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「妥結」の意味とは?「妥結」と「妥決」「妥協」の違い・読み方・対義語・類語

「妥結」という言葉を聞いたことがある人は、どのくらいいらっしゃるでしょうか? この言葉は日常生活の中では、あまり耳にする言葉ではありませんが、ニュース番組や新聞では、よく出てくる言葉です。

また、社会人になると、この言葉の意味を知っておく必要がありますので、今回は、この「妥結」について説明をしていくことにします。

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「妥結」の意味とは?「妥結」と「妥決」「妥協」の違い・読み方・対義語・類語>


目次

  • 「妥結」の意味とは?
  • 「妥結」の読み方?
  • 「妥結」の英語(解釈)
  • 「妥結」の対義語
  • 「妥結」の言葉の使い方
  • 「妥結」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
  • 「妥結」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「妥結」の類語や類義表現
  • 「妥結」と「妥決」の違い
  • 「妥結」と「妥協」の違い


「妥結」の意味とは?

「妥結」とは、「異なる主義・主張・思想の組織間で対立している意見をまとめるべく、両者が互いに歩み寄って交渉を成立させて約束を取り交わすこと」という意味があります。

「妥結」に使われている「妥」は、「妥当」「妥協」でも出て来る漢字ですが、「安らかにさせる」「安んずる」「穏やか」「互いに折れ合い、歩み寄る」という意味があることから、「妥結」「異なる立場の団体・組織・人間が交渉して手を取り合う」という意味合いが含まれています。



「妥結」の読み方?

「妥結」「だけつ」という読み方になります。

「妥結」の英語(解釈)

「妥結」を英語で表現すると、“agreement”“settlement”などの言葉で訳すことができます。

“agreement”「同意する」という意味があり、「アグリー」をいうカタカナ語でビジネスの交渉の場面でも、「同意を得ることができた」という意味で用いられることがあります。



「妥結」の対義語

「異なる意見も持つ組織間で交渉して約束を結ぶ」という意味の「妥結」の対義語としては、「決裂」という言葉が挙げられます。

意味は、「切れて裂ける」という意味も示しており、「企業間や国家間のトップ会談や事務局レベルの交渉事でお互いの意見が歩み寄ることができずに、対立したまま平行線をたどること」です。

簡単に言うと、「物別れになること」という意味で理解することができます。

「妥結」の言葉の使い方

「妥結」という言葉が活用されるケースとして、最もポピュラーなケースは、労使間の賃金交渉がイメージされます。

しかし、このようなケースだけでなく、全く考えの違う組織間での交渉では、この「妥結」がよく使われることになります。

「妥結」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

では、ここから「妥結」を使った言葉をいくつか見ていくことにします。

  • 「妥結率」
  • 「春闘妥結」

「妥結率」

「妥結率」という言葉がありますが、この言葉は医療分野での専門用語で、「医療用の医薬品の取引価格に関する妥結率」のこと指しています。

具体的には、医薬品の卸業者と薬局の間で、どの程度の価格で医薬品が取り引きされたかと示した数字となっており、保険薬局は、この「妥結率」の実績を毎年10月に地方厚生局へ報告することが義務付けられています。

この報告がない場合は、「妥結率が低い保険薬局」と判断されて店舗運営におては大きな制約が発生してくることになるので、各薬局は報告時期になると、必死になっています。

「春闘妥結」

「春闘妥結」「妥結」の典型的な用語で、毎年2月頃から始まるベースアップなど賃金の引上げ、労働時間の改善なども労働条件の改善を交渉する春闘で、企業と労働組合間で決定した「賃上げ率などのこと」を指しています。

この時期は会社と組合の間で激しい攻防が展開されていましたが、最近では景気の流れからか、交渉が難航するようなイメージが薄くなりつつあります。

「妥結」を使った例文や短文など(意味を解釈)

では、「妥結」を使った例文も見ていくことにしますので、具体的な活用場面をご理解ください。

  • 「妥結」を使った例文1
  • 「妥結」を使った例文2

「妥結」を使った例文1

「最近調子の良かったIT業界では、深夜になって交渉が妥結し、大きな進展が期待されることになったのです」

最近は、ビジネス業界をけん引しているのが、IT系企業です。

しかし、IT系企業はベンチャー企業が多いために、労働組合が存在しない会社が多いのが実態です。

そのようなことから、組合のある数少ない大手IT企業の動向が、他のIT企業の大きな関心事となっているはずです。

「妥結」を使った例文2

「軍備予算に関する妥協ができない限り、対米交渉そのものが妥結することがことを相手国は、重々承知しているので、この交渉は非常にかじ取りが難しい」

国際間の交渉で「妥結」するためには、非常に粘り強い交渉が必要です。

しかし、最終的な「妥結」に持ち込むためには、関連した交渉事に対しても、「妥結」をする必要があるかもしれません。

「妥結」の類語や類義表現

次に「妥結」と似たような意味を持つ類義語を挙げてみることにしました。

  • 「合意する」
  • 「折り合いがつく」

「合意する」

「日米合意」などと国際間の交渉事で、よく使われている「合意」という言葉は、「お互いの意思が一致すること」という意味があり、法律上は「当事者の意思表示が合致すること」という定義になっています。

この言葉は、個人間での思惑が一致するような場面でも適用できると思いますが、どちらかと言うと、組織間、国家間で用いられる印象が強い言葉です。

「折り合いがつく」

「折り合いがつく」とは、「交渉や商談において相手の異なる立場を尊重しつつ、ある程度譲り合いながら、相手の納得できる妥協点を見つけて決めること」という意味があります。

「折り合いがつく」は、「妥結」よりも平易な表現として、ビジネスシーンでは、商談や協業などの交渉段階が大詰めを迎える場面で使われることが多い言葉でしょう。

「妥結」と「妥決」の違い

「妥結」「妥決」の違いを調べてみると、「妥決」という言葉を用いている事例を見かけることがあまり多くはありません。

「妥決」の意味は「決」という漢字が使われていることから、「異なる立場の者同士が交渉を成立させて約束を決めること」を表したいのでしょうが、「妥結」の平易な活用として発生してきた用語ではないかと思われます。

「妥結」と「妥協」の違い

「妥結」は、「双方が納得して約束を取り交わすこと」と2者間は納得しての取り交わしの意味が含まれていますが、「妥協」とは「双方が折れ合って話をまとめる」、あるいは「お互いが譲れるところが譲歩して、決着点を見出して解決に導くこと」と、「譲歩する」要素が含まれている点が異なっています。

icon まとめ

「妥結」という言葉は日常生活の中でほとんど使うことがないので、これを機会にどのような場面で活用されるのか、ご理解頂けたのではないかと思います。

このような日本語は他にも数多くありますので、気になった時に、詳しく言葉の意味を調べてボキャブラリーを増やしていってください。