「教養」とは?意味や使い方!例文や解釈
「教養」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「教養」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「教養」とは?
- 「教養」の表現の使い方
- 「教養」を使った言葉と意味を解釈
- 「教養」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「教養」の反対語
- 「教養」の類語や類義語・言い換え
- 「教養」の英語と解釈
「教養」とは?
「教養」とは教えて育てることという意味と、社会人として必要な広い、文化的な知識のことを言います。
また養われた品位ということでもあります。
- 「教養」の語源や由来
- 「教養」の読み方
「教養」の語源や由来
「教養」とは、単なる知識だけではなく、精神的、全人的に開化、発展させる為に学び養うことで、学問、芸術などのことを言います。
「教養」という言葉は英語、フランス語では“culture”と言いますが、これはラテン語の“cultura”(耕作)からきています。
土地を耕して作物を育てるように、人の精神を耕す(心を育てる)ことが「教養」であると解されています。
「教養」の読み方
「教養」と書いて「きょうよう」と読みます。
「教養」の表現の使い方
「教養」とは教えて育てること、教育という意味でも使いますし、学問、知識などによって養われた人間性、品位のことでも使います。
どちらかと言えば後者の意味合いで使うことが多いのではないでしょうか。
「教養」とは人間の精神を豊かにして、人格を養い育てていく努力、その成果を言いますので、使い方としては「教養がある」「教養がない」「教養を身に着ける」といった言い方になります。
「教養」を使った言葉と意味を解釈
「教養」を使った言葉、言い回しなどをいくつか紹介します。
意味の解釈もつけていますので、参考にしてみてください。
- 「教養を身に着ける」
- 「教養小説」
- 「教養部」
「教養を身に着ける」
「教養を身に着ける」「教養を身に着けたい」といった言い回しは、日常会話においても聞く機会が多いのではないでしょうか。
これは教育、テストで高得点をとるの為の勉強という意味合いではなく、精神的、人格を高めるといった意味合いでの学問であったり、芸術的なことを言うことが多いのです。
「趣味と教養」といった言い方もしますように、経済的に豊かになる為の行動というよりは、心が豊かになる為に何かに励むといったことになります。
「教養を身に着ける為読書をする」「教養を身に着ける為にも時には美術館に行くようにする」という風に使います。
「教養小説」
「教養小説」とは主人公の様々な体験による、自己形成の過程を書いた小説のことを言います。
発展小説とも言います。
「教養部」
「教養部」とは四年制大学において、一般教育を行う為の教育組織のことを言います。
専門の学部からは独立して置かれていて、初めの二年ほど学生が在籍して学びます。
また「教養学部」とは一般教養を主とする学部のことです。
「教養」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「教養」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「教養」を使った例文1
- 「教養」を使った例文2
「教養」を使った例文1
「ろくに教養も身に着けていないから会話もできない」
本を読まない、ニュースも見ない、新聞も読まないという人は「教養」を身に着けていないと言われることになりますし、会話が成り立たないということにもなります。
「教養」を使った例文2
「いくら見た目ばかり気にして良くしても、教養がないことは、少し話したらわかることだ」
自分の容姿、ファッションなどに気を使うことも大事です。
しかし「教養」がないということは、社会人としては自慢にはなりませんし、マイナスにはたらいてしまいます。
「教養」の反対語
「教養」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「無教養」【むきょうよう】
- 「不学」【ふがく】
「無教養」【むきょうよう】
「無教養」とは「教養」がないという意味で知識がないということです。
「無教養な振舞い」などと言います。
「不学」【ふがく】
「不学」とは学ばないこと、学問のないこと、無学とも言います。
「不学であることに気づいていない」「不学なままでは駄目だ」などという風に使います。
「教養」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「教養」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「育成」【いくせい】
- 「知識」【ちしき】
- 「学識」【がくしき】
「育成」【いくせい】
「育成」とは立派に育て上げることを言います。
「後輩の育成に力を注ぐ」「子どもの育成」などと使います。
「知識」【ちしき】
「知識」とはある物事について知っていること、理解すること、認識することという意味です。
「彼女はそのことに関しては知識がかなりあるようだね」「予備知識はない方がいい」「知識を身に着ける」などと使います。
「学識」【がくしき】
「学識」とは学問と知識という意味になります。
また学問をして、得た高い見識という意味もあります。
「学識豊かな人で憧れる」「学識経験者に意見を聞く」という風に使います。
「教養」の英語と解釈
「教養」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“culture”(長い間に養われた芸術、思想に対する高度な理解、好み)、“education”(教育による知識)と言います。
「教養のある」は“educated”(教育を受けた)、“cultured”(学問や知識を身に着けた)、“sophisticated”(知的に洗練された)という単語を使います。
また「教養のない」は“unducated”、“uncultured”となります。
例文は“acquire culture”(教養を身に着ける)となります。
いかがでしたでしょうか。
「教養」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「教養」とは教えて育てることという意味と、社会人として必要な広い文化的な知識、養われた品位という意味があります。
社会人であれば「教養がない」と人から言われることは恥ずかしいことですから、人に直接言えば相手を見下したり、罵る言葉となりますので使い方に注意も必要です。
それでは言葉の意味を正しく理解して使っていきましょう。