「乞うご期待」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「乞うご期待」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「乞うご期待」の使い方や例文を紹介します。
目次
- 「乞うご期待」の意味とは?
- 「乞うご期待」の類語や言い換え・似た言葉
- 「乞うご期待」の言葉の使い方
- 「乞うご期待」を使った例文
- 「乞うご期待」の反対語
「乞うご期待」の意味とは?
「乞うご期待」という言葉があります。
みなさんも、テレビアニメなどを見ていると「乞うご期待」という文字や言葉が目や耳に入ってくると思います。
そんな「乞うご期待」は、何となく意味は分かるものの、本当はどのような意味なのか、つかみにくい言葉と言えるかもしれません。
そこで「乞うご期待」の読み方と意味を紹介します。
- 「乞うご期待」の読み方
- 「乞うご期待」の意味
「乞うご期待」の読み方
「乞うご期待」は「こうごきたい」と読みます。
特に「乞う」を「こう」と読むのは難しいかもしれません。
またすでに「乞うご期待」という言葉を音で耳にして、「こう」を「乞う」と書くのかと知った方も多そうです。
「乞うご期待」の意味
「乞うご期待」の意味は、「ご期待ください」という意味になります。
「乞う」には、へりくだった態度で、頼みごとをする事などの意味があります。
例えば「神に許しを『乞う』」という言葉がありますが、「神様に『許してください』とお願いをする」という意味があります。
「乞う」は「乞食(こじき)」という言葉にも使われています。
かなりへりくだった立場になって使う言葉だという事が、そこからも分かります。
また日常生活で使う事よりも、テレビドラマやアニメなど、連続ものの作品の最後に使われる事が多いという特殊な言葉でもあります。
「乞うご期待」の類語や言い換え・似た言葉
「乞うご期待」の類語や言い換えられる言葉を紹介します。
「乞うご期待」という言葉が、すでに文章のようなので、言い換える言葉も文章のようになります。
- 「期待してください」【きたいしてください】
- 「次回もお楽しみに」【じかいもおたのしみに】
- 「来週も見てね」【らいしゅうもみてね】
「期待してください」【きたいしてください】
「乞うご期待」の「乞う」にはへりくだって願うという意味がありますので、「期待してください」という言葉に言い換える事ができそうです。
「乞うご期待」という言葉には、「ください」という敬語表現が使われていないので、ポップなイメージになります。
しかし「乞う」という言葉が使われているため、謙譲語のような意味合いがあります。
「乞うご期待」って何?と誰かに聞かれた時は、「期待してください」という意味だと答えると間違いなさそうです。
「次回もお楽しみに」【じかいもおたのしみに】
「乞うご期待」とドラマやアニメの最後に字幕が出る時に、「次回も期待していいんだな」と視聴者は思うかもしれません。
その意味で、「乞うご期待」は「次回もお楽しみに」という意味に言い換える事ができます。
これは連続もののドラマやテレビ、連載小説や連載漫画などに限定される言い換えとなります。
しかし、「乞うご期待」という言葉が、そのような場面で使われる事がとても多いので、言い換えの言葉として適切だと言えます。
「来週も見てね」【らいしゅうもみてね】
同じく連続ドラマなどの終わりに流れる「乞うご期待」は、「来週も見てね」という言葉に言い換え可能です。
連続ドラマや連載漫画などの制作人は「来週も見て欲しい」と思っているからです。
もちろん隔週や月刊の連載漫画や、不定期のドラマなどの終わりに「来週も見てね」という言葉を使う事はありません。
「乞うご期待」の言葉の使い方
「乞うご期待」は基本的に、テレビのドラマや連載物の漫画、バラエティ番組などで使われる言葉です。
連載物の場合は、番組の終わりに「来週も乞うご期待」などというテロップが流れる事が多いです。
またこれから始まるドラマやバラエティ番組、新連載の漫画などは、事前予告の番組やページで「乞うご期待」という文字が躍る事になります。
また日常生活でも、「乞うご期待」という言葉を使う事ができます。
例えば主婦が夕食を作る前に、夫や子供に「今日の料理は『乞うご期待』です」などと言う事ができます。
もちろん、仕事を始める前に「今回の企画に『乞うご期待』です」などと言う事も可能です。
このように「期待してください」という意味で、「乞うご期待」はいつでも使う事ができます。
「乞うご期待」を使った例文
「乞うご期待」という言葉を使って文章を作ってみましょう。
日常生活やビジネスシーンで、「乞うご期待」という言葉をどのように使えばいいのか、例文を見る事で理解できるかもしれません。
- 「乞うご期待」の例文1
- 「乞うご期待」の例文2
「乞うご期待」の例文1
日常生活で「乞うご期待」という言葉を使ってみましょう。
そのためには、「期待して欲しい事柄」を探す事から始めます。
自分の特技や趣味を誰かにアピールしたい時に、「乞うご期待」という言葉を使うと良いでしょう。
例えば「私のゴルフの腕前に『乞うご期待』です。きっとコンペで上位入賞できますよ」とか、「私の映画のセレクトに『乞うご期待』!きっとあなたの趣味に合う映画を選ぶから」などと「乞うご期待」を使う事ができます。
しかし、「乞うご期待」と言って、もしも失敗した時、期待に応えられない時に恥ずかしくなるというデメリットがあります。
できるだけ自信がある時に、「乞うご期待」を使いましょう。
「乞うご期待」の例文2
「今日の料理は美味しいの?」などと相手に期待をかけられた時の返事として、「乞うご期待」を使う事ができます。
「乞うご期待」を返事に使う場面を、「乞うご期待」を使った文章にしてみましょう。
「本当に私に似合う洋服を選んでくれますか?」「乞うご期待です」、「パーティの当日、どんな服装で来てくれるの?」「うふふ、乞うご期待」、「また今度デートをしてくれますか?」「…乞うご期待です」などという感じで使えます。
本当に期待させていいかどうか、期待して欲しいかどうかは、言葉や表情のニュアンスで変化を付ける事ができます。
「乞うご期待」の反対語
「乞うご期待」の反対語になるような言葉を紹介します。
「次回への希望を煽る様子」とは反対の意味の言葉です。
- 「期待しないでください」【きたいしないでください】
- 「絶望的です」【ぜつぼうてきです】
「期待しないでください」【きたいしないでください】
「乞うご期待」は「期待してください」と言い換える事ができます。
そのため反対の意味にすると「期待しないでください」になります。
「明日、一緒に買い物行ってくれる?」と聞かれた時に、「乞うご期待」と言った場合は、ほとんど行くというアピールになります。
一方で「期待しないでください」という場合は、「ほぼ行きません」というアピールになります。
また「乞うご期待」という言葉を使う時は、何かを成功させる自信が100%に近いくらいある場合が多いです。
一方で「期待しないでください」という返事をする場合は、成功させる自信が半分以下でしょう。
そのような意味でも、「乞うご期待」と「期待しないでください」という言葉は反対の意味を持った言葉と言えます。
「絶望的です」【ぜつぼうてきです】
「乞うご期待」の反対の意味を持つ言葉のひとつとして、「絶望的です」というフレーズがあります。
例えば難しい仕事を任された時に、「乞うご期待です」と言える人は自信があり、実際に達成可能な仕事なのでしょう。
しかし「絶対に無理だ」という場合もあります。
そして絶対に無理な時は、相手に期待をさせるような言動をするよりも、ハッキリと無理だと言って、相手に次善の策を練ってもらう方がベターです。
そのような時は「絶望的です」と答えるのが適切かもしれません。
「乞うご期待」と「絶望的です」は、まさに180度違うような言葉です。
「乞うご期待」の意味や使い方を見てきました。
商業的に使う時は、いつでも強気で自信満々な姿勢が大切になりますので、「乞うご期待」は欠かせないフレーズかもしれません。
一方で、「乞うご期待」を日常生活で使う時は、自信がある時、それも100%に近いくらいの自信がある時が良いでしょう。
期待をさせて失敗すると気まずいからです。