「口実」とは?意味や使い方!例文や解釈
「口実」という表現は「病気を口実にして休みました」や「相手を糾弾する口実を探しています」などの文章で使われますが、「口実」にはどのような意味があるのでしょうか?
「口実」の表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・口実と言い訳の違い・英語」などについて、詳しく解説していきます。
目次
- 「口実」とは?
- 「口実」の表現の使い方
- 「口実」を使った言葉と意味を解釈
- 「口実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「口実」と「言い訳」の意味の違い
- 「口実」の類語や類義語・言い換え
- 「口実」の英語と解釈
「口実」とは?
「口実」という表現は、「言い訳(弁解)や言い逃れ(責任逃れ)の材料・理由になるもの」を意味しています。
また「口実」という表現は、「非難・攻撃などの言いがかりをつけるための材料・理由」を意味している表現でもあります。
「口実」の古語的な意味として、「普段よく口にしている言葉・言い種(いいぐさ)」という意味合いもあります。
- 「口実」の読み方
「口実」の読み方
「口実」の読み方は、「こうじつ」になります。
「口実」の表現の使い方
「口実」の表現の使い方は、「言い訳・弁解・言い逃れ・責任逃れをする時の材料(理屈・理由)になるもの」を指示して使うという使い方になります。
この意味の「口実」は、「口実にする・口実を作る・口実を設ける」といった慣用句で使用されることが多くなります。
例えば、「その日は家にいないという口実を作って、訪問をお断りしました」といった文章で使うことができます。
また「口実」という表現は、「非難・批判のような言いがかりをつけて攻撃するための材料・理由」の意味でも使用することができます。
例えば、「目つきが気に食わないという口実で、上司から連日のように罵倒されていました」などの文章で使われます。
「口実」を使った言葉と意味を解釈
「口実」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「口実にする」【こうじつにする】
- 「口実を探す」【こうじつをさがす】
- 「口実を与える」【こうじつをあたえる】
「口実にする」【こうじつにする】
「口実にする」という表現は、「言い逃れの理由にすること」や「責任逃れの理屈にすること」を意味しています。
例えば、「高齢の義母の介護を口実にして、彼女は欠勤を繰り返していました」といった文章で使用することができます。
「口実を探す」【こうじつをさがす】
「口実を探す」という言葉は、「相手を非難したり攻撃したりするための材料・理屈を探すこと」や「言い逃れするための理由を探すこと」を意味しています。
例えば、「同級生の友達を仲間はずれにしていることを正当化する口実を探していました」などの文章で使われます。
「口実を与える」【こうじつをあたえる】
「口実を与える」という表現は、「相手に自分を非難(批判)したり追及したりする材料・理由(手がかり)を与えること」を意味しています。
例えば、「あなたが長年にわたって生活費を家庭に入れていなかったことが、妻が浮気を正当化する口実を与えることになりました」といった文章で使用することができます。
「口実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「口実」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「口実」を使った例文1
- 「口実」を使った例文2
「口実」を使った例文1
「仕事が多忙であることを口実にして、パートナーと親密なコミュニケーションを取ることを避けていました」
この「口実」を使った例文は、「仕事が多忙で時間を取れないことを言い訳(責任逃れ・自己弁護)の材料・理由にして」という意味合いで、「口実」という表現を使用しています。
「口実」を使った例文2
「手ごわいライバルとして戦っている彼を、みんなの前で厳しく非難できる口実を探していました」
この「口実」を使った例文は、「口実」という表現を、「みんなの前で厳しく非難(攻撃)することを正当化できる材料や理由を探していた」という意味を持つ文脈で使っています。
「口実」と「言い訳」の意味の違い
「口実」という表現は、「弁解(言い訳)・責任逃れをするための理屈・材料」や「相手を非難したり攻撃したりすることを正当化する理屈・材料」のことを意味しています。
それに対して、「言い訳」という表現は、「自分の責任を免れるために言う理屈・理由」や「上手くいかなかったことに対して自己弁護する言葉」のことを意味しているという違いがあります。
「口実」と「言い訳」には「言い逃れ・責任逃れをするための理屈や材料」という共通の意味もあるのですが、「言い訳」は「自己弁護」に意味の重点があり、「口実」のような「相手を非難・攻撃するための材料」という意味のニュアンスがない違いがあるのです。
「口実」の類語や類義語・言い換え
「口実」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。
- 「言い訳・弁解」
- 「責任逃れ・非難の材料」
- 「言い種・物言い」
「言い訳・弁解」
「口実」という表現は、「物事が上手くいかなかった時の言い訳」や「自分に落ち度がなくて悪くないこと(自分にはその問題の責任がないこと)を説明する弁解」のことを意味しています。
その意味から、「口実」とほとんど同じような意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「言い訳・弁解」を指摘できるのです。
「責任逃れ・非難の材料」
「口実」という表現は、「自分の責任を免れるための理屈」や「相手を非難したり攻撃したりするための材料・理由」を意味しています。
この意味合いから、「口実」と良く似た意味を持つ類義語として、「責任逃れ・非難の材料」という表現を上げることができるのです。
「言い種・物言い」
「口実」の古語的な意味として、「日常的に話している時の物言い」や「普段よく言葉にしている言い種」があります。
「言い種」という表現は、「普段の物言い・よく使う言葉・いつもの話し方」のことを意味しています。
その意味合いから、「口実」という表現は「言い種・物言い」という表現で言い換えることが可能なケースがあるのです。
「口実」の英語と解釈
「口実」という言葉を英語で表現して、その意味を解釈していきます。
“excuse”(言い訳・釈明・言い逃れ・口実)
“make(find) an excuse”(口実を作る・口実にする)
“explanation”(説明・理屈の言い訳・口実)
“pretense”(見せかけの言い訳・弁解・口実)
“He made an excuse for his absence from meetings.”
「口実」を使ったこの英語の例文は、「彼は会合を欠席する口実を作りました」ということを意味しています。
この記事で説明した「口実」の表現には、「言い逃れ(弁解)・言い訳の材料になるもの」や「非難・批判のような言いがかりの材料・理由になること」などの意味があります。
「口実」の類語・類義語・言い換えとして、「言い訳・弁解」「責任逃れ・非難の材料」「言い種・物言い」などがあります。
「口実」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。