「境地」とは?意味や使い方!例文や解釈
「境地」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「境地」という言葉を使った例文や、「境地」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「境地」とは?
- 「境地」の類語や類似表現や似た言葉
- 「境地」を使った例文や短文など
- 「無我の境地」について
「境地」とは?
「境地」という言葉を知っているでしょうか。
みなさんの中には、「厳しい境地に立たされた」経験をした人もいるかもしれません。
一方で、「境地」という言葉をまるで知らないという人もいるでしょう。
そこで「境地」という言葉の意味を紹介します。
- 「境地」の読み方
- 「境地」の意味1
- 「境地」の意味2
「境地」の読み方
「境地」は「きょうち」と読みます。
「けいち」などと読み間違えないように気を付けましょう。
これを機会に、「境地」は「きょうち」と読みましょう。
「境地」の意味1
「境地」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「境地」には、大きく分けて二つの意味があります。
まず「境地」には、「身の置き所」「立場」という意味があります。
「厳しい境地に立たされる」という文章には、「厳しい身の置き所に立たされる」という意味があります。
例えば、会社の派閥争いの中で、厳しい立ち位置を選んでしまい、会社を辞めざるを得ないような時、「厳しい境地」「絶望の境地」に立たされたと表現できるかもしれません。
このように「境地」には、「身の置き所」「立場」という意味があります。
「境地」の意味2
「境地」には、「物事に打ち込んだ結果、得られた心の状態」という意味もあります。
例えば「悟りの境地に達する」という言葉があります。
修行などの成果で、まるで悟ったと思えるような心の状態を得たという意味があります。
このように、「境地」には、「物事に打ち込んだ結果、得られた心の状態」という意味もあるため、「境地」という言葉が出た時は、どちらの意味で使われているか、考えてみるようにしましょう。
「境地」の類語や類似表現や似た言葉
次に「境地」の類語や類似表現を紹介します。
「境地」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「境遇」【きょうぐう】
- 「立場」【たちば】
- 「心境」【しんきょう】
「境遇」【きょうぐう】
「境遇」には、「社会において、人の置かれた位置」という意味があります。
「会社では恵まれた境遇だ」という場合は、会社における位置が恵まれているという意味があります。
「Aさんは仕事ができるが、境遇に恵まれない」という場合は、仕事ができる割に、良い立場に立てないという意味があります。
「立場」【たちば】
「立場」という言葉は、日常的に良く使われています。
「立場」には、「立たされている境遇」という意味があります。
「Bさんは苦しい立場にいる」という場合は、Bさんが苦しい境遇に置かれているという意味があります。
また「立場をハッキリする」という場合は、その人が社会の中でどの立ち位置にいるのか、分かりやすくするという意味があります。
派閥争いのシーンなどで、使われる言葉になります。
「心境」【しんきょう】
「心境」には「心の状態や気持ち」という意味があります。
「心境の変化」という使い方をすることが多く、「気持ちの変化や、心の状態の変化」という意味があります。
例えば、「心境が変化し、転職を決めた」という場合は、気持ちが変化して、仕事を変えることにしたという意味があります。
「境地」を使った例文や短文など
続いて「境地」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「境地」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「境地」を使った例文1
- 「境地」を使った例文2
「境地」を使った例文1
「苦しい『境地』に追い込まれたが、まだ終わっていない」
この例文は、かなり苦しい立ち位置になってしまい、もうゲームオーバーに見えるが、まだあきらめるつもりはないと本人が言っている場面になります。
例えば、戦国武将が、戦に敗れ、自陣奥深くに逃げ帰っている時、周囲から見れば「苦しい立場」「もう天下統一の夢は断たれた」と感じられるかもしれません。
しかし戦国武将本人は、まだあきらめておらず、苦しい立場を脱し、再び天下取りの夢を続けようとしています。
「境地」を使った例文2
「30kmを過ぎると、次第に無の『境地』に入った」
この例文は、フルマラソンを走っているランナーの心の中を文章にしたものです。
マラソンは厳しいスポーツのため、途中で苦しくなり、やめたいと思ったり、歩きたいと思ったりするものです。
しかし、ある程度、苦しさに耐えて走り続けていると、すっと抜けたような気持ちになることがあります。
このような、走ることに打ち込んだ結果、得られた心の状態が「無」だったのかもしれません。
何も苦しさを感じず、辛いとかやめたいと思わずに、走れるようになり、普段よりも好記録でゴールできるかもしれません。
「無我の境地」について
「境地」を使った言葉として、「無我の境地」があります。
「無我の境地」には、どのような意味があるでしょうか。
- 仏教の「無我」について
- 「無我の境地」の意味
仏教の「無我」について
「無我の境地」の「無我」は、もともと仏教用語です。
「無我」とは、「私というものはない」という意味になります。
全てのものは、「無我」で、「私というものはない」、さらに「固定したり変わらないものはない」という意味があります。
「私などというものは、この世界にはない」「だからとらわれる必要ない」という意味になるかもしれません。
「無我の境地」の意味
また一般的に「無我の境地」と言えば、「修行や激しい練習の結果、考えなくても体が自然に動く状態になること」「苦しみや辛いという感情がまるでわかず、物事を最高レベルで実行できる状態」という意味で使われています。
ブルースリーの言葉に、「考えず感じろ」という言葉がありますが、そのような状態にある人の心身の状態を「無我の境地」などと表現します。
あらゆる雑念や煩悩、苦しみから解放されて、体が自動的に反応し、物事を成功させるようなミラクルな状態を「無我の境地」と呼びます。
「境地」という言葉について見てきました。
「境地」には、「立場」という意味と、「物事に打ち込んだ結果、得られた心の状態」という意味があることを知っておきましょう。
そのような立場や状態になった時、「境地」という言葉を使ってみましょう。