「言質」とは?意味や使い方!例文や解釈
「言質」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「言質」という言葉を使った例文や、「言質」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「言質」とは?
- 「言質」の類語や類似表現や似た言葉
- 「言質」を使った例文や短文など
- 「言質」の英語
「言質」とは?
みなさんは「言質」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンで「言質を与えるような発言は控えるように」などと、言われた経験があるかもしれません。
一方で、「言質」という言葉をまるで知らないという人もいるでしょう。
そこで「言質」という言葉の意味を紹介します。
- 「言質」の読み方
- 「言質」の意味
「言質」の読み方
「言質」は「げんち」と読みます。
「げんしち」「ことしち」「げんしつ」などと読み間違えないようにしましょう。
これを機会に「言質」は「げんち」と読みましょう。
「言質」の意味
「後に証拠となる言葉」
「言質」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「言質」には、「後々の証拠になるような言葉」という意味があります。
「言質を与えるような発言」とは、後に証拠になってしまうような発言ということになります。
社交辞令のつもりで、「次回は、半値にします」などと言ってしまい、それを相手が本気にしてしまった場合、もめることになるかもしれません。
「あの時、ああ言ったじゃないですか」と言われないように、「言質を与えない」こともビジネスシーンでは必要でしょう。
このように「言質」には、「後々の証拠になるような言葉」という意味があります。
「言質」の類語や類似表現や似た言葉
次に「言質」の類語や類似表現を紹介します。
「言質」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「物証」【ぶっしょう】
- 「口実」【こうじつ】
- 「言い草」【いいぐさ】
- 「名目」【めいもく】
- 「根拠」【こんきょ】
「物証」【ぶっしょう】
「物証」には、「品物による証拠」という意味があります。
「物的証拠」を縮めた言葉が、「物証」です。
「言質」は「言葉による証拠」のため、「物証」と「言質」はセットになるかもしれません。
犯罪捜査の時等には、「物証」を探すため、警察官が必死で捜索することもあります。
「口実」【こうじつ】
「口実」は「こうじつ」と読みます。
「口実」には、「言い逃れの言葉や材料」「本来の目的を隠す理由」という意味があります。
例えば、会社をずる休みする時に、同僚や上司に追及されないよう、言い逃れのセリフを考えるかもしれません。
例えば「体調が悪い」というのは、言い逃れのための材料のひとつになります。
このような時、「体調が悪いのを口実に、会社をずる休みする」などと表現します。
「口実」にはあくまで「表向きの理由」という意味があり、基本的に嘘だったり、理由にならないような理由であることが多くなっています。
「言い草」【いいぐさ】
「言いぐさ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「言いぐさ」には、「口実」「言い訳」という意味があります。
病気を口実にして、会社をずる休みする、という文章は、病気を「言いぐさ」にずる休みすると言い換えられます。
また、誰かの口実があまりにも嘘っぽく程度がひどい時は、「なんて言い草だ」などとツッコむこともあります。
「名目」【めいもく】
「名目」は、「何かをするための表向きの理由」「口実」という意味があり、「言いぐさ」とも似た意味を持ちます。
例えば飲み会に行きたくない時に、「Aさんに会いたくない」という本当の理由があるかもしれません。
しかし、正直にそう言ってしまえば、Aさんとの人間関係を打ち切ることになります。
飲み会の雰囲気も悪くなるでしょう。
そこで「残業しなくてはいけない」などと表向きの理由を言います。
この場合は、「残業という名目で、飲み会をキャンセルする」などと表現できます。
時には正直に理由を話すのではなく、「名目」を用意することが、相手にとっても優しいケースがあります。
「根拠」【こんきょ】
「根拠」には、「物事が存在したり成立したりするための理由になるもの」という意味があります。
何かを発言する時は、必ず「元になる理由」があるはずです。
会議中に誰かが発言した時に、元になる理由が気になるかもしれません。
そのような時は、「発言の根拠を示せ」などと追及します。
「言質」を使った例文や短文など
次に「言質」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「言質」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「言質」を使った例文1
- 「言質」を使った例文2
「言質」を使った例文1
「慎重に相手の『言質』を取り、契約を進める」
この例文のように、ビジネスシーンで契約を結ぶことは重要で慎重を期すべきものでしょう。
そのため「本当に大丈夫ですか」「間違いありませんね」などと確認し、相手の後に証拠になるような言葉をもらっておきます。
その上で慎重に契約の話を進めて、ついに契約を結ぶことになります。
後で言い逃れができないよう、面倒だと思っても、何回も「言質」を取ることが、契約に失敗しないためには大切かもしれません。
「言質」を使った例文2
「『言質』を取られてしまったら、後で立場が悪くなるかもしれない」
この例文のように「言質」は、言葉による「証拠」のため、取られてしまうと後で立場が悪くなるかもしれません。
例えば夫婦間でも、安請け合いをして、その言葉を「言質」に取られてしまうと面倒なことになるかもしれません。
奥さんが、夫が子供の面倒を見ずに、ゴルフに行くのを反対した時、夫が「今日、ゴルフに行かせてくれたら、一生、皿洗いを担当する」などと言って、それを「言質」に取られてしまうと、本当にずっと皿洗いしなければならなくなるかもしれません。
そのような状況を回避するため「子育てにもっと協力するから」「家族を大切にするから」などと、あいまいな言葉でごまかした方が「言質」にはなりにくいかもしれません。
「言質」の英語
「言質」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「言質」は英語で、“promise(プロミス)”と表現できます。
“promise”には「約束」「言質」という意味があります。
「言質」を英語にしたい時は、“promise”という英語を使ってみましょう。
「言質」という言葉について見てきました。
ビジネスシーンや恋愛の場面で「後に証拠になるような言葉」を他の言葉に変えたい時、「言質」という言葉を使ってみましょう。