「枯淡の境地」とは?意味や類語!表現の使い方
「枯淡の境地」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「枯淡の境地」という言葉を使った例文や、「枯淡の境地」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「枯淡の境地」とは?
- 「枯淡の境地」のそれぞれの意味
- 「枯淡の境地」の類語や類似表現や似た言葉
- 「枯淡の境地」を使った例文や短文など
「枯淡の境地」とは?
「枯淡の境地」という言葉を知っているでしょうか。
誰かから、「最近枯淡の境地に達したね」などと言われた経験があるかもしれません。
一方で、「枯淡の境地」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「枯淡の境地」という言葉の意味を紹介します。
- 「枯淡の境地」の読み方
- 「枯淡の境地」の意味
「枯淡の境地」の読み方
「枯淡の境地」は「こたんのきょうち」と読みます。
「枯淡」は「こたん」、「境地」は「きょうち」と読みます。
これを機会に、「枯淡の境地」は「こたんのきょうち」と読みましょう。
「枯淡の境地」の意味
「枯淡の境地」の意味を紹介します。
「枯淡の境地」には、「俗っぽさのない、ありのままの姿」「世俗的でない、あっさりした性質」などの意味があります。
人に好かれようと必死になったり、派手さを求めて奇抜な行動をするのではなく、あっさりとそのままの言動を大切にする心の状態に到達している人のことを、「枯淡の境地」と言います。
「枯淡の境地」のそれぞれの意味
「枯淡の境地」を分解して意味を解釈していきます。
「枯淡」と「境地」には、それぞれどのような意味があるでしょうか。
- 「枯淡」の意味
- 「境地」の意味
「枯淡」の意味
「枯淡」には、「人柄や、性質などがあっさりしていること」という意味があります。
また「世俗的な名利にとらわれない様子」という意味もあります。
このように、俗っぽさがなく、あっさりした性質のものを「枯淡」と言います。
「境地」の意味
「境地」には、どのような意味があるでしょうか。
「境地」には、「その人の置かれている立場」という意味があります。
また「ある段階に達した心の状態」という意味があります。
この場合は「悟りの境地」などという使い方をします。
さらに「芸術などの分野や世界」という意味もあります。
「彼ならでの境地を切り開く」などという使い方をします。
「枯淡の境地」の類語や類似表現や似た言葉
「枯淡の境地」の類語や類似表現を紹介します。
「枯淡の境地」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「幽遠の趣」【ゆうえんのおもむき】
- 「幽玄の世界」【ゆうげんのせかい】
「幽遠の趣」【ゆうえんのおもむき】
「幽遠の趣」は「幽遠の趣」と読みます。
「幽遠の趣」には、「俗を離れて、先が見えないほど奥深くはるかな味わい」という意味があります。
山の奥深くなどにある、何とも言えない味わい深さを「幽遠の趣」と言います。
「幽玄の世界」【ゆうげんのせかい】
「幽玄の世界」には、「奥深くて計り知れないほどの世界」という意味があります。
えも言われるほど深い味わいのある世界に対して、「幽玄の世界」という言葉を使います。
「枯淡の境地」を使った例文や短文など
「枯淡の境地」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「枯淡の境地」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「枯淡の境地」を使った例文1
- 「枯淡の境地」を使った例文2
「枯淡の境地」を使った例文1
「Aさんは『枯淡の境地』に達しているため、飾ったり気取ったりしない」
この例文のように見栄や外聞を捨てて、あっさりとした、たたずまいでいられる人は、「枯淡の境地」に達した人です。
Aさんのような人は、派手さはないものの、付き合ってみると味わい深い人でしょう。
「枯淡の境地」を使った例文2
「この絵画は『枯淡の境地』に入っている」
この例文のように地味に見えながら、芸術性の高い絵画があります。
このような、一見すると淡泊に見えながら、深い味わいのある作品を「枯淡の境地」にある作品と言います。
「枯淡の境地」という言葉について見てきました。
聞き慣れない言葉ですが、これを機会に「枯淡の境地」という言葉を使っていきましょう。