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「蘊蓄」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】

「薀蓄」という言葉の意味や類語を紹介します。

さらに「薀蓄」の使い方や、「薀蓄」を使った例文を紹介します。

蘊蓄

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「蘊蓄」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「蘊蓄」の意味とは?
  • 「薀蓄」の類語
  • 「蘊蓄」の使い方
  • 「蘊蓄」を使った例文
  • 「蘊蓄を傾ける」


「蘊蓄」の意味とは?

「蘊蓄」の意味とは?

「薀蓄」という言葉を知っているでしょうか。

というよりも、「薀蓄」という言葉を読む事ができるでしょうか。

とても難しい漢字が二つ並んでいますので、読める人の方が少ないかもしれません。

一方で知識が豊富な人、クイズなどが得意なタイプの人なら、すぐに「薀蓄」とは何かがわかると思います。

「薀蓄」という言葉を読める事、意味が分かる事そのものが、「薀蓄」のひとつになるからです。

そこで、知っておくとみんなに自慢できそうな言葉のひとつ、「薀蓄」の読み方や意味を紹介します。

  • 「蘊蓄」の読み方
  • 「薀蓄」の意味

「蘊蓄」の読み方

「薀蓄」「うんちく」と読みます。

「薀蓄」はとても難しい漢字が使われていますので、読めなくても仕方がないでしょう。

ちなみに「薀」「うん」「蓄」「ちく」と読み、それぞれが「積む」「たくわえる」という意味を持っています。

「薀蓄」の意味

「薀蓄」にはどのような意味があるでしょうか。

「薀蓄」「たくわえる」「積む」という言葉が重なってできている言葉です。

そのため「薀蓄」には、「たくわえておく事」という意味があります。

さらに「薀蓄」には、「たくわえた深い知識」という意味もあります。

特に後者の意味で「薀蓄」を使う機会は多くなっています。



「薀蓄」の類語

「薀蓄」の類語

「薀蓄」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。

「薀蓄」は、他のどの言葉と似た意味を持つのかを知っておきましょう。

  • 「教養」【きょうよう】
  • 「素養」【そよう】

「教養」【きょうよう】

「教養」には、学問や知識が身に付いて得た豊かな心という意味があります。

単なる知識自慢ではなく、知識を得た事により、豊かな心が育っていると認められる人は、「教養がある人」と評する事ができます。

またある分野の系統だった知識そのものの事も、「教養」と呼ぶ事があります。

大学などでは、系統立てられた知識を学ぶ事を「教養」を身につけると言います。

「素養」【そよう】

「素養」には、平素から見につけた教養や、技術の下地という意味があります。

例えば「彼には絵の『素養』がある」と言われる時、特別に絵の勉強をしたわけではないのに、いつのまにかきちんとした絵を描く素養が身に付いているという意味があります。

両親の趣味が絵を描く事だとすれば、その子供は「絵の素養」が身につきやすいかもしれません。

また外国で暮らした経験がある人は、外国語の「素養」がある人かもしれません。

「蘊蓄」の使い方

「蘊蓄」の使い方

「薀蓄」はどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。

「薀蓄」には、「たくわえた深い知識」という意味があります。

そこで、誰かの話の中に、その人にたくわえられている深い知識だと感じる部分が合った場合、「薀蓄」という言葉を使ってみましょう。

逆に、昨日放送されていたテレビの中の情報を、翌日に話したとしても、「薀蓄」とは呼べません。

それは、取って出しの知識で、たくわえられた深い知識とは言えないからです。

日頃から情報に耳を傾けていたり、本を読んだり雑誌を読んだりして、時間を掛けて手に入れた知識こそ「薀蓄」と呼ぶのにふさわしい知識です。

特別タイムリーな話題でもない事柄に対して質問をしても、必ず答えをくれるような人は、「薀蓄」の豊富な人と言えるでしょう。



「蘊蓄」を使った例文

「蘊蓄」を使った例文

「薀蓄」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における、「薀蓄」を使った文章を見て、この言葉の具体的な使い方をおぼえて行きましょう。

  • 例文1
  • 例文2

例文1

ビジネスシーンにおける「薀蓄」を使った例文を紹介します。

「会議が始まって1時間が経ち、完全に行き詰まりを見せた。ピリピリした空気が会議室を包み始めた頃、Bさんが一見関係ない過去の案件の話をした。しかしその話が触媒となり、会議が再び活性化する事になった。Bさんの『薀蓄』が、この会議を救う事になった」

Bさんのように、深くて広い知識量を誇る人は、一般の人が思いつきもしないような角度から、会話の材料を授けてくれる事があります。

普段はそれほど活躍しなくても、深い知識を持つ人を、メンバーの中に加えておく事は大切です。

あなたの仕事仲間にも、Bさんのような「薀蓄」マスターがいるでしょうか。

もしいるなら、大切な話し合いの席には、必ず同席してもらいましょう。

例文2

日常的な場面における「薀蓄」を使った例文を紹介します。

「私は好きなアイドルがいて、結成してすぐに応援を始めた。もう10年以上追いかけ続けているため、彼女たちに対する知識は『薀蓄』と呼ぶレベルまで達している。そのため、ネットを通じて様々なファン仲間がいる。上は70代、下は小学生までと、老若男女の友達がいる」

アイドルファンの人や、アニメファンの人、スポーツファンの人の中に「薀蓄」を持つ人は多いと思います。

好きなものの知識が豊富なので、話す材料に困る事もなく、すぐに仲良くなる事ができるでしょう。

そして実際の年齢という壁を越えた友達ができるかもしれません。

実際に、40代の男性と10歳の男性が、同じアイドルのファンとして交流を深めるような例はよくあります。

「蘊蓄を傾ける」

「蘊蓄を傾ける」

「薀蓄」には定型句と言えるような言い回しがあります。

それが「薀蓄を傾ける」というフレーズです。

「薀蓄を傾ける」という言葉には、自分がたくわえたありったけの知識を発揮するという意味があります。

例えば、最高の知識を持つ人は誰かを決めるようなクイズ大会に参加する時、「薀蓄」自慢の人は、「薀蓄を傾ける」事でしょう。

一般的な人なら、それほど多く使う機会がないかもしれない「薀蓄を傾ける」という言葉です。

しかし、誰にでもひとつくらい得意分野と呼べるようなジャンルがあるかもしれません。

このようなジャンルの知識を披露する機会を得た時は、「薀蓄を傾ける」事になるかもしれません。

icon まとめ

「薀蓄」という言葉の意味や使い方を見てきました。

何か趣味がある人、コレクター、大好きな誰かがいる人は、「薀蓄」を持っている人だと思います。

普段は披露する機会はなくても、たくわえ続けている知識がきっとあると思います。

いつかその「薀蓄」が世の中を助ける事につながるかもしれません。