「アウトサイダー」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「アウトサイダー」とは、社会の既存の枠組みや規範から外れて、独自の思想・行動基準を持って行動する人のことです。
「アウトサイダー」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「アウトサイダー」の意味とは?
- 「アウトサイダー」の類語や言い換え・似た言葉
- 「アウトサイダー」の言葉の使い方
- 「アウトサイダー」を使った例文
- 「アウトサイダー」の英語
- 「アウトサイダー」を使った言葉と解釈
「アウトサイダー」の意味とは?
「アウトサイダー」の意味は、「社会の既存の枠組みや既存の文化的規範から外れて、独自の思想・価値観・理念を持って行動する人」になります。
帰属している社会の既存のフレームワーク(枠組み)や常識・文化の規範に従わずに、自分独自の思想や文化、判断基準によって行動する人たちのことをアウトサイダーというのです。
「アウトサイダー」のもう一つの意味として、「集団・社会の外側にいる人。
局外者」という意味もあります。
- 「アウトサイダー」とは既存社会のフレームワークの外にいる人:部外者・普通の人のイメージから離れている人
「アウトサイダー」とは既存社会のフレームワークの外にいる人:部外者・普通の人のイメージから離れている人
「アウトサイダー」というのは、既存の社会や集団の中心的な文化・規範・慣習から距離のある人たちのことであり、既存社会・既存組織における「標準・普通・人並みではない人たち」のことを指しています。
アウトサイダーは必ずしも法律やマナー、習慣に従わないアウトロー的な悪人ではありませんが、既存社会の平均的な人たちから見ると「自分たちとは異なる思想や価値観を持つ人たち」に見えるのです。
アウトサイダーには、労働運動の文脈で生産協定・賃金協定などに参加していない局外の同業者という意味もあります。
「アウトサイダー」の類語や言い換え・似た言葉
「アウトサイダー」の類語・言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「アウトサイダー」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「部外者」【ぶがいしゃ】
- 「アウトロー」【あうとろー】
- 「異邦人」【いほうじん】
「部外者」【ぶがいしゃ】
「アウトサイダー」の類語・言い換えとして、「部外者・局外者」があります。
部外者というのは、「ある組織・集団に参加していない人、その組織・集団の構成員(メンバー)ではない人」や「直接の当事者ではない無関係な人」という意味です。
局外者というのは、「その物事(事柄)に関係のない人・当事者ではない第三者の人」という意味であり、部外者と局外者はほぼ同じ意味合いを持っています。
ある集団・組織の外側にいて独自の思想や価値観に従って行動する「アウトサイダー」の類語として、「部外者・局外者」を上げることができるでしょう。
「アウトロー」【あうとろー】
「アウトサイダー」の類語・似た言葉として、「アウトロー」があります。
「アウトロー」というのは英語で“outlaw”であり、「犯罪等の理由により法律上の保護と恩恵を奪われた者・社会慣習から追放された者」というのが元々の意味です。
しかし現在では、「法律・慣習に従わずに、自分の信念・弱肉強食が正しいという価値観で生きている無法者。
法の埒外(らちがい)にいる者」を意味しています。
「アウトサイダー」には既存の社会の枠組みやルールから逸脱している者という意味があるので、アウトサイダーの類語として「アウトロー」を上げることができます。
「異邦人」【いほうじん】
「アウトサイダー」の類語・似た言葉として、「異邦人・外国人」があります。
「アウトサイダー」は既存の社会・集団の中心的な価値観や規範、習慣などの外部にいる人のことを意味していますから、「(その国の人たちとは異なる言語・ルール・習慣の下で今まで生きてきた)異邦人・外国人」もアウトサイダーを構成する人たちとして解釈できるでしょう。
異邦人とは、「邦(国)が異なる人・外国人や異質な人」のことであり、異邦人と外国人はほぼ同じ意味になります。
「アウトサイダー」と意味が似た言葉として、「異邦人・外国人」を上げることができるでしょう。
「アウトサイダー」の言葉の使い方
「アウトサイダー」の言葉の使い方は、既存の社会・集団・組織のフレームワーク(枠組み)から外れて生きている人に対して、使うということになります。
既存の社会・集団・組織のフレームワーク(枠組み)というのは、端的に言えば「法律(ルール)の規範・文化的な価値観・慣習的な行動基準・マジョリティーの考え方や生き方」のことを指しています。
それら既存社会のマジョリティーが従っているルールや習慣を逸脱した時に、「アウトサイダー」という言葉が使われるのです。
既存の社会や集団における活動・人生の中で、「みんなが守っている法律・マナー・習慣に従わずに自分独自の正義や価値観に従って生きている無法者(制外者)」がいる時にも、「アウトサイダー」という言葉を使用することができるでしょう。
社会や集団の中心的な価値観やルールから外れて、普通・標準ではない生き方や言動をしている人をアウトサイダーと呼んでいるのです。
「アウトサイダー」を使った例文
「アウトサイダー」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「アウトサイダー」を使った例文について紹介していきます。
- 「アウトサイダー」の例文1
- 「アウトサイダー」の例文2
- 「アウトサイダー」の例文3
「アウトサイダー」の例文1
企業組織の中でアウトサイダーとして生きることは原則としてできないが、その人にしかできない特別な専門的スキルや優れた実績がある時にはじめて、アウトサイダーとして受け入れられる可能性が出てくる。
「アウトサイダー」の例文2
開発途上国や紛争地帯で緊急救命の人道的支援に長年携わってきた彼は、医師としてはアウトサイダーのキャリアですが、その外科的手術の手技と極限状態での医療経験は恐らく他のどの医師よりも優れていると言わざるを得ないでしょう。
「アウトサイダー」の例文3
ダイバーシティー(多様性)が重要視されてくるこれからの時代には、インサイダーの内輪だけで固まった意見・発想では危機を乗り越えることができないので、アウトサイダーである部外者の意見・発想も柔軟かつ積極的に取り入れていく必要があります。
「アウトサイダー」の英語
「アウトサイダー」の英語は、“outsider”になります。
“outsider”は、こちら側“side”の外“out”にいる人のことを意味しています。
“outsider”とは、既存の社会集団や組織の外側にいる人、既存の社会・集団の中心的な価値観や規範に準拠していない人、その集団組織の正式な構成員(メンバー)ではない人のことなのです。
「アウトサイダー」を使った言葉と解釈
「アウトサイダー」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- アウトサイダーの身分・立場
- 「アウトサイダーの価値観」
- 「アウトサイダーな生き方」
アウトサイダーの身分・立場
「アウトサイダーの身分・立場」というのは、その社会集団・企業組織の「正式な構成員(内輪・身内として認識されるメンバー)」ではないということを意味しています。
典型的な例でいえば、大企業の正社員と派遣社員・契約社員(嘱託社員)・アルバイトの立場の違いなどを指す言葉であり、正社員ではない派遣やアルバイト、業務委託(アウトソーシング)の人たちの身分・立場のことを「アウトサイダーの身分・立場」と呼んでいるのです。
「アウトサイダーの価値観」
「アウトサイダーの価値観」というのは、「既存の社会・集団における中心的(支配的)な価値観と対立している価値観・考え方」のことです。
例えば、現代の日本でいえば、一定以上の学歴社会の価値観が根付いているため、「最低でも高校くらいは卒業しておかないと後で仕事で困る恐れがある」というのが既存社会における中心的(支配的)な価値観になっています。
それに対して、「別に学歴なんて一切必要がなく学校の勉強なんて何もしなくてもいい・世の中には中卒でも学校に全く行っていない人でも成功した人はいるから関係ない」という価値観が、既存社会の平均や普通の価値観から外れた「アウトサイダーの価値観」になってきます。
「アウトサイダーな生き方」
「アウトサイダーな生き方」というのは、「既存の社会集団・企業組織のフレームワークから外れた自由な生き方」や「既存社会のルール(規範)・習慣に従わずに自分のやりたいようにやって生きるアウトロー(無法者)な生き方」のことを意味しています。
「アウトサイダーな生き方」とは、既存の社会・組織を規定している中心的な価値観やルールから逸脱して、「自分独自の価値観・理念・目的」に従って生きる生き方のことなのです。
「アウトサイダーな生き方」の意味には、「身分・所属にこだわらずに自由に生きる意味合い(あるいは社会集団の少数派であるマイノリティーとして生きる意味合い)」と「法律・ルール・常識に従わずに自分勝手に生きる意味合い」の二つがあります。
「アウトサイダー」という言葉について徹底的に解説しましたが、アウトサイダーには「社会の既存の枠組みや文化の規範から外れて、独自の思想・行動基準を持って行動する人」や「部外者・制外者・異邦人」などの意味があります。
アウトサイダーの類語・言い換え・似た言葉としては「部外者・局外者」「異邦人」「アウトロー」などがあります。
「アウトサイダー」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。