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「確執」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

小さい子どもから大人まで、ここだけは譲れない、という主張を持っているものです。

そのために他人とのあいだに不和が生じることもありますね。

人はなかなか、自分がこれと決めたできごとについて、意思を曲げるということがむずかしい生きものです。

ここでは、「確執」ということばについてご紹介します。

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「確執」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「確執」の意味とは?
  • 「確執」の類語や言い換え・似たことば
  • 「確執」の使い方
  • 「確執」を使った例文
  • 「確執」の対義語


「確執」の意味とは?

「確執」とは、互いに主張して譲らないでいることや、そのために起こるいさかい、争いのことを意味することばです。

「確」には、たしかで間違いがないことのほか、かたいこと、はっきりしていること、そして、しっかりとしていて動かないさま、という意味があります。

「執」には、とりおこなう、という意味のほかに、つかんで離さない、という意味があります。

つかんで離さない、から、こだわることや、意地を張ること、ひとつの考えにこだわっていること、などの意味に通じます。

それぞれの字が持つ意味からも、「確執」が、各々の意見にこだわり、そこから動かないでいる、というイメージがわいてくるかと思います。

  • 「確執」の読み方

「確執」の読み方

「かくしつ」と読みます。

「確」にはほかに、「たし-か」「たしか-める」「しか-と」「しっか-り」「かた-い」という読み方があります。

「執」にはほかに、「シュウ」「と-る」「とら-える」という読み方があります。

「執着」「執念」と書くと、「しゅうちゃく」「しゅうねん」と読みますが、「確執」「かくしゅう」とは読みません。

「かくしゅう」と読まれていた時代もあるようですが、現在では「かくしつ」が一般的ですので、こちらで覚えておくのが無難でしょう。



「確執」の類語や言い換え・似たことば

「確執」は一般に広く使われることばではありますが、ほかにどのような表現ができるでしょう。

類語や言い換えのきくことばを数多く知っていると、語彙力がどんどんあがります。

微妙なニュアンスの違いなどがわかることで、その時々にあった日本語を話せるといいですよね。

それでは、いくつかの類語表現について紹介します。

  • 「軋轢」
  • 「悶着」
  • その他の類語表現

「軋轢」

「あつれき」と読みます。

車輪が「キキーッ」ときしるようすから、対人関係において、摩擦や対立が生じること、仲が悪いことを意味するようになりました。

「確執」が、意見の食い違いを発端に始まる不和とすると、「軋轢」は、それ以外の要因を含む不和、といえるでしょう。

「彼の傲慢な態度は、家庭内では認められてきたかもしれないが、社会に出た途端、軋轢を生むことになるだろうということが目に見えている」

「悶着」

意見が食い違ったり、気持ちの行き違いから起こるもめごとやいさかいをいいます。

意見が食い違う、という点では「確執」に似ているようですね。

「確執」は、意見が曲げられないでいると根深くなに、にらみ合いがつづくおそれがありますが、「悶着」はどちらかというと、「一悶着あったらしい」などのように、一時的なもめごとに使われることが多い印象があります。

「仕事へ行っているあいだに、どうも嫁と母は一悶着あったらしい」

その他の類語表現

ほかに「確執」の類語表現としては、「反目」「不和」「対立」「不協和音」「いざこざ」「不仲」「衝突」などが挙げられます。

どれもすこしずつ、「確執」との意味の違い、ニュアンスの違いがあります。

ここは似ているが、この部分で「確執」と異なる、というところまで理解できれば、使い分けも容易にできるでしょう。

「確執」の使い方

対人関係のなかではある程度の妥協点を探ることも必要になってきますが、それがお互いにできない場合に「確執が生まれる」といいます。

「確執」は、「確執がある」「確執が生まれる」「確執が残る」「確執が深まる」などのように、「確執が〇〇する」というかたちで使われることが多くあります。



「確執」を使った例文

では、具体的に例文を使って見ていきましょう。

それぞれ、「確執」がどうなっていくのか、どういう状態にあるのかが、文章を読み解くカギとなります。

また、だれとだれとのあいだ、なにとなにとのあいだに起こっている「確執」なのかも重要です。

人以外に、国や団体間でも起こりうるのが「確執」です。

  • 「確執」の例文1
  • 「確執」の例文2
  • 「確執」の例文3

「確執」の例文1

「以前までは上得意客だったA社だが、例の一件から確執が深まりつづけている」

自社とA社とのあいだにある「確執」が、深まっている、という例文になります。

「確執」は、はじめから反りがあわない、という場合だけでなく、もともとは仲がよかった両者が、ある一件を境に主張があわず、その状態がつづく場合などにも使われます。

「確執」の例文2

「彼とは仲がよかったが、まさか好きになる女性まで一緒だとは思わなかった。その女性に恋人がいることがわかり、私たちの淡い片思いは終わったが、二人のあいだには当時の確執が残ってしまった」

自分と友人である彼とのあいだの「確執」が、残っている、という例文です。

文章中にはありませんが、女性をとりあい競っているあいだに、二人の仲に亀裂が入るようなできごとや、不和を招くできごとがあったのだと推察できます。

もとのように仲良くしたいと思いつつ、わだかまりが残っている場合にも使われます。

「確執」の例文3

「その紛争は、国内のみならず、援助を申し出てくれたB国とのあいだにも確執を生む結果となった」

今度は国同士の「確執」が、生まれる、という例文です。

実際ニュースを見ていると、「確執」だらけのように見えますね。

そのなかで、なんとか自国の発展を促したい、とお互いに思惑があるなかでさまざまな政策が、表向きにも裏側でも行われているのでしょう。

人々が争わず、幸福を求めるというのは、とてもむずかしい命題なのでしょう。

「確執」の対義語

「確執」はいつまでも残しておくよりも、どこかのタイミングでうまく手放すことができればなおいいですよね。

「確執」が、意見があわず対立することだとすると、対義語はどのようなものになるでしょう。

「確執」があったが、解消した、という場合の表現について紹介します。

  • 「和解」
  • 「清算」
  • 「妥結」

「和解」

「わかい」と読みます。

法律関係の争いごとにも使われることばですが、対立関係にある両者が譲歩しあい、争いをやめること、また、仲直りすることを意味することばです。

「泥沼状態に陥り別れた二人だったが、十年の時を経て、ようやく和解することができた」

「清算」

「せいさん」と読みます。

ビジネスシーンでは、貸し借りを処理し、後始末をすることを意味しますが、人間関係などでは比喩的に、過去の関係を終わらせることを意味します。

「好きだった彼から別れを告げられ、半年間、未練がましい気持ちがあった。だが先日、会社の同僚から告白されたことで、ようやく彼との思い出を過去として清算できる気がする」

「妥結」

「だけつ」と読みます。

意見の食い違う両者が互いに譲歩しあい、話がまとまったり、約束を結ぶことをいいます。

「先方がなかなか折れてくれず、決裂寸前まで来ていたが、こちらが別の条件を提示すると、ようやく交渉が妥結した」

icon まとめ

「確執」とは、主張の食い違う両者がどちらも譲らないこと、また、その結果起こる争いのことを意味することばでした。

ここは折れてはいけない、妥協してはいけない、という場面は公私関係なくありますが、我を貫くだけでは話が凍結してしまったり、相手と冷戦状態になりかねない場合もあります。

うまく「和解」しあえる、争いを生まない方法が見いだせるといいですね!