し、苛立ちを覚える人もいます。
自分のパートナーの性格を考えた上で、もしも「臍繰り」はばれたら困ると考えるのであれば、「臍繰り」を隠し通す力も必要です。
「臍繰り」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「タンス預金」【たんすよきん】
- 「ポケットマネー」【ぽけっとまねー】
「タンス預金」【たんすよきん】
タンス預金というのは家庭内に保管されている現金を指し、俗語になります。
実際にはタンスは銀行ではありませんので、タンス預金等というものは存在しないのですが、金庫や貯金箱などにお金を貯めている人が多く、タンス預金と言われるようになりました。
欧米ではマットレスの下が最も一般的なタンス預金の場所だと考えられており、日本国内のタンス預金は30兆円から80兆円ほどだと言われています。
「ポケットマネー」【ぽけっとまねー】
ポケットマネーというのは小遣い銭という意味であり、臨時費のための現金という意味になります。
生活費とは別に自由に使えるお金という意味です。
「臍繰り」を貯めている人も多いのではないでしょうか。
ただ単にタンス預金になっている場合は利子等がつかないですので、銀行に預けた方が良い場合もあります。
欲しいものがあるならば、しっかりとお金を貯められると良いですね。