「言質を取る」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは、「言質を取る」という言葉を何処かの場面で聞いたことがあるかもしれません。
この言葉は日常生活の中で使われるより、ビジネスや政治の世界で出てくる言葉です。
そこで、今回は「言質を取る」について説明していくことにします。
目次
- 「言質を取る」とは?
- 「言質を取る」の表現の使い方
- 「言質を取る」の英語と解釈
- 「言質を取る」を使った例文と意味を解釈
- 「言質を取る」の類語や類義語・言い換え
「言質を取る」とは?
「言質を取る」とは、「商談や交渉する場面において、後で証拠となるような言葉を相手から引き出す」という意味がある表現です。
「言」という漢字には「言う」「言葉」や「誓い」という意味があります。
また、「質」は「中身」、「根本」、「事実」といったような意味がある漢字です。
このことから「言質」とは、「後で証拠となるもの」という解釈ができるのです。
「言質を取る」の表現の使い方
「言質を取る」という言葉は、冒頭でも述べたようにビジネスシーンや政治でのやり取りでよく出てきます。
交渉した時、ある約束をした時に、万が一相手が約束を反古にしたり、それまでの考えを豹変させてしまう可能性がある場合があります。
そのようにならないように証拠となる言葉を引き出す時に使われることになります。
「言質を取る」の英語と解釈
「言質を取る」を英語で表現すると、“make someone promise”という言葉で訳すことができます。
「言質を取る」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「言質を取る」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「言質を取る」を使った例文1
- 「言質を取る」を使った例文2
「言質を取る」を使った例文1
「商談の時、さりげなく言質を取ろうしたために、顧客に不信感を与えてしまうことになった」
ビジネスの商談時には、このように「言質を取る」ことは、決して珍しいことでもありませんし、間違ったことでもありません。
しかし、相手の気分を害するようなアプローチは禁物です。
できることなら、議事録を残して相手と自分のサインを記入して、双方で共有する方法がいいでしょう。
「言質を取る」を使った例文2
「あの議員はいつも記者に言質を取られないように、内容を気にして喋っています」
政治家ともなれば、普段の会話も間違った内容ですぐに問題視されます。
うかうかと下手なことは言えないのですが、あまりに発言を控えることも問題だと思えたりもします。
公人の立場なのですから、どうしても言葉のあり方に気を遣ってしまうことは理解できますが。
「言質を取る」の類語や類義語・言い換え
「言質を取る」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「供述を取る」
- 「確言を取る」
- 「証言を取る」
「供述を取る」
「供述」とは、「裁判官や検察官に対して事実について述べたことを残す」という意味になりますが、ビジネスシーンではなく、このように捜査や裁判の時に使われる特定場面での用途になります。
「確言を取る」
「確言を取る」とは、「しっかりと根拠のある言葉や信じるべき言葉を取り残す」という意味になります。
「証言を取る」
「証言を取る」も「言質を取る」の類義語として考えられますが、「ある事実を証明する言葉を残しておくこと」という解釈ができる表現です。
「証言を取る」も商談などで使われるより、警察が捜査している中で出てくる言葉です。
また、ニュース報道でも、対象となる相手のコメントを引き出す時に「証言を取る」が使われます。
「言質を取る」を仕事や政治の場面で使うことは、このような記事の例文からも理解することができたかと思います。
しかし、社会人でも若い世代の人達はこの言葉の意味や使い方に慣れていないかもしれません。
実際に「言質を取る」という場面は、ビジネスシーンでは日常茶飯事で起こることなので、今回を機に使い方を理解して使いこなして欲しいと思います。