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「期待に沿う」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】

「期待に沿う」という表現を聞いたことがあるでしょうか。

これはビジネスシーンでよく使われる表現であり、社会人として生活するからにはぜひ知っておきたい表現の1つです。

それならば、きちんと理解してこの言葉をつかえているでしょうか。

ここでは「期待に沿う」という表現の意味や使い方について紹介します。

尚、ビジネスシーンで使われる場合は「期待に沿う」という表現は丁寧語として使われることが殆どです。

また、使うべきではないシーンもありますので、合わせて覚えておきましょう。

期待に沿う

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「期待に沿う」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「期待に添う」の意味とは?
  • 「期待に添う」の読み方
  • 「沿う」と「添う」の違いはある?
  • 「期待に添う」の言葉の使い方
  • 「期待に添う」を使った例文や短文(解釈)
  • 「期待に添う」の類語や類義表現


「期待に添う」の意味とは?

「期待に添う」の意味とは?

「期待に沿う」というのは相手の要求や期待された内容に答えるという意味であり、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。

例えば「ご期待に添えるよう努力してまいります」「ご期待に添えずに申し訳ありません」などと使われることがあります。

メールや文書で使われる言葉でもありますので、どのシチュエーションで使われる表現なのか、使ってはいけないシーンはあるのか等、しっかりと把握しておきましょう。



「期待に添う」の読み方

「期待に添う」の読み方

「期待に沿う」というのは「きたいにそう」と読みます。

「沿う」はひらがなで書く場合もあります。

「期待に沿う」という言い回しはビジネスシーンではご期待に添うなどと丁寧語で使われることもありますので、丁寧な言い回しも合わせて覚えておきましょう。

「沿う」と「添う」の違いはある?

「沿う」と「添う」の違いはある?

「期待に沿う」という表現は、沿うと記載されることもありますし添うと記載されることもあります。

現実的には大した違いはありませんし、広辞苑にも双方の表記が記載されています。

しかし、厳密には沿うというのは目的に従う、外れないようにする、何か取り囲むように線を引く、流れに従って動く、という意味を持ちます。

そして添うは何かに付け加える、誰かと行動を共にする、という意味を持ちます。

そのため、「期待に沿う」というのは期待された内容や要求にピッタリ従う、「期待に沿う」というのは期待した内容や要求に寄り添うという意味になります。



「期待に添う」の言葉の使い方

「期待に添う」の言葉の使い方

「期待に沿う」という表現はビジネスにおいて使われますが、具体的な仕事を依頼された場合は避けなければならない方言です。

例えば、「今月の売り上げ目標は〇〇円だ」と具体的な数値を示された時、「ご期待に添えるように尽力して参ります」と言ってしまうと不自然であり、失礼にあたります。

もしも具体的な数値を出されたなどという場合は「達成できるように努力します」の方が自然で丁寧です。

「期待に添う」を使った例文や短文(解釈)

「期待に添う」を使った例文や短文(解釈)

それならば、「期待に沿う」という表現は具体的にどのようなシチュエーションで使われるのでしょうか。

ここでは「期待に沿う」という表現の例文をいくつか紹介します。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「ご期待に添えず申し訳ございません」

ご期待に添えず申し訳ございませんという表現は社会人としてぜひ覚えておきたい表現です。

例えば商談を断る時など、相手の期待に応えられない時にこの表現を使います。

ただし、もしもご期待に添えず申し訳ございませんと述べる場合はきちんとフォローを入れるようにしましょう。

例えば、その後に「またの機会がございましたらどうぞよろしくお願い致します」などと加えると丁寧です。

フォローなく謝罪するだけでは失礼になってしまいますので注意が必要です。

例文2

「みなさまのご期待に添えますよう、努めてまいります」

メールや文書で連絡をする時、この表現が使えます。

例えば相手が自分の会社を取引先に選んだ、自分たちのサービスを選んだ、等という場合に「当社をお選びいただきまして、ありがとうございます」とお礼を述べながら期待に添えるように頑張るという言葉を加えると丁寧になるでしょう。

企業に対してのみならず、顧客などにも使得る表現です。

例えば自分たちを選んでくれた顧客に使えると非常に丁寧です。

例文3

「ご期待に添いかねる結果となってしまい、お詫び申し上げます」

ご期待に添えず申し訳ございませんという表現と似ていますが、ご期待に添いかねる結果となってしまい、お詫び申し上げますという表現もぜひ覚えておきたい表現です。

何かが上手くいかなくなった、断らなければならなくなった、例えば明らかにお客様の落ち度による返品で返金対応などができない場合にこの表現が使えます。

この時も後でフォローを入れるようにしましょう。

「次の機会にはぜひ検討させていただきます」などと加えると、ぐっと親切な表現になります。

「期待に添う」の類語や類義表現

「期待に添う」の類語や類義表現

ここでは「期待に沿う」という表現の類義語を紹介します。

ビジネスシーンなどでは様々な言い回しを知っておいた方が良いでしょう。

場面ごとに使い分けができるように、類義語も合わせて覚えておきましょう。

  • 「ニーズに応える」【にーずにこたえる】
  • 「功績を上げる」【こうせきをあげる】

「ニーズに応える」【にーずにこたえる】

相手の期待に応える、という意味で、ニーズに応えるという表現が類義語として使えます。

“needs”(ニーズ)は英語から来た表現であり、求めや要求、需要、必要、という意味があります。

相手のニーズに応えるというのは相手の需要に応える、相手の要求を呑む、という意味になります。

ニーズに応えるというのは「期待に沿う」という類義語になります。

これ以外にニーズに沿う、ニーズに対応する、などという表現もあります。

「功績を上げる」【こうせきをあげる】

昨日を発揮して全体に良い影響をもたらすこと、という意味では功績を上げるという表現を使うことも可能です。

例えば「ご期待に添えるよう努力してまいります」という場合は「功績を上げられるように努力してまいります」という意味になります。

相手の要求に応えるという意味ではなく、相手の期待に応えるという場合は功績を上げるという表現が使えます。

これ以外には成果を上げる、役に立つ、良い仕事をする、などといった表現があります。

icon まとめ

「期待に沿う」という表現は社会人としてぜひ知っておきたい表現であり、日常生活でも使える言い回しです。

沿うという漢字も添うという漢字も間違いではありませんが、ややこしいということで平仮名が用いられることも少なくありません。

漢字を書く時にはどちらを使っても間違いではありませんが、もしも使い分けが可能ならばよりニュアンスが近い方を選ぶと良いでしょう。